Taproot、11月に適用
5月1日にリリースされたビットコインコアの最新バージョンに含まれる暗号資産(仮想通貨)ビットコインの大型アップデート「Taproot」を支持するマイニングプールの支持率が規定数を超え、ロックインしたことが確認された。
採掘したブロックにシグナルビットを含むことで、Taprootの支持を表明する仕組みで、2016ブロックの内90%が支持することで、ロックインする。今回の支持表明を受け、ビットコインの大型アップデートとして新ルールが11月頃(ブロック高709,632時点)に適用されることを意味する。
ビットコインのような分散化型ネットワークの合意形成には、非常に長い時間がかかるのが常だが、今回は3か月間という上限を設定したSpeedy Trial(迅速なテスト)を実施し、マイナーのTaproot支持率を測った。
TaprootソフトフォークはSegWitが実装されて以来の大型アップデートとなる。取引に署名するための暗号技術であるシュノア署名(目玉のアップデート機能)と、MAST(Merkelized Abstract Syntax Tree=マークル化抽象構文木)の利点を融合するソリューションで、ネットワークのプライバシー機能を高めるとともに、データサイズの削減が期待される。
ソフトフォークの実装であることから、現行ノードでも問題なく動作する運びとなるが、Taprootが有効になるは11月まで、ロックインから約5ヶ月強の期間があり、各ノードが対応に動くか、注目が集まる。