はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ビットコイン投資信託のプレミアムがBTC現物価格の下落余地を暗示か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

GBTCプレミアム、BTC価格の上方乖離を示唆
米グレースケールの投資信託「Grayscale Bitcoin Trust」のプレミアムが、BTC価格の過大評価を示唆した。適正価格として、8,000〜10,000ドルが導き出された根拠とは。

GBTCプレミアム、BTC価格の上方乖離を示唆

米大手仮想通貨投資ファンド、米グレースケール・インベストメンツの投資信託「Grayscale Bitcoin Trust(GBTC)」のプレミアムが、過大評価を示唆した。ビットコイン(BTC)の価格帯は、19日昼時点で10,400ドル(110.6万円)ほどで推移している。

ファンドマネージャー兼アナリストのティモシー・ピーターソン氏は、グレースケールの「Grayscale Bitcoin Trust(GBTC)」における需要を示すプレミアム(価格乖離)をBTC価格と関連付けて分析するモデルをTwitter上で公開した。

ツイート情報を参照すると、赤色のチャートと左のメモリがBTC現物価格を示し、グレー色のチャートと右側のメモリがGBTCのプレミアムの値を示している。これらの相関性を比較すると、極めて高い相関性を示しており、GBTCの需給関係がビットコインの現物価格の行く末を暗示しているとの指摘だと思われる。

Grayscale Investmentsは、デジタル通貨を主な投資事業とするDigital Currency Groupの子会社で、金融の中心地である米ニューヨークに本社を置く。15億ドルの投資資金を運用する米資産運用ファンド「Grayscale Bitcoin Investment Trust」は、市場価格をベンチマークとする投資信託であり、投資対象をビットコイン(BTC)のみとした初の証券となる。

同金融商品は、1受益証券当たりのビットコイン保有比率が、ビットコイン市場価格に連動する投資成果を目指すもので、仮想通貨特有の問題である「秘密鍵」の漏洩・ハッキングリスクなどは皆無であり、その需要の高さから「高いプレミアム(価格乖離)」が常態的に発生した。

このGBTCにおける需給面から分析すると、1BTC=14,000ドル(149万円)を記録した6月下旬には、最大+4.0%を超えるのプレミアムが付いたものの、8月以降は+2.5%まで乖離が縮む場面もあり、出来高の減少など、需給関係が下方傾向にある。これを過去のチャート分析に当てはめた場合、8,000ドル(85万円)〜10,000ドル(106.4万円)が適正価格になり得ると指摘した。

機関投資家の需要拡大

出典:grayscale.co

なお、グレースケール社の2019年第2四半期における投資運用資産額は過去最高を記録し、27億ドル(約3000億円)に及び、Q2では、グレースケールの提供する10の投資商品が全て初黒字となった。

2018年7月〜2019年Q2までに自社投資商品を投資を利用した投資家の84%が機関投資家であったとしている。

「Bitcoin Trust BTC」の年初来リターンは、6月27日時点で+330%に到達していた。

CoinPostの関連記事

ビットコイン投資に役立つ「移動平均線」解説|初歩から学ぶテクニカル分析
株式や仮想通貨ビットコインのテクニカル分析でよく使われる「移動平均線」を軸に、ゴールデンクロス、デッドクロス、パーフェクトオーダーといった相場のシグナルについて、投資初心者向けに図解する。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/15 月曜日
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
09:55
「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
09/14 日曜日
16:00
DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのBTC年内20万ドル到達予測やDOGEのETF上場計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週FOMCの焦点は? テクニカル的な買いがビットコイン相場を押し上げる可能性|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による今週のビットコイン週次レポート。米雇用統計の大幅下振れとインフレ鈍化を受けFRB利下げ期待が高まり、BTC円は8月23日ぶりに1700万円を回復した。来週のFOMCでは年内3回の利下げ織り込みと政策金利見通し下方修正が焦点。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|新経連の仮想通貨税制改正提言に高い関心
今週は、トークン化されたポケモンカードのブーム、ナスダックのトークン化株式の取引承認申請、一般社団法人新経済連盟の仮想通貨税制改正提言に関する記事が最も関心を集めた。
09/13 土曜日
15:00
日本のRWAトークン化の最前線、市場の特徴や展望は?|WebX2025
日本のRWAトークン化市場についてWebXでディスカッションが行われた。最前線にいるプレイヤーを招き、市場の特徴や展望、制度上の課題などについて話してもらった。
10:35
ビットコイン上昇鈍化、株との相関崩れる:トレジャリー企業動向と利下げ観測が焦点|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは上値の重い推移を続けている。米株価指数や金(ゴールド)が最高値圏に位置している一方で、ビットコインは上昇に伸び悩んでいる。その背景は?
10:00
コインベース、SECの文書破棄を問題視 裁判所に制裁求める 
仮想通貨取引所コインベースが米証券取引委員会の公文書破棄を問題視し、連邦裁判所に制裁措置を求めた。ゲンスラー前委員長のメッセージが破棄されていたことが監査で判明した。
09:45
Blockstreamら3社、東京で非公開のイベント開催
仮想通貨ビットコインのインフラ開発企業Blockstreamらは東京で非公開のイベントを開催。テーマは「ビットコインとRWAでアジアの金融変革を推進する」である。
08:40
イーサリアム、機関投資家需要拡大でオンチェーン活動が過去最高水準到達
Cryptoquantの最新レポートによると、イーサリアムは機関投資家の需要拡大により強固な上昇サイクルを示している。
07:10
ポリマーケット、90億ドル評価で資金調達検討 チェーンリンク提携も
予測市場プラットフォームのポリマーケットが90億ドル評価での資金調達を検討している。競合のカルシも50億ドル評価での調達を進めており、両社の成長が加速している。
06:30
WLFI、トークンバーン提案で99%の賛成票を獲得
ワールド・リバティ・フィナンシャルがWLFIトークンの買い戻し・バーン提案を発表した。現在99.57%の賛成票を獲得し、流通量減少によるパフォーマンス改善が期待される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧