はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FTXサムCEO、「最悪の事態は過ぎ去った」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

業界は先へ進む

大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン=フリードCEOは、ロイターとのインタビューで、仮想通貨業界では厳しい状況が続いているものの、最悪の事態からは脱しつつあるとの考えを明らかにした。

FTX とは

FTXとは、「SBF」の通称で知られるサム・バンクマン・フリード氏が最高経営責任者を務める仮想通貨取引所。主にデリバティブを提供する取引所で、出来高はバイナンスに次ぐ規模となっている。

▶️仮想通貨用語集

FTXに支援を求める企業が増えているが、「概して悲惨な状況ではない」とサム氏。小規模な取引所は破綻する可能性があるとしながらも、業界はその先に進みつつあると述べた。

5月のテラ・ショックに端を発した「仮想通貨の冬」の到来で、現在、多くの仮想通貨企業が苦境に立たされている。仮想通貨ヘッジファンドThree Arrows Capital(3AC)は1日、米国で破産申請を提出。3ACへ巨額の融資を行なっていた取引プラットフォームVoyager Digitalも5日に破産申請を行った。

サム氏は、このような状況について「業界にとって存亡の危機とは思わないが、予想していたよりかなり悪いという印象だ」とコメント。一方、仮想通貨市場については、価格が安定し始めて底を打った感はあるが、今後もマクロ経済の状況に大きく左右されるだろうと語った。

関連:仮想通貨ヘッジファンドThree Arrows、米国で破産申請

関連:3ACへの巨額融資の影響で連鎖破綻か、仮想通貨企業Voyagerが破産申請

業界と企業の救済

サム氏は顧客の資産保護の重要性を訴え、「ユーザーとの信頼関係を築くことが非常に重要であり、一旦信頼を無くしてしまうと取り戻すのは難しい」と強調。業界全体へ悪影響が波及することを防ぐため、困難に直面する仮想通貨企業へ救済の手を差し伸べている。

悪影響の波及をくい止めるために、たとえ我々が損失を出していたとしても、救済を真剣に検討する責任がある。我々が問題の原因でなくても、関係していなくも同じだ。
それがエコシステムの健全性につながる。私はエコシステムの成長をサポートしていきたい。

FTXは仮想通貨金融サービス企業BlockFiに約340億円(2.5億ドル)を融資。また、FTXの親会社に当たる仮想通貨投資・トレーディング企業「Alameda Research」はVoyager Digitalに、約270億円(2億ドル)相当のステーブルコイン(USDC)と、15,000 BTCの信用供与枠を提供した。

関連破産申請したVoyager、FDICの保険は顧客資産に不適用と発表

今年1月にFTXが設立した、2,700億円(20億ドル)規模のデジタル資産投資のベンチャーファンド「FTX Ventures」が、資産は持ちながらも流動性の乏しい企業を救済してきたという。

サム氏は、必要であれば20億ドル規模の取引を行うのには、十分な手持ち資金があると付け加えた。一方、株主のいる一企業という立場でFTXが援助するのが「理に叶わない」場合は、同氏自身の資金を使って企業を救済したいと明かした。

関連:「市場に漂う清算リスクの暗雲」、仮想通貨企業の債務問題・救済策まとめ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/01 水曜日
18:59
リミックスポイント、SBIグループ2社と連携強化
リミックスポイントがSBI VCトレードとビットポイントジャパンと包括連携。約1,350BTCを保有する同社のビットコイン取引・保管・運用を一元的にサポートする体制を構築。
18:02
メタプラネット、ビットコイン購入で新資金調達戦略を発表
メタプラネットが新成長戦略「PHASE II」を発表。永久型優先株による資金調達でビットコイン保有を加速し、Bitcoin.jpを軸にプラットフォーム事業も拡充する。
17:53
J-CAM、イオレと暗号資産金融事業で提携 暗号資産の知見とAI技術の融合へ
暗号資産レンディングサービス「BitLending」を運営するJ-CAMが、東証グロース上場のイオレと暗号資産金融事業で戦略的提携を発表。暗号資産の運用知見とAI技術を組み合わせた新プロダクト開発へ。
17:30
メタプラネット、通期予想を上方修正
メタプラネットは2025年12月期通期予想を上方修正。営業益は88%増の470億円に達し、ビットコイン・インカム事業が収益を牽引した。
15:04
大和証券、暗号資産担保ローンの紹介を開始
大和証券は全国の本支店で、Fintertechの暗号資産担保ローン紹介を開始。ビットコインやイーサリアムを担保に円資金を調達可能に。
14:24
自称「IQ276」の投資家、ビットコイン100倍を予測し全財産転換へ
自称世界最高のIQ記録「276」を保持するキム・ヨンフン氏が、ビットコインは10年で100倍に上昇すると予測し、自身の全資産を投入したと発表した。同氏の経歴とその主張の実現可能性を検証する。
13:28
米SEC、株式トークン化規制実現で協議中 証券取引所グループから懸念の中=報道
米証券取引委員会が株式をブロックチェーン上で取引可能にする規制変更を協議中と伝えられる。ナスダックがトークン化証券を申請する一方、証券業界は監督強化を要請している。
11:40
リップル社のデビッド・シュワルツ最高技術責任者が年末退任へ
リップル社のデビッド・シュワルツCTOが2025年末に退任することを発表した。仮想通貨XRP台帳のコーディングに貢献した同氏は、取締役として引き続き関与していく。
11:20
SBI Ripple Asia、東武トップツアーズとの提携を発表
SBI Ripple Asiaは、新たな決済プラットフォームの構築に向け、東武トップツアーズと基本合意書を締結。独自トークンの発行に仮想通貨XRPのブロックチェーンXRPLを使う。
11:17
bitFlyer、後藤真希さん起用の新TV CMを全国放映開始
暗号資産取引所大手のbitFlyerが、歌手・タレントの後藤真希さんを起用した新CM「暗号資産知らなかった篇」を10月1日から全国で放映開始。記念キャンペーンも実施中。
11:10
「テザー社は過去最大の利益企業になる可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、テザー社が過去最大の利益企業になる可能性があると試算。定期公開するメモで今回は仮想通貨が目指す市場規模の大きさについて論じている。
09/30 火曜日
19:30
ビットコインで利回りを狙う|Lombard(ロンバード)・LBTCの始め方
Lombardを通じてビットコインを利回り資産として活用する方法を解説。LBTCの仕組みや始め方に加え、注意点やリスクも整理しました。
19:11
USDHがハイパーリキッドの成長を加速させる理由
USDHはなぜハイパーリキッドを強化するのか?仕組みから収益循環、HYPEへの影響までわかりやすく解説します。
17:14
ハイパーリキッド「Hypurr NFT」エアドロに高い関心、初動のフロアプライス1000万円弱に
暗号資産(仮想通貨)HYPEを発行する分散型取引所ハイパーリキッドのNFTコレクション「Hypurr」が配布され、フロア価格800万円、24時間取引高105億円を記録した。特に希少NFTは最高7000万円で落札するなど反響を呼んだ
16:34
マーチャント・バンカーズ、ビットコイン購入 不動産の暗号資産決済に本格参入
マーチャント・バンカーズが3億円分のビットコインを購入し、FINX JCryptoと協業。不動産決済サービスや暗号資産事業強化へ動き出す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧