はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米大手送金企業Western Union社長、仮想通貨送金サービス開始の可能性を肯定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Western Union社トップ、仮想通貨の採用に関して前向き発言
世界200カ国以上で送金サービスを提供する大手Western Union社のOdilon Almeida社長が将来的に仮想通貨を同社プラットフォームに導入する可能性を前向きに検討していることを明らかにした。送金大手企業の過去の動向もまとめて掲載。

Western Union社長、仮想通貨を駆使したサービスに前向き発言

国際送金サービス事業をグローバルに展開していて、リップルネット加入企業でもあるWestern Union社のOdilon Almeida社長は、以前に同社CEOのHikmet Ersek氏が発した「仮想通貨送金サービスの追加はない」という今年6月の前言とは一変し、自社の国際送金プラットフォームで、仮想通貨を駆使した送金サービスを視野に入れていることを明らかにした

Almeida氏の主な発言は以下の通りである。

Western Unionはどのような通貨でも導入する準備が整っており、既に130種類の通貨を利用している。

もし仮想通貨を弊社のプラットフォームに導入しようと感じた場合、技術的には他の通貨と導入プロセスは変わりません。仮想通貨は将来的に世界中の企業や人々が交換(取引)する通貨、または資産の一つとなると考えている。

そうなった場合、我々は開始の準備をするだろう。

Western Union社とブロックチェーン技術の背景

1851年に米コロラド州で設立されたWestern Union社は、金融および通信業界における老舗であり、最大級の送金企業の一つであり、世界200カ国で個人・法人送金や貿易業務の代行などを請け負っている。

しかし急速に拡大するキャッシュレス化の流れを受け、2018年2月にリップル社とXRPトークンを統合したブロックチェーン国際決済のトライアルを実施するなど、独自のデジタル戦略を進めてきた。

仮想通貨送金サービスの可能性を否定したCEOのErsek氏による以前の発言は、XRPを利用したトライアル結果に対する不満点が原因かと推測される。同CEOは

トライアル開始から半年が経過した現在も、XRPによるクロスボーダー決済のコスト節減が見られない

とし、デジタル資産よりも従来の有形資産の方が用途が広いと言及していた。

しかしその一方で、Western Union社は2016年12月にデジタル決済のセキュリティ強化ソリューションとして、「仮想通貨ネットワークで利用可能な送金および安全決済管理システムの構想に関する特許」を米特許商標庁に申請(公表は2018年6月)していた。

これは生体認証技術を用いたシステムで、ビットコイン(BTC)やライトコイン(LTC)など様々な仮想通貨ネットワークに適合するよう設計されたものだ。

CoinPost関連記事

Western Unionの特許:仮想通貨での安全送金を目論む・リップルとの関係は?
世界最大送金サービスを提供するWestern Union社は、仮想通貨ネットワークに用いられる送金提示と安全決済を管理するシステムを構想する特許を新たに公表しました。

なお、2016年という早期に申請が行われていた為か、仮想通貨リップル(XRP)が構想に含まれる可能性に関する記述はなかった。

Almeida社長、「仮想通貨は従来の通貨や資産の新たなオプションになり得る」

しかしCEOが今年6月に発した市場に失望を感じさせるコメントから一転、Almeida氏は今回ツイッターに投稿された公式動画の中で、Western Unionが「現金とデジタルの世界をつなぐユニークなポジション」にあると力説。

現在、世界中の何十億もの銀行口座間および50万軒を超えるリテール店舗で巨額の送金が行われており、これをクロスボーダー決済のオンランプ(入金を受け付け、送金手続きを開始する側)およびオフランプ(送金手続きを完了し、出金する側)に応用できる可能性があるとの見解を示した。また同社の送金サービスは既に130種類以上の通貨に対応しており、仮想通貨が新たな取扱い通貨として加わる可能性を前向きに捉えていると言及している。

Western Union社内で重役を担う両氏の異なる見解は興味深い。しかしCEOのErsek氏自身も発言当初、トライアル開始からわずか半年でサンプルサイズも不十分であることなどを理由に、「決定的な判断を下すには早過ぎる」と認めており、リップルの製品担当部長(senior vice president of product)のAsheesh Birla氏もその点に注意を促していた。

しかし今回のAlmeida社長の前向きな発言はErsek氏の発言から半年以上が経過し、トライアルの成果が満足のいくものへと変化しつつある可能性を示唆しているのかも知れない。

リップル社の快進撃|XRP採用範囲拡大から中東エリア進出まで

リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは6月にアムステルダムで開催された「Money 20/20」カンファレンスに登壇した際、CNBCの取材で「2019年までに多数の銀行がXRPを利用するようになる」と発言。この大胆不敵な予想通り、同社が提供する国際送金ネットワーク「Ripple Net」には続々と新たな金融機関が加入し、現在は日本やクウェート、サウジアラビアを含む世界40カ国以上から200社を超える参加企業を誇っている。

また仮想通貨XRPの採用事例はリップル・ネット外にも広がりを見せ、シェアリング・エコノミー・アプリの「Omni」でXRP決済が可能になったほか、BTCやイーサリアム(ETH)といった仮想通貨を担保に1000~200万ドルまでの融資を行うプラットフォーム「Nexo」でも、XRPを担保として利用できるようになっている。

さらに、リップル社は急成長の中東市場にも注力しており、サウジアラビアで3行、クウェートとアラブ首長国連邦(UAE)で各2行、バーレーンとオマーンで各1行の銀行とサービス契約し、年内にドバイ支社設立も予定している。

こうした快進撃を目の当たりにし、Western Union社のような老舗企業も仮想通貨の積極的な採用検討に乗りだしてきているのも不思議ではないだろう。

CoinPostの関連記事

世界最大級の送金企業Western Unionがリップル社と共にブロックチェーン試用開始
世界最大の送金サービスを提供するWestern Unionが、ブロックチェーン基盤決済の試用をリップル社と行います。Western Unionは、160年の歴史を持ち、全世界の約200ヶ国で個人送金、企業支払と貿易業務を代行を行う企業です。
仮想通貨XRP(リップル)、旅行ウェブサイトで決済可能へ
旅行ウェブサイトTravalaが自社の決済方法に仮想通貨XRPを追加することを発表した。直近、R3のグローバル決済アプリやSiri上の投げ銭アプリによるXRPの採用事例もある。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:50
SBI北尾会長、円建てステーブルコイン「JPYSC」発表 税制改革にも強い期待|MoneyX 2026
SBIホールディングスの北尾吉孝会長がMoneyX 2026で基調講演を行い、スターテイルグループと共同開発する円建てステーブルコイン「JPYSC」を発表した。2026年度第1四半期のローンチを目指すとし、USDCレンディングやシンガポール拠点の海外展開構想も明らかにした。
14:37
国際送金のドル依存脱却へ、サークルとバイナンス幹部がMoneyXで語る通貨の未来|MoneyX
サークルとバイナンスの幹部が「MoneyX 2026」に登壇し仮想通貨による国際送金の効率化や展望を語った。
13:54
米英星の当局・専門家、いま「お金のルール」を書き換える AI・量子脅威などを議論|MoneyX 2026
MoneyX 2026のGFTN連携セッションで、英FCA・シンガポールMAS・元米ホワイトハウス顧問が登壇。AIガバナンス、ステーブルコインのASEAN流入、量子コンピュータの暗号リスク、2030年の金融システム展望を議論した。
13:40
SBIとスターテイル、日本初の信託型円建てステーブルコイン「JPYSC」のブランド名称とロゴを発表
SBIホールディングスとStartale Groupが、共同開発中の信託型円建てステーブルコインのブランド名称を「JPYSC」と発表。新生信託銀行が3号電子決済手段として発行し、100万円制限を受けない設計。2026年度1Qのローンチを目指す。
13:40
国内初、SBI VCトレードが「カントン(CCトークン)」取扱いへ
SBI VCトレードが3月25日より、国内初となる仮想通貨カントン(CC)の取扱いを開始する。SBIはCanton Networkの運営を支える複数の大手金融機関の1社。
13:20
トランプ一族のアメリカンビットコイン、90億円の純損失 6000BTCを蓄積
トランプ一族が関わる仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが決算を発表。2025年10〜12月期に約90億円の純損失を計上したが、BTC保有量は6,000枚超に達した。
11:51
ステーブルコイン・CBDC・トークン化預金は共存できるか 官民が「通貨の新OS」を議論|MoneyX 2026
MoneyX 2026のセッションで、業界リーダーらがステーブルコイン・トークン化預金・CBDCの共存と相互運用性について議論。企業の資金管理自動化やAI対応マネーの構想も示された。
11:03
片山財務大臣、ステーブルコインの「社会実装」推進を表明|MoneyX 2026
片山さつき財務大臣兼金融担当大臣が「MoneyX 2026」でビデオ登壇。円建てステーブルコインの累計発行額10億円突破や三メガバンクの実証実験開始など国内動向を解説し、今夏の金融庁内専門局新設を正式表明した。
11:00
リミックスポイントが持株会社移行を中止、BTC主導構想から戦略転換
リミックスポイントは26日、2025年8月に発表した会社分割・持株会社体制への移行検討を中止すると発表した。当初はビットコイン・トレジャリー事業を経営の軸に据える構想だったが、その後の経営体制の変化を経て、エネルギー・蓄電事業との相乗効果を優先する方針へと転換決定。
10:25
ジャック・ドーシー率いるブロック社、従業員40%削減 AIによる事業変革で
米ブロック社のドーシーCEOが、AIツール活用による事業変革により従業員を約4000人削減すると発表した。店舗用決済サービスなどでもAIや仮想通貨ビットコインを取り入れている。
10:05
JPYCがシリーズBで17.8億円調達へ、アステリアをリード投資家に
JPYC株式会社が、シリーズBラウンドのファーストクローズで17.8億円の調達を完了する予定発表した。13億円の累計発行額を突破し、月次平均約69%の成長を記録。
09:40
メタマスク、米国でMastercard提携カードを提供開始
メタマスクがMastercardと提携した「MetaMask Card」を米国全土でリリース。自己管理型ウォレットから直接決済が可能な革新的サービスで、ニューヨーク州でも利用可能となった。
09:00
東京大学、ブロックチェーン応用実践プログラムを新設 起業家支援も視野に
東京大学ブロックチェーンイノベーション寄付講座が2026年度より実践・専門特化型の新プログラムを開始。Ethereum FoundationやAvalancheなど8つのプラットフォーマーが参画し、分野横断型の高度人材育成を目指す。
08:35
LinkedIn創設者ホフマン氏、9億円超のイーサリアムを保有
LinkedIn創設者のリード・ホフマン氏が、約610万ドル相当のETHを保有していることが Arkhamのデータで判明した。PayPalマフィアの同僚、イーロン・マスク氏のBTC支持と対照的な投資姿勢が注目される。
07:40
ユニスワップ、トークンのバーンにつながる手数料の適用拡大へ新提案
DEXのユニスワップでプロトコル手数料の提案に対する投票が開始される。今回の提案は、仮想通貨UNIのバーンにつながるプロトコル手数料徴収の適用範囲を拡大する内容で、UNIの価格が上昇した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧