はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社などが参加、米デジタルドル・プロジェクトがCBDCサンドボックスをローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CBDCを技術面から検証

ドルのデジタル化を支援する米非営利団体「デジタルドル・プロジェクト」(DDP)は8月31日、CBDC(中銀デジタル通貨)の基盤となる技術及びビジネス要件の理解を深めるため、サンドボックス・プログラムを開始すると発表した。

このプログラムは10月初旬から開始予定で、第1期の集団研究に参加するのは米リップル社、デジタルアセット社、EMTECH、 Nnox Networksの4社。主にクロスボーダー(国境を跨ぐ)決済に焦点を当てる。

DDPは昨年5月、デジタルドルを検証する五つのパイロット・プログラムを立ち上げると発表。今年4月には世界最大級の証券決済機関「Depository Trust & Clearing Corporation」(DTCC)と共同で、CBDCを使用した際の米国市場のインフラ機能をテストする「Project Lithium」を開始した。

関連:デジタル・ドル計画、米国初のCBDCテスト始動へ

DDPは、デジタル・ドル財団と世界大手コンサルティング企業アクセンチュアのパートナーシップから生まれた民間団体。米国におけるCBDC導入の検討を促すため、デジタルドルの利点や課題に関する研究と公的な議論の推進を目的として設立された。

米商品先物取引委員会(CTFC)の元委員長で、仮想通貨支持派として「クリプト・パパ」の愛称で知られるクリストファー・ジャンカルロ氏はデジタル財団の共同設立者の一人。

CBDCとは

CBDCとは「Central Bank Digital Currency」の略で各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。仮想通貨との大きな違いは、CBDCはデジタル上の法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

プロジェクトの二つの段階

DDPによると、技術サンドボックスは、教育フェーズと試験フェーズの二つの段階から構成されるという。

教育フェーズでは、技術に関してビジネス面と機能面の理解を深め、設計における選択肢の違いを評価する。一方、試験フェーズでは、技術のビジネスへの影響に関するデータ収集を目的として、CBDCの具体的なユースケースの仮説を特定してテストする。

サンドボックス・プログラムで得られた知見は広く共有され、先進的な技術ソリューションがビジネスの価値を引き出す方法について、民間及び公共部門の関係者へ情報提供される予定だという。

CBDCで考慮すべき要素

DDPはCBDCソリューションの選択肢を次のような観点から特定することに努めると述べている。

  • 金融政策の有効性と金融安定性の向上をサポートする
  • リテールとホールセール、並びに国際決済に必要なスケーラビリティ、セキュリティ、プライバシーを提供する
  • 米FRBプロジェクトを含む既存の金融インフラと統合できる

DDPのJennifer Lassiter理事は、サンドボックス・プログラムの開始は米国でCBDCを検討する次の段階に入ったことを意味するして、以下のように述べた。

我々は、この技術がどのように機能するのか、また我々が解決を望む問題、そして最終的に達成したいビジネスと個人の成果に関する重要な質問に答えるためには、多様な見解と専門知識を取り入れることがいかに重要であるかについて理解している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/01 月曜日
18:34
日経グループQUICK、ビットコイン指数の算出開始
QUICKは12月1日、円建てビットコイン指数の本格公表を開始した。試験運用から更新頻度を毎日に引き上げ、12月22日からはリアルタイム指数も提供する。暗号資産ETFなどでの利用を想定。
17:07
イーロン・マスク氏「エネルギーこそ真の通貨」、ビットコインは基づくと主張
テスラCEOのイーロン・マスク氏が「エネルギーこそ真の通貨」と主張し、ビットコインはエネルギーに基づいていると説明。一方、著名経済学者やピーター・シフ氏は「本質的価値がない」と批判を続けている。
17:01
政府・与党、暗号資産の分離課税導入を検討へ 調整開始─NHK報道
政府・与党が暗号資産投資の分離課税化を巡り調整に入ったとNHKが報道。現行は最大55%の総合課税で、制度見直し議論が年末の税制大綱へ進む見通し。
16:26
「チェーンリンク」の将来性は?トークン化市場に必須インフラ
チェーンリンク(LINK)の将来性を解説。2030年に16兆ドル規模が予測されるトークン化市場で、既存金融とブロックチェーンを接続するオラクルとして80%超のシェアを獲得。SWIFT・J.P.Morganとの提携事例も紹介。
16:00
スイ(SUI)のステーキングで高利率なのは?自分で行う方法と取引所比較
SUIのステーキング方法を徹底解説。取引所(年利最大4.28%)、ウォレット、リキッドステーキングの3つの運用方法を比較表付きで紹介。初心者向けのOKCoin Japanから、Slushウォレットでの自己管理、Haedalでの高度な運用まで、リスクと利回りを考慮した最適な選択をサポート。
15:55
ワールドコインの本人認証方法|マイナンバーカードでWLDを受け取る手順を解説
ワールドコイン(WLD)がマイナンバーカードでの本人確認に対応。World Appでの認証手順を画像付きで解説。所要時間約5分で完了し、Orb認証済みの方も追加のWLDを獲得可能。受け取ったWLDの現金化・運用方法も紹介。
15:43
ソニー銀行、米ステーブルコイン事業化に向けBastionと業務提携 子会社設立も視野に
ソニー銀行が米Bastionと業務提携し、米ドル建てステーブルコインの事業化を推進。日経報道によると2026年度の発行を計画し、ソニーグループの「経済圏」での決済活用を目指す。米国子会社設立とOCC銀行免許取得も視野に。
15:35
Ginco、Babylon Labsと提携「BTCFi 2.0」を推進
GincoがBabylon Labsと提携し、第三者への預託なしでBTCを活用できる「BTCFi 2.0」を日本で推進。業務用ウォレットGEWからBTCステーキングが可能に。
14:26
カザフスタン中銀、仮想通貨投資を計画 最大約470億円規模
カザフスタン国立銀行(中銀)のティムール・スレイメノフ総裁は、金・外貨準備ポートフォリオの一部として、仮想通貨へ最大3億ドルの投資を検討していると発表した。
11:47
テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調
テザー社CEOがS&PによるステーブルコインUSDTのドルペッグ機能評価の格下げに反論した。余剰資本や米国債利回りを考慮していないと指摘している。
11:07
ヤーン・ファイナンスのyETH製品に攻撃、約4億5000万円相当が流出
イールド・ファイナンスのyETH製品が攻撃を受け、約4億5000万円相当のETHが流出。攻撃者は無限ミントの脆弱性を悪用し、約1,000ETHをTornado Cashに送金。V2・V3ボールトは影響を受けず、yETH保有者は安全に引き出し可能に。
09:15
中国人民銀行、仮想通貨取引の厳格取締を改めて要請、ステーブルコインも警戒対象
中国人民銀行が仮想通貨取引の取締強化を改めて各当局に要請した。仮想通貨関連活動の再活発化が背景にあるとみられ、ステーブルコインも警戒対象としている。
09:03
コインシェアーズ、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げ
欧州大手のコインシェアーズが、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げた。米国市場での大手運用会社への集中により、差別化や利益率確保が困難になるとの懸念を示し、ナスダック上場を控え、仮想通貨関連株式やアクティブ運用戦略など新商品の投入を計画している。
11/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、金持ち父さん著者キヨサキのBTC売却やソラナとXRPのETFの好調など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
DeFiで株式市場はどう変わる? Progmat齊藤達哉氏が語るオンチェーン金融の未来|独占インタビュー【後編】
Progmat齊藤達哉氏インタビュー後編。議決権付きトークン化株式で日本が世界初となる理由、2028年施行を目指すトークン化法のロードマップ、DeFi・AIエージェントを見据えた将来ビジョンを聞いた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧