はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社1Qレポート「XRP販売総額は100億円以上増加」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1Q XRPマーケットレポート

米リップル社は27日、2023年第1四半期(1~3月)における暗号資産(仮想通貨)XRPのマーケットレポートを公開した。主な注目点としては以下を挙げている。

  • XRPの販売総額が3.6億ドル(前期比+1.3億ドル)
  • XRP台帳(XRPL)上のオンチェーン活動が増加
  • ブロックチェーン間の新たな相互運用標準を提案
  • 欧州連合(EU)、英国、アラブ首長国連邦(UAE)が新たな仮想通貨の規制体制を構築

XRP販売量

第1四半期(1Q)、リップル社によるXRPの販売総額(XRP購入額から販売額を控除したもの)は、2022年4Qの約308億円(約2.3億ドル)から約482億円(約3.6億ドル)に増加した。

リップル社は、XRPベースの決済ソリューション「ODL」(オンデマンド・リクィディティ=流動性)に関連してXRPを販売している形だ。ODLに利用できる十分なXRPの供給量を確保するために、オープン市場からXRPを調達。購入による市場影響は最小限に抑えるよう努力しているとする。

オンデマンドリクイディティ(ODL)とは

仮想通貨XRPを利用した国際送金ソリューションのこと。資金の送り手と受け手が直接取引可能であり、低コストでスピーディな送金を実現するリップルネットの技術の一つ。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨データ企業CryptoCompare社の提供するCryptoCompare TopTier(CCTT)指標によると、リップル社による1Qの販売総額は、世界のXRP取引高の0.44%に相当する。

リップル社がエスクローで管理するXRPに関しては、毎月10億XRPという公式の取り決め通り、1Qに30億XRPが解除された。また、総額21億XRPが返還され、再び新たなエスクロー契約に組み込まれた。

XRPL上のオンチェーン活動

1Qに、XRPL上のオンチェーン活動は引き続き好調で、DeFi(分散型金融)での取引高は2022年4Qと比較して34%増加、約154億円(1億1,500万ドル)相当が取引された。また、中央集権型取引所での1日あたりの平均取引量(ADV)も46%増加して、約1,340億円(10億ドル)相当に達している。

リップル社は、特にDeFiでの取引高増加は、引き続きNFT(非代替性トークン)が牽引したと説明。2022年10月に、XRPL上でのNFT作成を効率化するための規格「XLS20」を実装して以来、100万以上のNFTがXRPL上で鋳造されたとしている。

関連仮想通貨XRP経済圏、スマコン使わず発行可能なNFTの新規格「XLS20」実装へ

新たな相互運用性基準

リップル社は、開発チームが2月、異なるブロックチェーン間の相互運用性を実現する新しい標準(XLS38d)を提案したことにも言及した。

これは、ユーザーが基礎となるプロトコルやプログラミング言語に関係なく、ブロックチェーン間で仮想通貨やデータを転送できるようにするもの。XRPLを他のブロックチェーンと併用することも可能となり、XRPLの導入が進むことが期待されるとしている。

整備される規制体制

仮想通貨市場の状況についてリップル社は、EU、英国、アラブ首長国連邦(UAE)などで規制が整備されつつあることを前向きなこととして注目している。

米国では米証券取引委員会(SEC)が、明確なガイドラインを示さず取り締まりを行っている状況だと指摘。一方で、EU議会のMiCA承認や英国における、包括的な仮想通貨規制の計画などを評価する形だ。

関連欧州議会がMiCA規則を承認、仮想通貨に関するEU全域の規制統一へ

関連米SECが提訴した「リップル裁判」まとめ(20年12月〜23年4月)

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧