はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

推定1,000億円超のビットコイン投資詐欺、南アフリカで清算手続き進む=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

MTIからの資金回収手続き進む

2020年に閉鎖し、詐欺であることが判明した南アフリカの暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォーム「Mirror Trading International(MTI)」について、裁判所で清算措置が行われた。この際、これまでに回収された1,281ビットコイン(BTC)に加えて、8,000ビットコイン(時価300億円相当)が見つかっている、とMoneywebが報道した。

事件の経緯

MTIは2019年に設立され、自動化されたビットコイン取引プラットフォームだと称していた。小額のビットコインをウォレットに預けるだけで、AIを利用した取引ボットにより1日あたり0.5%から1.5%それを増やすことができると宣伝してユーザーを勧誘していた格好だ。

また、ユーザーが他のユーザーをプラットフォームに紹介すると、さらにリターンが大きくなる仕組みも備えていた。こうした手法により、MTIは2019年から2020年にかけて巨額のビットコインを取得した。

しかし2020年7月には、米国テキサス州の証券委員会が、MTIは「マルチ商法の詐欺」と指摘し、取引を停止するよう命令している。

その後、南アフリカの金融セクター行為監督機構(FSCA)の調査でも、MTIがその事業に必要な準備資産を持たない詐欺であることが判明。同社のJohann Steynberg CEOが国外逃亡したことも明らかになった。

これを受けてSteynberg容疑者の財産は暫定的に差し押さえられ、MTIの清算手続きも開始されていた形だ。

今後も顧客資金の行方を追跡

清算人は今回、MTIに流入した推定29,000ビットコイン(時価1,000億円相当)の行方をさらに追跡して回収することができると述べている。また資金を回収しやすくするため、MTIをポンジスキームの詐欺だと断定すべきであると主張した。

ポンジスキーム

一般的に「高配当」を宣伝し、顧客から資金を集める詐欺。新たな顧客から集めた資金を「配当」と偽って以前の出資者に横流しするが、資金が回らなくなった時点で破綻する。

▶️仮想通貨用語集

共同清算人のRiaan van Rooyen氏は「私たちはMTIスキームへ加入していた人々、特に高齢者や弱者のために、できるだけ多くのお金をとり戻したいと思っている」と述べた。

新型コロナウイルスの状況も見ながら、この先多くの加入者に連絡し、彼らが資金をとり戻すための申し立てを行うのを手伝う計画だという。

匿名グループの情報によると、MTI幹部の何人かは、詐欺プロジェクトにより1億ランド(約8億円)以上を稼いだとされている。

南アフリカは規制枠組み構築へ

南アフリカでは、こうした詐欺や不正が相次いだこともあり、仮想通貨市場の規制に乗り出している。同国の銀行規制機関「健全性機構」によると、今後3カ月から6カ月の間に、仮想通貨の規制枠組みを整えていくという。

関連南アフリカ、仮想通貨に対する規制枠組みの構築急ぐ=報道

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:27
スイス大手スーパー「SPAR」、全国100店舗で仮想通貨決済開始 
スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」が全国100店舗で仮想通貨決済を開始した。Binance PayとDFX.swissとの提携により、100種類以上の仮想通貨とステーブルコインでの支払いが可能になる。
13:30
加藤財務大臣・金融担当大臣の「基調講演」が決定|WebX2025
加藤財務大臣・金融担当大臣が登壇決定 国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPost(本社:東京千代田区、代表取締役CEO:各務貴仁)が企…
12:28
イーサリアム RWAトークン化のリスクとは?有識者が指摘する課題と対策
ニューヨーク大学教授が、仮想通貨イーサリアムにおける資産トークン化が普及する上での課題を指摘した。大規模採用前に解決すべき問題を提示している。
12:11
メタプラネット、137億円でビットコインを追加購入 
メタプラネットは137億円で仮想通貨ビットコイン 775BTCを追加購入し、累計18,888BTCを保有。通算取得額は2,840億円超に到達し、戦略的なBTC投資を継続している。
11:59
ビットコインETF好調も個人投資家は利益確定売り先行、ジャクソンホール会議控える中
仮想通貨市場ではビットコインETFやイーサリアムETFに過去最高水準の資金流入が続く中、BTC価格は調整中。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げ示唆に期待が高まる一方、機関投資家の買いと個人の利益確定売りが交錯している。
09:56
タイ政府、外国人観光客に仮想通貨決済システム「TouristDigiPay」を提供開始
タイ政府が外国人観光客向けに仮想通貨をバーツに交換して決済できる新システムを導入する。マネロン対策などで安全性を確保しつつ、観光業活性化を目指す。
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧