3年ぶりに再開
米資産運用会社グレースケールは12日、新たに暗号資産(仮想通貨)XRPを対象とした投資信託「グレースケール・XRP・トラスト」の販売を発表した。この発表を受け、XRPは一時前日比+7%上昇した。
この投資信託は適格投資家向けで、私募により立ち上げられた。
グレイスケールの製品・研究責任者であるレイハネ・シャリフ=アスカリー氏は、「Grayscale XRP Trustは、投資家に重要な実世界のユースケースを持つプロトコルに触れる機会を提供するものであり、わずか数秒で完了する国境を越えた決済を促進することで、XRPは伝統的な金融インフラを変革する可能性があります」とコメントした。
Fox Businessの報道によれば、グレースケール・XRP・トラストのローンチは、今後のXRP現物ETFの承認への道を開く可能性があるとされている。グレースケールはFAQページで「各商品は、ETFへの上場を最終ゴールとし、4段階のライフサイクルを経ることを意図しています」「商品がこのライフサイクルを進むにつれて、投資家のアクセスと透明性が向上します」と説明している。
グレースケールはかつてXRPの投資信託を提供していたが、2021年にSECがXRPを有価証券と見なし、訴訟を起こしたことにより閉鎖された経緯がある。
今回の再開は、SECとリップル社の裁判において、XRP自体が有価証券ではないと判定されたことが背景にあると見られる。
8月上旬、裁判所はリップル社による1,278件のXRPの機関投資家向け売却が証券取引法違反であると認定し、リップル社に183億円の罰金を科した。この判決により、多くの業界関係者はリップル社の勝利とみなしている。
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