はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン・仮想通貨の立ち位置が今後5年間で変わる|米著名VC投資家Draper氏

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Tim Draper氏、5年以内法定通貨は時代遅れへ
ビットコイン・ブルと呼ばれる米著名VC投資家Tim Draper氏は、ビットコインの立ち位置が今後5年間で変化すると強気な発言を展開。自身の保有量に関する問いにも答えた。

Tim Draper氏、5年以内法定通貨は時代遅れへ

ビットコインなどの仮想通貨へ数百万ドル規模で投資していることで知られる米著名ベンチャー資本家Tim Draper(ドレーパー氏)は18日、米番組「FOXビジネス」へ出演し、先日JPモルガンが発表した米ドルペッグのステーブルコインJPMコインや、ビットコインの将来性などについて、様々な意見を述べた。

JPMコインの詳しい内容はこちら

米大手銀行JPモルガンが独自仮想通貨を発行|ビットコイン懐疑的な見方の変化に期待の声
米国大手銀行JPモルガンは、米国のメガバンクで初となる独自仮想通貨の発行を行う。システムの詳細も明らかになり、利用対象者として挙げられたのは同行の大口顧客だ。

JPモルガンがプライベートブロックチェーン上で利用するJPMコインを発表したのち、仮想通貨業界の有識者やサポーターから「仮想通貨ではない」や「必要がない」などとの批判を浴びている中、Draper氏は、JPモルガンの動きは仮想通貨業界にとって「良いニュース」と見ている。

いわゆる『ビットコイン・キラー』のほとんどは、それほど市場の受けが良い訳ではないが、結局ビットコインへの関心度は再び高まることにつながる。

また、Draper氏は、JPモルガンの動きをウォール街の『先導者』と例えたほか、来たるビットコイン・仮想通貨の実用化を以下のように予言した。

ビットコインのライトニングネットワークが普及すれば、以前予想したように、5年以内、コーヒーなどを買う時に、USDのような法定通貨を使えば、おそらく店員さんに時代遅れと言われるだろう。

逆に犯罪者らはおそらく法定通貨を利用し続ける。ビットコインを使うと追跡ができてしまうからだ。

この発言は、以前クレイグ氏も行なっていたが、ウォレットなどの管理が政府の管理下に置かれた場合、逆にビットコインやブロックチェーンの取引状況の透明性は、大きな利点となり、犯罪者から利用される状況から180度変わるとみる意見だ。

時期としては5年間を目処に、仮想通貨の立ち位置が変わると見ているようだ。

また、銀行よりもビットコインの方が安全である理由についても言及した。

銀行は常にハッキング攻撃の対象とされているが、今までビットコインのブロックチェーンが攻撃されて、破れられたことはない。

よく人にいつビットコインを売るか聞かれるが、ビットコインを売るのは本末転倒だと考えている。未来のお金は現金・法定通貨社会でなく、グローバル通貨とした安全な仮想通貨だと信じている。

最後に、番組の取材側に今どれほどビットコインを所有しているかと聞かれ、Draper氏は、「結構持っている」と、自身の保有量を明かした。

『ビットコイン・ブル』と呼ばれている強気なDraper氏は昨年11月、2022年までにビットコインは25万ドル(約2700万円)となる予想をしている。

進むビットコインの決済普及

Draper氏の言うように、ビットコインやその他仮想通貨が5年間で現金に取って代わるかどうかは現段階では判明できないが、先日、世界における仮想通貨の決済店舗をマッピングする「Coinmap 」の調査によれば、ビットコイン決済を取り扱うビジネスは、2014年〜2019年までの5年間で、571%増えていることを明かした。

以下2014年・2019年それぞれのCoinmapのデータである。

出典:coinmap

出典:coinmap

また著名サイバーセキュリティ企業Kaspersky Labsのリサーチによれば、世界において13%の消費者がオンライン決済で仮想通貨を使用した経験があることも明らかになった。

以下、消費者のオンライン決済の人気度を統計した「Kaspersky Labs」のデータである。

出典:Kaspersky

デビット・クレジットカードが圧倒的な81%となっているが、クレジットカードやPayPalもある中、13%という仮想通貨の決済割合は決して無視できず、調査を主導したVitaly Mzokov氏は、「仮想通貨が近い将来オンライン決済で不可欠な要素となる可能性は十分ある」とも見ている。

このように、Draperが描くビットコイン・仮想通貨エコシステムの実現に注目したいところだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

機関向け大手投資コンサル企業、仮想通貨市場への関心や調査の重要性を語る
ビットコインの歴史的サイクルから見て、2019年の仮想通貨市場は「開発の年」だと仮想通貨のトークンセールプラットフォームCoinListの代表が発言。大手投資コンサルティング企業Cambridge Associates社なども、長期的にみて現在、仮想通貨市場の調査を行なっておく必要がある点を強調した。
ビットコイン決済取扱店、過去5年間で571%増|着実に進む「仮想通貨」の実用化
ビットコイン決済取扱店は、2014年から2019年の5年間で571%の増加。また、仮想通貨でのオンライン決済も増加傾向にあるという。仮想通貨の実用化が着実に進んでいることがデータから明らかになった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧