はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨を預けて報酬を得る 米仮想通貨取引所コインベースがPoSに対応するカストディサービスを提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベースが新カストディサービス提供へ
Coinbaseは、PoSシステム利用のカストディ・ステーキングサービスを開始予定であることを発表。ネットワークでノード担当することで、カストディサービスを提供するという新たな機関投資家向けの事業展開だ。

コインベースが新カストディサービス提供へ

米大手仮想通貨取引所コインベースは、「Delegated Proof of Stake」を利用した、機関投資家向けの「カストディ・ステーキングサービス」の提供を開始予定であることを発表した。

サポート対象となる通貨はTezos(XTZ)で、利用顧客は手持ちのXTZを(委託者/ベーカーである)コインベース・カストディのサービスに預けることにより、報酬が得られる仕組みとなっている。

DPoS利用の仮想通貨Tezosについて

Tezosは、2014年よりスタートしているプロジェクトで、分散型アプリケーション(dApps)のプラットフォームだ。そのコンセンサスアルゴリズムには「Delegated Proof of Stake」を採用している。

Tezosのネットワークを構成する要素として、主に以下の項目がある。

  • ベーカー(Baker)
  • 是認者(Endorser)
  • デリゲート(委任)サービス

ベーカーと是認者

Tezosのネットワークにおいて、ブロック生成を担当するノードを「ベーカー(Baker)」と呼び、ブロック生成する行為はベーキングと呼ばれる。ベーキング権を得るためにはXTZをステークする必要があり、最低10,000XTZをステークする必要がある。

是認者と呼ばれるノードは、ベーカーが生成したブロックが正しいか否かを確認し、正しければそのブロックを是認するという役割を担っている。また、この是認者はランダムに32名が選出される。

デリゲートサービス

Tezosの仮想通貨であるXTZの保有者は、ベーカーにXTZを委託することで代理権を得ることができる。そして、約二か月のサイクルで報酬を得られる。また、委託を継続し続けた場合は、報酬を受け取るペースは早くなり、約20日に一回となる。

前述した、これら三つの要素がTezosネットワークを構成する基礎となり、今回新たに発表されたコインベースのカストディサービスを理解する上で重要となる。

コインベースの新カストディ・サービス

今回の新サービスではコインベース・カストディは、「ベーカー(ブロック生成者)」として振る舞うことになり、そこに通貨を預金した同カストディサービスの利用者は、デリゲートサービスの利用者という形で報酬を受け取ることができるという仕組みになっている。

同社の大口顧客の多くがセキュリティ・リスクなどを懸念に、PoSにおけるバリデーター(承認者)になることを避けていたことから、このサービス提供の着想に行きつくきっかけとなったとのことだ。

コインベースはブログ内で以下のように述べている。

コインベース・カストディを立ち上げる理由はシンプルだ。それは機関投資家らが、仮想通貨を保管するための、規制が整った、信頼のおける機関を必要としているということだ。

新サービスの主な特徴に、同社は以下の3つを挙げている。

  • ・100%オフラインで、隔離されたストレージで顧客の資金を管理する。また、その資金は全てベーカーのために利用される。
  • ・コインベース・カストディは委託者(ベーカー)として、ステーキングサービスを提供する。
  • ・預金、引き出しなどでは、利用しやすいシンプルなシステムを利用する。

このカストディサービスのローンチを受けて、Tezosの共同設立者Kathleen Breitman氏もコメントを発表している。

コインベース・カストディが提供する「Tezosステーキングサービス」は、ずっと必要とされてきたものだ。

機関投資家が(ネットワークに)参加するためには、ネットワークのノードを担当する、安全かつオフラインのカストディ提供者の存在が求められるからだ。

このPoS(DPoS)のシステムを利用した、新たなカストディサービスの発表後、複数の海外メディアでも取り上げられていることからも、同サービスに対する、機関投資家や大口投資家からの関心や期待の高さがうかがえる。今後の動向に注目だ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

リップル社、米コインベースへの仮想通貨XRP上場料支払い疑惑を全面否定
リップル社のマーケット担当者が、先日発表された仮想通貨XRPのコインベースへの上場に関して、上場手数料支払いを行なったとする疑惑を全面的に否定した。
仮想通貨取引所「Coinbase Pro」が手数料体系を含めたシステム変更を発表|3月22日から導入
企業や機関投資家など大口向け取引を提供する大手取引所CoinBase Proは、市場の健全性を最適化するためのシステム変更を発表した。流動性や価格パフォーマンス向上を目的とする。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧