はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「世界大恐慌」以来の景気後退予想にIMFが警鐘、ビットコインを超える反騰を見せる仮想通貨Chainlink

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界大恐慌以来の経済水準

新型コロナウイルスのパンデミックを受け、国際通貨基金(IMF)専務理事は、2020年の世界成長率は大幅なマイナスに転じるとし、「1930年の世界大恐慌以来の水準になり得る」と警鐘を鳴らした。金融危機「リーマン・ショック」が発生した2009年の世界成長率-0.1%を大幅に上回るおそれがある。

米連邦準備制度理事会(FRB)は9日、経済支援策として、新たに最大2.3超ドル(約250兆円)規模の支援を表明した。

企業向けローン債権を金融機関から買い取りを行うなど中小企業や州・地方政府向けの融資となるが、「投資不適格級」とされるジャンク債を含む購入は異例の措置となる。

ジャンク債は、格付けが低くデフォルト(債務不履行)の可能性が比較的高い債券と分類され、信用リスクが高い分、利回りが高いものだ。米国がより投機的なリスクを犯してでも、打撃が深刻な中小企業や自治体の資金繰り支援の乗り出すことが急務であることを意味する。

欧州では、5400億ユーロ(約64兆円)の経済対策で合意。2009年のギリシャ財政赤字を発端に波及した欧州債務危機を経て、ユーロ圏の金融安定化を目指すために設立された「欧州安定メカニズム(ESM)」の仕組みを活用する。ESMは4100億ユーロの融資が可能で、資金繰りに困窮した欧州国に対し、国債購入などを通じて支えることができる。

ビットコイン(BTC)

10日のビットコイン(BTC)価格は、前日比-1.51%の78.7万円(7230ドル)とやや反落。

株式市場の反発に追従するようにして、3月12日の底値3,600ドルからは半値戻しを達成。レジスタンスライン上抜けで上昇に弾みがついたBTCだが、直近では揉み合い、上値を切り下げるなど利食いに押されている格好だ。

チェインリンク(LINK)

一方、ビットコイン(BTC)を超える反騰を見せるアルトコインも散見される。

そのうちの一つが、最大手取引所バイナンスが買収した仮想通貨ベンチマークサイト「CoinMarketCap」の時価総額11位に位置するChainlink(LINK)だ。コロナショックに伴う暴落後の反発力は他の仮想通貨を凌駕している。

Chainlink(LINK)は、外部データのスマートコントラクトへの統合を合理化するプロトコルであり、すべての統合プロセスの基礎となる通貨とされる。

3月4日、過去最高値(ATH)を更新し約4.95ドルに達し、年初来+178%を叩き出した。しかしその後、欧米圏で新型コロナウイルスがパンデミックとなった影響で株式市場やビットコインを含めた全市場がクラッシュすると、LINK価格も1週間足らずで約1.5ドルまで暴落している。

そして現在、新型コロナの懸念は今でも燻っているにも関わらず、LINK価格は大幅に上昇。10日時点で3.25ドル(年初来+78%)まで回復した。 ビットコイン(BTC)価格の反騰を上回り、BTC建で大幅にプラスとなるなど強さを印象付けた。

intotheblockのグローバルイン/アウトオブザマネー(IOM)」インジケーターによれば、73.22%が含み益にあり、7.5%がAt the Money(損益分岐点)にある。

出典:intotheblock

また、intotheblockのアセットの実証性のみを示す大量のオンチェーンデータによれば、先月の暴落以降、保有期間30日未満(短期ホルダー)のアドレス数が急増。投資家の入れ替わりを意味しており、資金フローとしては良い兆候だ。

だが、最も注目すべきは、保持期間1年未満(中期ホルダー)のアドレス数である。LINKはこの数値が他の通貨と比較しても非常に強く、月を追うごとに右肩上がりで上昇していることが確認できる。(下図)

出典:intotheblock

これは、Google、Oracle、Town Crier、Aelf、Binance、Celsius Networkなどの強力なパートナーシップを背景に、プロジェクトへの信頼を示していると言えそうだ。日本国内での上場例はないが、日本時間9日にはウィンクルボス兄弟が運営する米仮想通貨取引所Geminiで上場されるなど、順調な進捗を示唆している。

CoinPostの関連記事

ビットコイン市場にも追い風か、新型コロナ「緊急事態宣言」報道も日経平均株価は反発
新型コロナウイルスに関する「緊急事態宣言」の予告報道も、日経平均株価は一時前週末比500円超と反発。先行き不透明な状況が続くなか、当面の悪材料を市場が織り込んでいる場合、投資家心理の改善はビットコインなど仮想通貨市場にも追い風となり得る。
仮想通貨NEM:Symbolに関するAMAが終了 ローンチ時期や新体制等について回答
仮想通貨NEMについて、初めてとなる日本語にも対応したコミュニティAMAが開催。ローンチ時期や新体制に関する内容をはじめ、幅広い質問に回答した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧