はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米CPI発表などでビットコイン下落、クジラは過去半年間BTC買い占め

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米政府BTC売却動向、CPIなど

暗号資産(仮想通貨)市場において、ビットコイン(BTC)の価格は今週、下落傾向を示した。10月7日の週初めには64,000ドル以上で取引されていたBTCは、その後続落し、10月11日早朝には58,935ドルまで下落した。

CPI結果

価格下落の背景には、マクロ経済要因などが影響しているようだ。米国労働省が日本時間10日夜に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%上昇し、エコノミストの予想中央値2.3%を上回った。

CPIの内訳を見ると、食品価格が0.4%上昇し、8月の0.1%から加速。一方、ガソリン価格は4.1%下落した。住宅関連では、家賃が0.3%上昇し、前月の0.4%から鈍化している。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは、前年比3.3%上昇した。これは市場予想の3.2%を上回っている。前月比では0.3%上昇し、8月と同じ伸び率となった。

この結果を受け、金融市場では11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ継続の可能性が高まっている。CMEのフェドウォッチによると、0.25%ポイントの利下げ確率は約87%となり、0.5%ポイント利下げへの期待は後退している。

一方、労働市場の動向を示す指標として、10月5日までの1週間の新規失業保険申請件数が発表された。季節調整済みの件数は前週比3万3000件増の25万8000件となり、2021年7月以来最大の週間増加幅を記録した。これはエコノミスト予想の23万件を大きく上回る結果となった。

失業保険申請件数の急増には、ハリケーン「へリーン」の影響や、ボーイング社の一時解雇などが要因として挙げられている。特に、ノースカロライナ州やフロリダ州、ワシントン州で大きな増加が見られた。

関連ビットコイン下落幅緩和、需要の影響で市場は安定か=Glassnode

米政府の所有BTCについて

さらに、市場参加者の間では、米国政府による大規模なビットコイン売却の可能性も懸念されている。10月7日、米国最高裁はBattle Born Investments対United States訴訟の審理を拒否した。これにより、政府がSilk Road(シルクロード)摘発で押収した約69,370BTCを売却する障害が取り除かれた。

ただし、Arkham Intelligenceのデータによると、この69,370BTCはまだ移動していない。しかし、政府による潜在的な売却が、ビットコイン価格にさらなる下落圧力をかける可能性があるとの懸念が投資家の間で広がっている。

一方、大口投資家によるBTCの買い占めも進行中。CryptoQuantのデータによれば、過去6ヶ月間で1,500,000 BTC(約13.5兆円相当)が、残高1,000 BTC以上のクジラ投資家によって買い集められている。米ブラックロックのような大手ビットコインETF発行企業による購入も含まれている模様だ。

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

関連ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/01 火曜日
17:40
メタプラネット、ビットコインを696 BTC追加購入
メタプラネットが696BTCを追加取得した。キャッシュ担保付きプットオプションで第1四半期に7.7億円の収益を計上し、長期的なビットコイン蓄積と安定収益を同時に狙う戦略を公開した。
15:02
オリコン調査 ビットコイン取引所満足度ランキングbitbankが首位【現物取引】
オリコン顧客満足度調査2025で暗号資産取引所を徹底比較。現物取引ではbitbankが2年連続の総合1位を獲得し、手数料・システム安定性で3年連続首位となった。GMOコインはステーキング・レンディングで高評価。6,260人の利用者の声から見る信頼性の高い取引所選びに。
14:15
エックスモバイルがWeb3参入 暗号資産モバイルサービスを今年度中に開始
マジモバ・ホリエモバに続く展開 格安携帯電話サービスを提供するMVNO「エックスモバイル」は1日、暗号資産(仮想通貨)を含むWeb3事業への本格参入を発表した。今年度中に、ブロ…
13:45
テザー、1Qに8888BTC追加購入
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第1四半期に約1,100億円相当のビットコインを追加購入。総保有量は92,647BTCとなり世界第6位のホルダーに。
13:10
イーサリアムL1の手数料収益が大幅減少 目標達成も課題浮上
仮想通貨イーサリアムのDencunアップグレード後、L1の手数料収益が大幅に低下。ガス代削減という目標は達成したものの、ETHのインフレ課題が浮上していることを解説する。
12:11
トランプ関税発表控え緊迫するビットコイン市場、ETF資金流入とマイニング課題の狭間で
4月2日のトランプ関税発表を控え、ビットコイン市場は複雑な状況に直面している。一方ではETFへの資金流入が9営業日連続で続き回復の兆しを見せる一方、マイニングコストは87,000ドルまで上昇。さらにハッシュレートは史上最高の8億5,000万TH/sを記録するという矛盾した状況だ。市場のリスク回避姿勢が強まる中、投資家とマイナーの動向から見える業界の今後を分析する。
11:25
ヘデラ関連企業ハッシュグラフ、企業向けネットワーク「HashSphere」発表
仮想通貨ヘデラ関連企業ハッシュグラフは、プライベートな許可型ネットワークHashSphereを発表。開発目的や想定するユースケース、今後の開発計画が明らかになった。
11:00
米上院議員、退職金での仮想通貨投資を可能にする『金融自由法案』を提出
米国のトミー・タバービル上院議員が退職金プランでの仮想通貨投資を許可する金融自由法案を提出。旧バイデン政権の規制に対抗し、トランプ大統領の仮想通貨支持政策を後押しする内容に。
10:10
REDXがBingXへの上場発表 モバイルサービス「REDX MOBILE」でユーティリティ拡張へ
ブロックチェーン×エンターテインメントを融合させたWeb3プロジェクト「REDX(レッドエックス)」は、2025年4月1日より、トークン還元型の次世代モバイルサービス「REDX…
10:00
トランプ大統領の仮想通貨活動に共和党内から異例の苦言
米下院金融サービス委員会のヒル委員長が、トランプ大統領の仮想通貨事業がステーブルコイン規制議論を複雑化させていると発言した。民主党からの批判を招いていることが背景だ。
08:40
トランプ家、ビットコインマイニング事業参入 Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立
Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立 米国の上場企業Hut 8(ハット・エイト)は、ドナルド・トランプ大統領の息子エリック・トランプ氏とドナルド・トラ…
08:01
ブラジル金融当局、主要年金基金の仮想通貨投資を全面禁止
ブラジル国家通貨評議会が年金事業体による仮想通貨投資を禁止。高リスクを理由に規制強化する一方、英国のカートライト社や米国複数州の年金基金はビットコイン投資を進めており、国際的な規制姿勢の違いが鮮明に。
07:30
ブラックロックCEOが見解、ビットコインが米ドルの支配的地位を奪うリスク
ブラックロックのCEOは、米国の債務が増加している現状に警鐘を鳴らし、債務を制御できなくなれば、ドルの準備通貨の地位が仮想通貨ビットコインのようなデジタル資産に奪われるリスクがあると指摘した。
07:00
ビットコイン、S&P500との相関性低下か クジラ数は3ヶ月ぶりの高水準
仮想通貨ビットコインはS&P500が下落する中でプラス推移し相関性の低下を示唆。1,000BTC以上保有のクジラウォレットは3月から11増加し1,991に到達。Cryptoquantアナリストは2020年の強気相場と類似したパターンを指摘した。
06:30
2880億円規模のビットコイン買い増し、ストラテジー社
米ストラテジー社は3月31日、22,048の仮想通貨ビットコインをさらに追加購入したことを公表した。今回の購入規模は2880億円相当のもので、このニュースが好感されビットコイン市場は一時83,757ドルまで反発。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧