ビットコインが大暴落
12日19時半頃、仮想通貨ビットコインが一時5000台まで大暴落。フラッシュクラッシュが発生した。
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— Hsaka (@HsakaTrades) March 12, 2020
このような現象は、板が薄くなるなど流動性の低下する薄商いの中で、大口の成行誤発注のほか、ビットコインなど連動銘柄を含む相場操縦を意図した仕掛け売り、投資家のストップロス連鎖、あるいは取引システム異常などが要因となり発生する。
BitMEXでは、68,224BTCのロスカットが発生。金額にして545億円相当に上る。
直近相場では、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、実体経済への深刻なダメージが露見したことで投資家心理が急悪化。ここ1〜2週間では、米ダウ平均株価の記録的な急落が相次いでいるほか、2月20日時点で23,000円台後半だった日経平均株価は、3月13日時点で18,500円まで暴落。株の追証回避売りなど、リスク資産全般に記録的な投げが発生したことで、ビットコイン(BTC)など仮想通貨市場にも波及していた。
今月9日に判明した、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国との「追加減産協議」の交渉決裂も相場環境を悪化させた。
世界最大規模の原油生産国であるサウジアラビアが減産協定から一転して増産体制に舵を切り、過去最大の日量1200万バレルを示唆。9日のニューヨーク原油先物は一時、1バレル30ドル台まで急落。1991年の湾岸戦争以降最大の下げ幅を記録したことで、ドル円や株価の大幅急落を招いた。
過去の事例
bitFlyerでは相場急変に伴いサーキットブレイカーが発動したが、昨年2月にもサーキットブレイカーが発動している。
国内最大手のbitFlyerのBTCFXでは昨年2月、ロスカット連鎖に伴うフラッシュクラッシュで、マイナス乖離が-15%近くの異常値まで加速した結果、サーキットブレイカーが発動。価格がオーバーシュートして、一時-10万円幅となる35,6万円台を記録するなど異常事態を引き起こした。
サーキットブレイカー(CB)とは
サーキットブレーカー制度とは、誤発注等による価格急変防止の観点から、取引の一時中断を行う制度。bitFlyerでは、基準価格の上下20%の値動きが起きた際にCBが発動し、約5分間取引中断が行われる。