はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マネロン対策で仮想通貨ウォレットをブロックも可能に=ウクライナ政府

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ウォレットのブロックも可能

ウクライナの財務省は、国内のすべての仮想通貨関連活動の監視を開始すると公式声明を発表。不正な取引が確認された場合、仮想通貨ウォレットをブロックし、仮想通貨を没収することも可能だと当局は発言した。

今後、仮想通貨を使用したすべての業務は執行機関の監視対象となり、仮想通貨関連のサービスを提供する企業は、監視対象リストに登録されることになるとい。

仮に仮想通貨取引所などの企業がウクライナ・グリブナで3万UAH(約13万円)以上に相当する仮想通貨決済を行う場合、企業は取引が正当か確認し、送り手の詳細な情報を収集しなければならない。そして疑わしいと判断された場合は、ウクライナ国家財務監視局に報告する必要があると規制。

ウクライナの財務大臣オクサナ・マルカロワ氏は、ウクライナ国家財務監視局(SFMS)が市民の仮想通貨の出所を追跡する責任を持つ機関であると言及。規制政策の一環として、SFMSは仮想通貨の出所を見つけるだけでなく、それらの資金がどのように使われたかを検出できるようになると、財務省の公式ウェブサイトに掲載されたレポートで説明している。

現在、仮想通貨の操作自体を停止することは不可能だが、仮想通貨ウォレットをブロックし、不正に取得した仮想通貨を撤去(没収)することは可能だ。このことは、複雑なプロセスを重ねた捜査の結果として、仮想通貨の秘密鍵にアクセスすることで実現できる。

財務監視局はある「分析手段」を活用することによって仮想通貨を追跡可能にし、成功例はすでに幾つかあるという。

仮想通貨のAML規制を定める法律

今回の監視措置は、2019年後半にウクライナ政府によって承認されたAML(アンチマネーロンダリング)規制の一部であり、2019年12月にウクライナ政府によって承認された仮想通貨関連法の一環になる。

昨年12月6日、ウクライナ議会は、国際的な規制機関である、金融活動作業部会(FATF)のガイドラインに従って仮想通貨とそのサービスプロバイダーを対象とするマネーロンダリング法の最終版を公開した。

当該法律は仮想通貨取引は関係当局によって監視されなければならないとしており、2020年4月24日に発効する予定だ。

一方、同国は仮想通貨・ブロックチェーンに対する積極的な姿勢を見せている。

ウクライナ政府によって最近設立された基金は、ブロックチェーン業界を含む経済の革新的なセクターの新興企業に1800万ドルの助成金を分配する予定だ。

また、同国議会に提出された仮想通貨取引への課税方法を定めた法律の草案では最初の5年間は、これまでの18%から特別税率を適応する形で、仮想通貨取引への課税を税率5%に引き下げることが提案されていた。

さらに、大手仮想通貨取引所バイナンスは、ウクライナのデジタル改革省と協働するほか、Binance.comでウクライナ法定通貨UAHの入出金を開始している。

参考:ウクライナ政府

CoinPostの注目記事

仮想通貨決済に法的根拠 ウクライナ議会、暗号資産推進で法整備
ウクライナ国会が、FATFの基準に準拠する法案を採択、その中で仮想通貨による決済などにも法的根拠が与えられた。ウクライナでは仮想通貨やブロックチェーンに対する積極的推進政策が継続している。
ウズベキスタン、海外事業者含む仮想通貨運営収益を非課税対象に
中央アジアの共和国ウズベキスタンは、仮想通貨の運営収益を非課税対象とする大統領令を発令。仮想通貨推進政策を加速化させている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/18 木曜日
18:27
ユニスワップ、1億UNI焼却提案の最終投票開始へ 流通量の16%
分散型取引所ユニスワップが1億UNI焼却を含む「ユニフィケーション提案」の最終投票を12月19日に開始。可決されれば手数料スイッチが起動し、UNIトークンは収益を生む資産へと転換する。
17:22
YO Labs、トークン化ゴールド「yoGOLD」の事前預入を受付開始
YO Labsがトークン化ゴールド(XAUt)で利回りを獲得できるイールドボールト「yoGOLD」を発表。金を預けて利回りを得られる。現在、事前預入を受付中。
17:21
ステーブルコイン「$U」がBNBチェーンとイーサリアムで始動
ユナイテッド・ステーブルズが新ステーブルコイン「U」をBNBチェーンとイーサリアムでローンチ。USDC、USDT、USD1で1対1裏付け。PancakeSwap等の主要DeFiプロトコルと初日から統合、AI経済向けにEIP-3009とx402をサポート予定。
16:43
トランプ大統領、次期FRB議長に「大幅利下げ支持」と宣言 
トランプ米大統領が次期FRB議長について「大幅な金利引き下げを支持する人物」と表明。金利1%以下を主張し、FRBの独立性を巡り議論を呼んでいる。QT終了や史上最大の税還付シーズンと相まって、仮想通貨市場への影響が注目される。
15:08
ハイパーリキッド、約1557億円相当のトークンをバーン認定へ 供給量13%削減目指す
分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドが約1,557億円相当のHYPEトークンをバーン認定する提案を発表。承認されれば流通供給量の13%が永久除外される。取引手数料の99%を自動買い戻しに充てるアシスタンスファンドのトークンが対象で、秘密鍵のないアドレスに保管され引き出し不可能。バリデーター投票は12月24日締切。
13:45
ソラナ、テストネットで耐量子署名を導入 量子コンピュータ対策で業界をリードか
ソラナ財団は量子コンピュータの脅威に備え、テストネットに耐量子署名を導入した。Project Elevenとの提携により実証実験に成功し、実用的な量子耐性が確認された。
13:15
仮想通貨詐欺対策強化 米上院議員、セーフクリプト法案を提出
米上院議員がビットコインなど仮想通貨関連の詐欺に対策する法案を提出した。米財務省や規制当局が連携するタスクフォース設置を目指している。
12:35
バイナンス、7つの個人・団体をブラックリスト入り
バイナンスが7つの個人・団体をブラックリスト指定。詐欺行為の通報者に最大500万ドルの報奨金。内部情報漏洩事件を受け、上場プロセスの透明性を強化。
11:55
ビットコイン一時9万ドル回復も急反落、市場の脆弱性露呈と日銀会合への警戒感が台頭
ビットコインがFRBハト派発言で9万ドルまで急騰後、88,500ドル付近に反落した。過去2日間でBTC・ETHのETFから10億ドル超の純流出を記録し、市場構造の脆弱性が露呈。日銀利上げ観測と米CPI発表を控え、短期的な下押し圧力が継続する見通し。
11:25
米SECが「仮想通貨証券」の保管規則を明確化、ブローカーディーラー向けに指針を提示
米SECが仮想通貨証券の保管に関する見解を発表しブローカーディーラーが物理的保管とみなされる条件を明確化した。分散型台帳技術の評価や秘密鍵の保護、緊急時の対応計画などが求められている。
10:53
イーロン資産が93兆円突破、トム・リー「CEO個人価値のトークン化」構想とは?
イーロン・マスク氏の資産が史上初の6000億ドル(約93兆円)を突破。スペースX急騰が背景に。一方、トム・リー氏が提唱する「CEO個人価値のトークン化」構想が注目を集めている。企業価値から経営者の影響力を分離して投資できる革新的手法とは。
10:45
ブータン、ビットコインを特別行政区「GMC」に拠出へ
ブータンの特別行政区GMCは、ブータンが国としてGMCの長期的な発展を支援するために最大1340億円相当の仮想通貨ビットコインの拠出を誓約したと発表。今後の計画について説明した。
10:30
「ビットコインは脆弱な構造の中で推移」グラスノードの最新レポート
グラスノードの最新レポートによると、仮想通貨ビットコインは需要衰退で脆弱な構造の中取引されている。今後は10万ドル回復が上昇の鍵だと分析している。
10:10
ビットコイン乱高下、日銀政策決定会合を控え警戒感高まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で約80万円の乱高下となった。米株式市場の取引開始前、FRBのウォーラー理事が今後も利下げを継続すべきとの見解を示したことを受け、リスク資産全般が買われ、一時は9万ドルを突破した。
09:45
カリフォルニア州知事がトランプ大統領の仮想通貨関連恩赦を批判、CZ氏ら含む
米カリフォルニア州のニューサム知事がトランプ大統領による仮想通貨関連の恩赦決定を批判している。バイナンス創設者CZ氏やシルクロード創設者ロス・ウルブリヒト氏、ビットメックス共同創設者らへの恩赦が対象となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧