仮想通貨市況
仮想通貨取引所DMM Bitcoinは1日、金融商品取引法の規定に基づく金融商品取引業者(第一種金融商品取引業)への登録が完了したことを発表した。
第一種金融商品取引業は、株や債券などの「有価証券の売買・勧誘」や「引受け」といった顧客から資金や有価証券を預かって管理する業務を行うことができる。
第二種金融商品取引業は、「信託受益権」や「集団投資スキーム持分」など第一種金融商品取引業の取り扱う有価証券よりも流動性の低いものを販売・勧誘する業務を行うもので、金商法の基づく第一種金融商品取引業のライセンス獲得の意義は大きい。
DMM Bitcoinの田口社長は昨年2月、Japan Blockchain Conferenceに登壇し、以下のような見解を示していた。
DMMグループは仮想通貨交換事業のみをライセンスを取得して展開しているが、仮想通貨産業分野は法諸制度が明確化していくにつれ、関連分野などで事業を展開する道を免れない。金融取引業のライセンスを取得すれば、規制後もレバレッジ(証拠金)取引以外に焦点を充てたサービスが提供できるようになる。
ライセンスを取得すれば、ブロックチェーンを利用したデジタル資産を有価証券として発行したり、資産担保型トークンを取り扱ったりすることも可能になるものとみられる。
DMM Bitcoinは経営方針として、「暗号資産ならびに暗号資産関連デリバティブの売買プラットフォームの提供により、暗号資産関連取引機会を提供し、社会において資産形成及び資産運用の分散投資機会の多様性向上に資する」ことを掲げている。