はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインと米主要株価指数の相関係数、前四半期も0.85で高止まり|CoinGeckoレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

20日の米NY株式市場では、ダウは前日比90ドル(0.3%)安と続落して取引を終えた。

米長期金利の上昇が止まらずリスク資産の下押し圧力が掛かっている。昨日には日米金利差拡大などを背景に、ドル円が1990年以来32年ぶりの円安水準を付ける場面も見られた。

関連:ドル円が一時150円台に、1990年以来の円安水準

Kevin Svenson(@KevinSvenson_)氏は、今年2月以降の「ドル指数」の放物線の上昇はそろそろピークを迎え、転落する可能性があると指摘。そうなれば、ビットコインの大規模なショート・スクイーズ(空売りの踏み上げ)につながる可能性もあるとの見立てを示した。

なお、11月3日には米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の3倍水準となる0.75%の追加利上げが見込まれているが、先物金利市場ではほぼ織り込み済みで、焦点は関係者の発言と12月のFOMCに移っている。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.21%高の19,105ドル。

BTC/USD日足

狭いレンジ内で小幅な値動きとなっており、引き続き際どいラインでの推移が続く。

CoinGeckoの四半期分析

データアグリゲーターのCoinGeckoが、2022年第3四半期(3Q:6〜9月)暗号資産レポートを発表した。

レポート冒頭では、テラ(LUNA)ショックやThree Arrows Capital(3AC)の破綻で仮想通貨市場の暴落と混乱に陥った前四半期と比較すると「比較的静か」だったとするも、シーズン半ばでイーサリアムのThe Merge(ザ・マージ)期待があるも、調整期間が長引き、結果的に不発に終わったと指摘した。

仮想通貨市場の全体時価総額では、7月19日の安値で一旦底を打ったと言及。年初来安値と比べると約1,000億ドル増となった。

CoinGecko

3Qに目立った個別銘柄としては、前四半期比+60%で時価総額6位に浮上したXRP、同+66%で19位から15位に上昇したポリゴン(MATIC)、同+129%で27位から18位に上昇したユニスワップ(UNI)を取り上げた。

XRPはRipple社が米SEC(証券取引委員会)から提訴された裁判の進捗が好感され、MATICは米ウォルト・ディズニーの事業開発支援である「アクセラレータープログラム」に採用されたことなどが材料視された。

関連:米ディズニー、ポリゴンら6社を事業開発プログラムに選出 

株との相関は

昨今取り沙汰される米国株式市場(S&P 500)との相関係数については、前四半期の0.92からわずかに減少したものの、依然として0.85と高い位置にあると指摘した。相関係数1.00は完全に連動していることを示しており、マイナスになるほど逆相関の値動きとなる。

Arcane Researchによれば、ビットコインと伝統金融市場の相関が強まったのは、コロナショック後の経済政策(大規模金融緩和)で、株などのリスク資産が高騰し始めた20年7月頃から。機関投資家の流入が影響しているものとみられる。

関連:ビットコインと米株指数の相関係数(90日間)が過去最高水準に

金融資産別のビットコイン(BTC)のパフォーマンスでは、年初来では-58%と他資産よりも下落率が高かったものの、前四半期はドル・インデックス(DXY)を除き、他の資産クラスをアウトパフォームした。

CoinGecko

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/01 火曜日
11:00
米上院議員、退職金での仮想通貨投資を可能にする『金融自由法案』を提出
米国のトミー・タバービル上院議員が退職金プランでの仮想通貨投資を許可する金融自由法案を提出。旧バイデン政権の規制に対抗し、トランプ大統領の仮想通貨支持政策を後押しする内容に。
10:10
REDXがBingXへの上場発表 モバイルサービス「REDX MOBILE」でユーティリティ拡張へ
ブロックチェーン×エンターテインメントを融合させたWeb3プロジェクト「REDX(レッドエックス)」は、2025年4月1日より、トークン還元型の次世代モバイルサービス「REDX…
10:00
トランプ大統領の仮想通貨活動に共和党内から異例の苦言
米下院金融サービス委員会のヒル委員長が、トランプ大統領の仮想通貨事業がステーブルコイン規制議論を複雑化させていると発言した。民主党からの批判を招いていることが背景だ。
08:40
トランプ家、ビットコインマイニング事業参入 Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立
Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立 米国の上場企業Hut 8(ハット・エイト)は、ドナルド・トランプ大統領の息子エリック・トランプ氏とドナルド・トラ…
08:01
ブラジル金融当局、主要年金基金の仮想通貨投資を全面禁止
ブラジル国家通貨評議会が年金事業体による仮想通貨投資を禁止。高リスクを理由に規制強化する一方、英国のカートライト社や米国複数州の年金基金はビットコイン投資を進めており、国際的な規制姿勢の違いが鮮明に。
07:30
ブラックロックCEOが見解、ビットコインが米ドルの支配的地位を奪うリスク
ブラックロックのCEOは、米国の債務が増加している現状に警鐘を鳴らし、債務を制御できなくなれば、ドルの準備通貨の地位が仮想通貨ビットコインのようなデジタル資産に奪われるリスクがあると指摘した。
07:00
ビットコイン、S&P500との相関性低下か クジラ数は3ヶ月ぶりの高水準
仮想通貨ビットコインはS&P500が下落する中でプラス推移し相関性の低下を示唆。1,000BTC以上保有のクジラウォレットは3月から11増加し1,991に到達。Cryptoquantアナリストは2020年の強気相場と類似したパターンを指摘した。
06:30
2880億円規模のビットコイン買い増し、ストラテジー社
米ストラテジー社は3月31日、22,048の仮想通貨ビットコインをさらに追加購入したことを公表した。今回の購入規模は2880億円相当のもので、このニュースが好感されビットコイン市場は一時83,757ドルまで反発。
06:05
USDC発行のサークル社、4月下旬IPO申請へ JPモルガンとシティを起用
ステーブルコイン大手サークル社が4月下旬にIPO申請予定。USDCの時価総額が1年で倍増し600億ドルを突破、テザーとの競争激化。JPモルガンとシティが上場支援へ。
05:40
トランプ一族、DeFiプロジェクト「WLFI」の支配権を強化 ロイター報道
トランプ一族が開発中のDeFiプラットフォーム「World Liberty Financial」の経営権を強化。共同創設者が離脱し、トランプ家が収益の75%を獲得できる新体制に移行。これまでに5.5億ドルを調達し、約4億ドルがトランプ家に渡る見込みである。
03/31 月曜日
17:51
SBI VCトレード、gumi株主向けにビットコイン1,600万円分を抽選配布キャンペーン
SBI VCトレードがgumi株主向けに総額1,600万円相当のビットコインを抽選配布する。口座開設とエントリーで参加可能な注目の株主優待キャンペーン。
15:07
イーロン・マスク、連邦政府DOGE省と仮想通貨ドージコインの関連性を否定
イーロン・マスク氏が米ウィスコンシン州のタウンホールミーティングで、トランプ政権の連邦政府効率化局(D.O.G.E)と暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)の間に関連性はないと明言した。今年2月のドージコインのマスコット表示で生じた市場の思惑は誤りだったことが改めて確認された。
14:10
メタプラネットがビットコイン購入へ 総額20億円の第10回普通社債を発行
株式会社メタプラネットは総額20億円の第10回普通社債を発行し、調達資金をビットコイン追加購入に充当。24日時点の保有量は3,350BTCとなり、積極的な買い増しを継続する方針だ。
13:03
米バンカメ「貿易戦争の資産逃避先ではゴールドが圧倒的優位」
バンク・オブ・アメリカのファンドマネージャー調査で、トランプ関税を背景とした貿易戦争時の避難資産として、金(ゴールド)が仮想通貨ビットコインより圧倒的に好まれていた。投資家の避難先として注目されているのが、パクソス社が発行するPAXG(Pax Gold)やテザー社が発行するXAUT(Tether Gold)、国内では三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行するジパングコイン(ZPG)がある。
11:16
仮想通貨市場など全面安 命運を左右するトランプ関税発表が4月2日に迫る
4月2日に迫るトランプ米大統領の関税発表が株やビットコイン(BTC)市場に大きな不確実性をもたらしている。著名投資家は今年最大の市場イベントと位置づけ3つのシナリオを提示した。一方、ピーター・ブラントはビットコイン(BTC)の65,600ドルへの下落リスクを警告している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧