はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX

米仮想通貨投資会社グレースケール:弱気市場にも関わらず、創業5年で年間最高額を調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グレースケール過去最高額を調達
2018年の仮想通貨価格が低迷を続ける中、グレースケール・インベストメンツの資金調達額が前年同期比13倍の370億円を記録した。調査書では機関投資家の動きなどから、強気市場へ転じるサインとしている。

グレースケール:弱気市場の中370億円を調達

今年のビットコイン価格は低迷を続ける中、世界最大手の仮想通貨投資企業グレースケールの資金調達額が最高を記録した。

米国ニューヨークに拠点を置くデジタル・カレンシー・グループ社の子会社グレースケールは、第3四半期にトータルでおよそ91億円の資金を調達したと報告書にて明らかにした。

ここ3ヶ月でグレースケールのプロダクトの投資額が33%上昇したことにより、今年調達した金額は約370億円(3.3億ドル)となる。これは昨年の資金調達額の13倍となり、創業5年間で、年度頭から今日までのトータルが過去最高額となっている。

去年同時期、同社の調達額はトータルで約28.6億円(2540万ドル)だった。

現在同社は顧客資産1690億円を保有している。

グレースケール・インベストメントの業務執行取締役Michael Sonnenshein氏は、

この1年間ビットコイン価格は下がり続けているが、現在の顧客からの投資流入に影響はない。

資産の流入は好調だ。

と述べている。

流入している資産のうち、70%はヘッジファンドやペンションファンド(年金ファンド)、エンダウメント(米国の名門大学の財団)など機関投資家のものとなっている。

グレースケールが扱う9つの仮想通貨プロダクトは適格投資家にのみ提供し、個人投資家は今回調達した資金には一切影響を与えていない。

グレースケールの抱えるその他の顧客は、主に富裕層やファミリーオフィスとなっている。

出典:グレースケール調査書

強気市場へ転じるサイン

グレースケールは、メジャーアルトとして知られるイーサリアム(ETH)やリップル(XRP)は多少の値上がりを見せているものの、同社は時価総額1位を誇るビットコイン(BTC)が、投資家たちにとって最も重要であるとしている。

第3四半期に流入した資金の73%が、ビットコイン投資信託に流れているとし、GBTCで店頭取引で行われている。

JPモルガンに以前勤めていたSonnenshein氏は

投資家は、この暴落をエクスポージャーの比率を上げるチャンスであると捉えている。

価格の影響で投資のペースはスローダウンしていない。むしろ投資家との関係が強固なものになった。

と発言している。

また同氏によれば、機関投資家からの関心が高まっているのみだけでなく、理解も深まっているという。

グレースケールは、集会においてビットコインは何かというような話はしていない。

最近では会話のトピックはスケーリングやトランザクション量など多岐に及んでいる。

2017年では、機関投資家は仮想通貨やICOの参入から遠ざかっていた。

その原因として仮想通貨取引所のハッキング事件や詐欺のニュース、規制面の問題などが挙げられる。

ただグレースケールの調査書によれば、徐々に投資家の仮想通貨市場に参入する動きが出てきているとのこと。

例えばイェール大学エンダウメントのチーフのDavid Swensenは、少なくとも仮想通貨やブロックチェーンを取り扱う2つのベンチャーキャピタルに投資を行ってる。

それら投資先がビットコインなのかは不透明だが、グレースケールの調査書によれば、それが強気市場へ転じるサインだと考察している。

CoinPostの関連記事

仮想通貨ICOの失敗時に投資額が返却される『リバーシブルICO』をERC20開発者が提案
イーサリアムのカンファレンス「Devcon4」で、仮想通貨ICOの画期的なスキャム対策を提案した。投資家がスマートコントラクトアドレスにトークンを送り返すことで、投資金を回収することができる。
モルガン・スタンレー、ビットコイン・仮想通貨を「新たな機関投資家向け資産クラス」と位置付け|調査報告書を公開
金融企業の最大手の一つであるモルガン・スタンレーが仮想通貨に関する調査報告書を公開し、文書内でビットコインを新たな機関投資家向け資産クラスと位置付けした。注目の内容を抜粋した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/14 火曜日
12:00
ソラナのリキッドステーキングの稼ぎ方|JitoSOLの仕組みと手順
ソラナのリキッドステーキングについて、仕組みから始め方まで徹底解説。JitoやMarinadeなど主要プラットフォームの始め方、年利5-7%の運用方法まで完全ガイド。
11:58
史上最大フラッシュクラッシュ後の仮想通貨市場、トランプ大統領の発言受け乱高下続く
トランプ米大統領による突然の関税発表で、仮想通貨市場は190億ドル超の強制清算という史上最大のフラッシュクラッシュを経験した。しかし週明けには114,000ドル台に回復。機関投資家の押し目買いと過剰レバレッジ解消の両面から市場を分析。イーサリアムL2 Baseのトークン発行検討など、実用化への動きも紹介。
11:18
チャイナルネッサンス、BNB財務企業の米上場を計画=報道
チャイナルネッサンスは、仮想通貨BNBの財務企業を創設するために910億円超の資金調達に向けた協議を行っていることがわかった。この財務企業は米国で上場する計画である。
10:38
「仮想通貨ETFへの流入、トランプ関税ショックの影響は軽微=CoinShares」
トランプ大統領の対中関税発言による市場急落にもかかわらず、ビットコインETFなど仮想通貨投資商品への影響は軽微で流入は週間4,830億円に達した。CoinSharesが分析する。
08:41
68億円相当のBNB、ミームコイントレーダーにエアドロップへ
BNBチェーンは、仮想通貨市場が大荒れしたことを受け68億円相当のBNBをエアドロップする計画を発表。今回はミームコイントレーダーを支援すると説明した。
10/13 月曜日
12:25
430億円規模に、バイナンスが「異例の補償」実施 トランプ・ショックに関する価格異変で
仮想通貨取引所バイナンスがトランプ関税による市場下落時の不具合で損失補償を発表した。USDe、BNSOLなどのディペッグで強制清算が発生した背景がある。
10:15
トム・リー氏「イーサリアム下落は一時的」、相場を支える3要因とは
ビットマインが市場下落時に730億円相当のイーサリアムを買い増したとみられる。トム・リー会長は3つの構造的要因が変化しない限り市場の追い風になると強気の見解を示している。
10/12 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH1万ドル到達の可能性やBNBの過去最高値更新など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
IG証券のビットコインETF「IBIT」CFD取引の始め方|税制・手数料・リスクを徹底解説
IG証券のビットコインETF「IBIT」CFD取引を徹底解説。申告分離課税適用で税率20.315%の可能性、24時間365日取引、レバレッジ5倍など特徴を詳しく紹介。口座開設から注文方法、手数料、ファンディングコスト、リスク管理まで初心者にもわかりやすく説明します。
11:30
高値圏での日柄調整が続く可能性、半減期サイクルの節目に警戒感|bitbankアナリスト寄稿
BTC円は1900万円トライに失敗し1860万円台で推移。米政府閉鎖による指標発表延期で方向感欠く展開が続く中、10月18日に半減期サイクルの重要な節目を迎える。過去のサイクルを意識した売り圧力とETF資金流入の綱引きに注目。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税によるBTC暴落に高い関心
今週はメタプラネットの仮想通貨ビットコインの含み益、休眠クジラの6000億円BTC移動やトランプ関税などによるビットコイン急落、Binance JapanとPayPayの提携に関する記事が関心を集めた。
10/11 土曜日
14:30
13:20
ビットコインの年間の実現純利益が継続的上昇、今後の動向は=CryptoQuant
CryptoQuantが週間レポートで仮想通貨ビットコインの利確の動きは低調であるとして今後も上昇継続の可能性を予想した。一方、市場はトランプ関税発言で急落したところだ。
12:00
ケニア最大級のスラム街でビットコインが広がる理由|Afribit創業者インタビュー
ケニアの貧困地域で広がるビットコイン活用。なぜ使われ、どんな課題があるのか。現地取材による5つの質問と回答で、仮想通貨の実態をわかりやすく紹介。
10:45
「トランプ・ショック」でアルト市場に異常値 ATOMが一時0.001ドルまで暴落
トランプ大統領の対中関税警告で一部アルトコインがバイナンスなどで異常急落。ATOMは0.001ドルまで暴落しSUIは85%下落。過去24時間の清算総額は約3兆円に達した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧