はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

投資ファンドARKInvest「ビットコイン市場、5〜10年以内に数兆ドル規模に」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨ビットコインの市場規模は数兆ドルに拡大」

テクノロジー投資企業ARKInvestの暗号資産(仮想通貨)アナリストYassine Elmandjraは、17日に「投資としてのビットコイン」という題名のレポートを発表。

結論部分では、「ビットコインは現在の市場規模2000億ドル(約21兆円)から、今後5〜10年で1〜5兆ドルまで資本拡大する可能性がある」とした。

BTC採用が拡大する4つの契機

BTCの市場規模が大きく拡大する理由として、アナリストは4つの要因を挙げた。

(1)BTCがグローバルな決済ネットワークになること、(2)個人の資産を保護する手段となること、(3)デジタルゴールドとして機能すること、(4)新興国で法定通貨切り下げに対するヘッジとして機能すること。

BTCがグローバルな決済ネットワークになる

Elmandjraによると、BTCはその価値を中央銀行のような機関が操作することができず、取引の検閲耐性も有しているため、銀行や企業にとって適切な決済ネットワークになり得るという。

米国では、合計1​​4.7兆ドルの預金が、銀行間で毎年1.3兆ドルの決済量を生み出しており、もしBTCがこの決済量の10%を獲得した場合、BTCネットワークは時価総額1.5兆ドルとなり、約7倍以上(1BTC=75,000ドル)に拡大すると論じている。

個人の資産を保護する手段となる

BTCは、分散型で中央集権的に管理されておらず、希少性、耐久性があり、分割可能で持ち運ぶことが出来るなどの特徴により、個人資産を法定通貨インフレや、政府による押収から守ることが出来ると指摘。

そしてBTCに資産を一定程度配分することが賢明になるような可能性、つまり法定通貨がインフレや押収によって減少する可能性が世界平均で5%だった場合には、BTC時価総額は、2.5兆ドル付近まで跳ね上がる可能性もあるとレポートは述べた。

デジタルゴールドとして機能する

ゴールドとよく比較されるBTCだが、もしこの先、ゴールドの市場シェアの10%を獲得した場合、BTCの時価総額を現在の5倍相当の1兆ドルまで押し上げる可能性があるという。

新興国で法定通貨切り下げに対するヘッジとして機能する

法定通貨のインフレが進む新興国では、価値の貯蓄手段としてBTCの保有が普及したり、企業が支払いにBTCを求めるようになるかもしれない。

現在まだBTCは経済全体にサービスを提供するほど発達していないものの、インフラが整備され、BTC採用がクリティカルマスに達すると、新興市場でのビットコインの需要が増える。

BTCが世界の主要な法定通貨(米ドル、円、元、ユーロ)以外で世界のマネタリーベースの5%を獲得した場合、時価総額は1兆ドル増加し得るという。

以上のようにARKInvestのレポートは、BTC市場規模を拡大させ得る要因を挙げた。

成長率やポートフォリオ最適化の観点から予測

Yassine ElmandjraはTwitterでも、今回の分析結果を他に幾つか紹介している。

これまでの成長率を維持すれば、ビットコインの日次取引高は4年以内に、米国の株式市場の規模を超え、5年以内に米国の債券市場の日次取引高を超えるという。

さらに上図のようにポートフォリオ最適化の観点からも分析している。

ビットコインのTAM(獲得可能な最大市場規模)について5年間の予測モデルを構築すると、ボラティリティを最小限に抑えようとする投資家は、ビットコインに0.03%から1.28%を割り当てる。シャープ・レシオ(リスク調整後のリターン)を最大化しようとする投資家は、ビットコインに4.8%から25.78%を配分するだろう。

今回の分析は、最も理想的なシナリオの希望的観測に基づいているが、新型コロナ流行の影響で各国が金融緩和政策を打ち出すなかで、BTCの資産保護や法定通貨切り下げへのヘッジとなり得る側面には、世界的に関心が高まっている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/05 日曜日
11:30
ビットコイン1700万円台後半に回復、米政府機関閉鎖で逃避資金流入|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン円相場は1775万円周辺まで反発。米政府機関閉鎖による逃避資金流入と利下げ期待の復活が支援材料に。ドル建て12万ドル回復で史上最高値更新の可能性を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|自称「IQ276」投資家のBTCへの全財産転換に高い関心
今週は、自称IQ276の投資家によるビットコインへの全財産転換、米政府閉鎖による仮想通貨ETF承認手続き停滞、バイナンスによるビッグトレンド分析に関する記事が最も関心を集めた。
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧