はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アルトコイン前週比で軒並み大幅安、好材料相次ぐアスター(ASTR)が逆行高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界情勢と仮想通貨市況

8日の米株式市場は、NYダウ平均株価が前日比137ドル55セント(0.4%)高で終えた。

6日に公開された今年3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録要旨にて、米連邦準備理事会(FRB)の意向が量的引き締め(QT)に傾倒しつつあることが示された。背景にはインフレ急伸がある。

次回開催の5月会合から資産圧縮に踏み切る公算が高まっており、長期金利が3年ぶりの水準まで上昇。 割高感の意識されやすい高PER(株価収益率)のグロース株が下落している。

週明け11日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比1.68%安の524万円(41,900ドル)に。断続的に強い売りに見舞われ続落した。

BTC/USD日足

金融市場の地合い悪化に伴い41,000ドル、38,000ドル付近のサポートライン(下値支持線)を割り込んでくるようであれば、今年1〜2月レンジ下限33,000ドル付近までの一段安を警戒せざるを得ない局面にある。

オンチェーン分析サイトBitInfoChartsによれば、テラ(LUNA)の非営利組織である「Luna Foundation Guard(LFG)」が10日17時頃に4,130BTCを買い増し、保有量は計39,897.98BTC(約17億ドル)に達した。

BitInfoCharts

米ドルに連動したステーブルコイン「Terra USD(UST)」の価値安定を図るにあたり、準備金として確保する。としており、買い入れ目標100億ドルを掲げる。

デジタル・アセット運用会社モーガンクリークデジタルの共同創業者であるPompliano氏は、「世界で最も分散化されたデジタル資産であるビットコインを用いてTerra USD(UST)を担保・支援することで共生関係を生み出す。」などと指摘している。

アルトコイン市場の動向

ビットコイン(BTC)が再び下げに転じたことで、アルト市場も軟調に。特に直近で買いの集まっていたラージキャップアルトからの資金抜けが目立った。

ビットコイン(BTC)の前週比-9.49%、イーサリアム(ETH)の前週比-9.51%に対し、CMC時価総額6位のソラナ(SOL)は前週比-15.9%、同8位のエイダ(ADA)は前週比-15.7%、同9位のテラ(LUNA)は前週比-21.9%、同10位のアバランチ(AVAX)は前週比-16.3%と軒並み大きく下落した。

対照的に強いのが、アスターネットワーク(ASTR)だ。前週比+43.6%、前月比+165.7%の0.28ドルと大きく買われ、地合いに反して逆行高となった。

ASTR/USD

IDO(Initial DEX Offering)第一弾として、ネイティブトークンのARSWのトークンセールを控えることも材料視された。

「ASTR」は、渡辺創太CEO率いるステイクテクノロジーズが開発するパブリックブロックチェーンAstar Networkのガバナンストークンで、22年1月にメインネットをローンチした。21年12月には、Polkadotの「パラチェーン」オークションに参加し、Polkadot(ポルカドット)のネットワークに接続するための希少価値の高いスロットを獲得している。

今年2月には、最大手取引所のバイナンスの「イノベーションゾーン」に上場したほか、今月1日にはCrypto.com(クリプトドットコム)に上場。

今月10日には、DeFi Llamaのデータを参照してAstarネットワークにロックされた総額が約2500億円を突破したことを明かした。

これに先駆け、15以上の新規プロジェクトが4月中にローンチすることを発表している。IDO(イニシャル・デックス・オファリング)やDeFi(分散型金融)関連の機能を拡大する。米大手仮想通貨取引所コインベースのVC部門から戦略的資金調達を実施するなど、ここ最近の好材料は枚挙にいとまが無い。

関連:日本発Astar Network、米コインベースから戦略的資金調達

日本国内で起業した渡辺創太CEOは、過剰規制や暗号資産(仮想通貨)税制問題から日本での事業継続が困難だと判断し、20年10月にシンガポールに会社を移した。やむを得ず海外で事業を存続した経緯から、政府の考案するWeb3事業についても問題提起を図りつつ支援している。

関連:「なぜ、日本の仮想通貨税制問題で人材の海外流出が起こるのか?」Astar Network 渡辺CEOが意見

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/10 水曜日
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
09:50
プライバシー重視のステーブルコイン「USDCx」、Aleoのテストネットでローンチ
仮想通貨のステーブルコインUSDCを発行するサークルは、プライバシー機能を持つL1ブロックチェーンAleoのテストネットでUSDCxがローンチされたことを発表。ユースケースなどを説明した。
09:48
仮想通貨市場は政策待ち姿勢 ビットコインとイーサリアムに資金集中=Wintermute分析
Wintermuteの最新市場分析によると、仮想通貨市場は米FRBや日銀の政策決定を前に様子見姿勢を強めている。資金はビットコインとイーサリアムに集中し、レバレッジ水平は低位。先週金曜の急落後も市場は底堅さを保ち、質への選別が進む。レンジ相場継続の見通し。
09:05
プライバシー重視ブロックチェーン「Octra」、30億円規模のICO実施へ
完全準同型暗号技術を採用する仮想通貨プロジェクト「Octra」が2000万ドル規模のトークンセールを実施する。これまでも分散化重視で資金調達を行ってきた。
08:40
コインチェック、NACの新規取扱いを検討 NOT A HOTELとRWA領域で協業強化へ
コインチェックがNOT A HOTEL DAOの暗号資産NACの取扱い検討とRWA領域の協業強化を発表。NACの活用や共同サービスの開発方針について解説します。
08:20
「仮想通貨市場は次の10年間で最大20倍成長する可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、仮想通貨市場は次の10年間で10倍から20倍まで容易に成長する可能性があるとの見方を示した。ビットコインなどを例に挙げ、根拠を説明している。
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
12:00
XRPの買い方|おすすめ取引所と購入手順を図解【初心者向け】
暗号資産(仮想通貨)XRPの特徴から買い方、将来性、リップル社の最新動向や取引所の選び方も紹介します。ドナルド・トランプ次期米大統領の思惑やSECゲンスラー委員長交代による規制環境の変化、価格への影響を分析。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:43
スイ(SUI)の買い方|元Meta開発者が手掛ける仮想通貨の将来性、おすすめ取引所
仮想通貨(暗号資産)スイ(SUI)の特徴や将来性、国内取引所での購入方法を初心者向けに詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧