はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン生誕14周年、主な歴史を振り返る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの歴史を回想

日本時間1月4日、ビットコイン(BTC)が生誕14周年を迎えた。

ビットコインは匿名の人物(またはグループ)「Satoshi Nakamoto」(サトシ・ナカモト)が、2008年10月末に提唱した暗号資産(仮想通貨)。

『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』(ビットコイン:ピアツーピア電子マネーシステム)と称した論文をサイファーパンクのメーリングリストで公表した概念だった。

関連:BTC論文(ホワイトペーパー)、初公開から14周年

その後、ビットコイン・ネットワーク初の「ジェネシス・ブロック(Genesis Block)」は日本時間1月4日午前3時15分頃、生成に成功した。

ジェネシス・ブロックには、2009年1月3日の英タイムズ紙の見出し「財務大臣 二度目の銀行救済措置へ(The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for bank)」のメッセージが刻まれた。

2008年に発生した大規模金融危機(リーマン・ショック)後に、大手金融機関が特例の救済措置を受けたことで、中央集権的に管理される伝統金融に対する”アンチテーゼが込められたとされる。

初のトランザクションは、サトシ・ナカモトから開発者のハル・フィニー氏から10BTCが取引手数料ゼロで送信されたもの。ビットコインの公開ネットワーク上で初めてのブロックが生成されたのは、1月12日頃のブロック高170の時点だった。

ビットコインの普及

当初はサトシ・ナカモトをはじめ、一部の開発者や暗号学者など知る人ぞ知る試験的な取り組みだったビットコインだが、オンライン掲示板で徐々に普及した。この当時はビットコインは多大の算出能力(ハッシュレート)を要する水準まで難易度(ディフィカルティ)が上昇していなかったため、一般的なPCで誰もがマイニング(採掘)に参加することが可能だった。

翌2010年の5月22日には、ビットコイン史上初の“商取引”が実現した。当時0.2円ほどで取引されていたビットコイン10,000BTCの支払いと引き換えにピザ2枚を注文したもので、これを記念した「ビットコイン・ピザ・デー」は、世界各国で毎年祝われている。

それから12年以上経過した2022年12月時点のレートで計算すると、10,000BTCは234億円(1.7億ドル)に相当する。

関連:「ビットコイン・ピザ・デー」12周年、史上初の仮想通貨商取引

ビットコイン関連の歴史

過去14年間の主な出来事は以下の通り。

  • 08年10月:ビットコインの論文公開
  • 09年1月:BTCのジェネシス・ブロック生成
  • 09年1月:BTC初送金(1BTC=約0.07円)
  • 10年5月:BTCとピザ2枚の交換が実現
  • 10年7月:暗号資産取引所マウントゴックスがBTC取扱い開始
  • 12年8月:コインチェック創業
  • 12年11月:1回目の半減期(1BTC=約1000円)
  • 13年3月:キプロス危機(1BTC=約4500円)
  • 13年10月:シルクロード創設者逮捕
  • 14年1月:bitFlyer創業
  • 14年2月:マウントゴックス経営破綻
  • 16年7月:2回目のBTC半減期
  • 17年7月:バイナンス創業
  • 17年8月:BTCハードフォークでビットコインキャッシュ(BCH)誕生
  • 17年12月:過去最高値、1BTC=20000ドル(約220万円)到達
  • 17年12月:米CMEがビットコイン先物取引開始
  • 18年1月:コインチェック大規模ハッキング事件
  • 18年11月:ビットコインキャッシュのハッシュ戦争
  • 20年3月:コロナ・ショック、1BTC=3000ドル台まで暴落
  • 20年5月:3回目の半減期
  • 20年8月:マイクロストラテジーが米上場企業初のBTC購入
  • 21年2月:テスラがビットコイン購入
  • 21年4月:米暗号資産取引所コインベースがナスダックに株式上場
  • 21年5月:中国政府がマイニングを全面禁止
  • 21年9月:エルサルバドルがビットコインを法定通貨化
  • 21年10月:米SECがビットコイン先物ETF承認
  • 21年11月:過去最高値、1BTC=69000ドル(約800万円)到達
  • 22年2月:ロシアがウクライナに軍事侵攻
  • 22年5月:テラ(LUNA)ショック、3ACなど連鎖破綻
  • 22年11月:大手暗号資産取引所FTXとアラメダ・リサーチ破綻
  • 22年11月:1BTC=15500ドルまで下落

2022年はFRB(米連邦準備制度)による金融引き締めの影響で相場全体が低迷したほか、暗号資産(仮想通貨)市場でもテラ(LUNA)崩壊や大手取引所FTXの破綻などネガティブなニュースが相次いだことでビットコイン価格は1万ドル台まで下落した。

ビットコインマイニングのハッシュレート(採掘速度)やディフィカルティ(難易度)調整は、マシン性能向上などの影響により時間差で過去最高値を更新したが、市況の急悪化やマイニングコスト上昇で経営難に陥る上場企業も相次いだ。

出典:btc.com

関連:ビットコインマイナーの降伏はこれから?業界動向とBTC価格への影響を考察

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧