TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

レジャーナノ(Ledger Nano S)の使い方|仮想通貨を安全に管理する方法

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

レジャーナノ(レッジャーナノ)で仮想通貨を安全管理
将来の値上がりを見越して、長期保有することに決めた仮想通貨資産を取引所に長期間預けっぱなしにしていませんか?仮想通貨取引所のハッキングリスクなどが取り沙汰される中、インターネットから物理的に遮断できる「コールドウォレット」を使用、自己管理を行うことで、より安全に保管する方法が推奨されています。

レジャーナノとは

「レジャーナノ(Ledger Nano)」とは、仏Ledger社が開発したUSBトークン型の仮想通貨ウォレットのこと。「レジャーナノS」は、世界トップシェアを持つLedgerシリーズの最新モデル(2代目)であり、定期的に品薄になるなど人気の高いデバイスです。

ウォレットとは仮想通貨を保管する財布のことで、オンライン上にあるものを「ホットウォレット」、オフラインのものを「コールドウォレット」と呼びます。

目次
  1. レジャーナノの対応通貨
  2. 初期設定の手順
  3. 管理アプリのインストール方法
  4. リップル(XRP)の入金方法
  5. リップル(XRP)の送金方法

レジャーナノの安全性

仮想通貨取引所は、あくまで売買を行うための場所です。金融業界で長い歴史を持つ銀行口座や証券口座のような”利用者保護の仕組み”も整備途中で、万全ではありません。

2018年1月26日には、国内最大手の取引所「コインチェック」がハッキングを受け、約580億円分の仮想通貨NEM(ネム)が不正流出する事件が発生。連日ニュースで報道されました。

投資(資産運用)とは基本的に自己責任の世界であり、取引した後に仮想通貨資産を放置しておくことは、例えるなら”通帳と印鑑を両方とも取引所内に預けっぱなし”にしておくようなものです。

その点、コールドウォレットで管理する「レジャーナノ(Ledger Nano S)」であれば、インターネット上から物理的に遮断しているだけでなく、送金時にデバイスの承認ボタン(PINコード入力)などの物理作業が必要になるため、安全性は極めて高いと言えるでしょう。

すぐに「レジャーナノ(Ledger Nano S)」などのハードウェアウォレットを入手できなかったとしても、最低でも仮想通貨取引所は複数開設しておき、大事な仮想通貨資産を分散させることで、リスクヘッジすることができます。

想像以上に手軽

難しそうなイメージもありますが、仮想通貨の売買や送金など最低限の知識さえあれば、初心者でも使いこなせます。

PCに接続し、簡単な初期設定を行った後、専用アプリでビットコインなどの仮想通貨を送金するだけで、コールドウォレットが完成します。

万が一、「紛失・盗難」被害に遭ったり、デバイスが壊れてしまったとしても大丈夫。「リカバリーフレーズ(復元パスワード)」があれば、他のデバイスから保管している仮想通貨を取り出すことができます。

レジャーナノSの対応通貨

2018年5月時点で26種類の仮想通貨に対応しており、「ビットコインウォレット」など対応アプリが分かれています。

ほぼ全ての主要アルトコインに対応していますが、ネム(NEM/XEM)には未対応です。ネム(NEM/XEM)を管理したい場合は、NEM公式ウォレットである「Nano Wallet」などを使用すると良いでしょう。

Bitcoin Wallet

・ビットコイン(BTC)

・ビットコインキャッシュ(BCH)

・ビットコインゴールド(BTG)

・ダッシュ(DASH)

・ライトコイン(LTC)

・ストラティス(STRAT)

・ジーキャッシュ(ZEC)

・ドージコイン(DOGE)

・コモド(KMD)

・ピヴクス(PIVX)

・ヴァートコイン(VERT)

・ヴィアコイン(VIA)

・エイチキャッシュ(HCASH)

・デジバイト(DIGI)

・クアンタム(QTUM)

・ステルス(STEALTH)

・ポスダブリュー(PoSW)

Ethereum Wallet

・イーサリアム(ETH)

・イーサリアムクラシック(ETC)

Ripple Wallet

・リップル(XRP)

Each Wallet

・アーク(ARK)

・ユービック(UBIQ)

・ネオ(NEO)

・ステラ(STELLAR)

Myether Wallet

・エクスパンセ(EXPENSE)

・オーガー(AUGER)

レジャーナノを購入する方法

フランスの「Legder」社から直接購入するか、日本にある正規販売代理店「Earth Ship」社の運営する「ハードウェアウォレット・ジャパン」などから購入することができます。

気になるお値段は、定価15,800円(税込)とやや高価ですが、その何倍、何十倍、何百倍以上もの仮想通貨資産をより安全に保管できる(ハッキング対策できる)と考えれば、むしろ安い買い物だと言えるでしょう。大金を運用するのであれば、必要最低限のリスク対策にかかるお金や労力を惜しむべきではありません。

ただし、Amazonや楽天などのネットショップで購入するのは、悪意をもったユーザーがいないとも限らないため、セキュリティ面からオススメできません。

初期設定の手順

初期設定は、約20-30分で終わります。

手順1:内容物チェック

  • Ledger nano S 本体
  • 専用USBケーブル
  • 説明書
  • リカバリーシート

が入っています。

手順2:PCに接続する

付属のUSBケーブルでPCに繋ぐと、「Ledger nano S」本体に「Welcome(ようこそ)」とメッセージが表示されます。

次に、「Press both buttons to begin (両方のボタンを押して始めます)」と表示されるので、本体上部にある2つのボタンを同時押ししましょう。

  • 左ボタン:キャンセル
  • 右ボタン:決定

になります。

次に、「Configure as new device? (新しいデバイスとして設定を行いますか?)」との表示が出るので、

右ボタンを押して決定します。

手順3:PINコードを入力

PINコードは、デバイス起動時に要求される「暗証番号」のようなものです。

「Choose a PIN code (PINコードを選択する)」と表示されるので、両方のボタンを同時押しましょう。

デバイス上部のボタンを弄って、4〜8桁の暗証番号を入力します。セキュリティ上の観点からも、普段使っていない8桁のパスワードにしておいた方が良いでしょう。

  • 左ボタン:数字を減らす
  • 右ボタン:数字を増やす

です。

このPINコードは、「Ledger nano S」を起動する度に必要になります。

「Confirm your PIN code (PINコードを確認する)」の表示が出たら、両方のボタンを同時押しして、PINコードを入力することで次に進めます。

手順6:リカバリーフレーズを書き留める

「Write down your recovery phrase(リカバリーフレーズを書き留める)」

♯1から♯24までのリカバリーフレーズ(英単語)がランダムに出てきます。

紛失・盗難時などに、「Ledger nano S」をリカバリー(復元)するために非常に重要な手順となります。

付属のリカバリーシートにメモし終わったら、金庫内など安全な場所に保管してください。復元パスワードが他人に漏洩すると、「レジャーナノS」内に保管した仮想通貨を盗難されるリスクが生じます。

「Confirm your recovery phrase(リカバリーフレーズを確認する)」と表示されたら、ボタンを同時押しで大丈夫です。

そのあとは、リカバリーフレーズの確認作業になります。

先ほどのメモ情報を元に、入力していきましょう。

「Your device is now ready(あなたのデバイスは準備完了しました)」

の表示が出たら、一連の作業は完了です。

説明書に記載されている「シリアルナンバー」を入力して、オーナー登録しておきましょう。

管理アプリのインストール方法

公式ページから、レジャーナノを管理するための「Ledgerアプリケーション」をPCにインストールする方法を解説します。

手順1:Ledger Managerをインストール

まずは、Googleが開発しているウェブブラウザ「GoogleChrome(グーグルクローム)」を使用し、「Ledger Nano S」のデバイスアプリ、アンインストール用の管理アプリ「Ledger Manager」をインストール後、対応通貨用アプリを続けてインストールします。

手順2:デバイス側のPINコード入力

「To begin,connect your Ledger Wallet.」と表示されたら、「Ledger Nano S」をPCに接続して、PINコード(暗証番号)を入力して下さい。

手順3:対応通貨アプリをダウンロード

画面が切り替わり、保管したい仮想通貨のアイコンから、対応アプリのダウンロードを行います。

Ledger Nano側で、「Allow Ledger Manager?(許可しますか?)」と聞かれるので、右側の決定ボタンを押して下さい。

手順4:対応ウォレットアプリをインストール

次に、Ledger社のアプリページから、ウォレットアプリのインストールをしましょう。

ウォレットアプリは、

  • Ledger wallet Bitcoin
  • Ledger wallet Ethereum
  • Ledger wallet Ripple

の3種類が存在しており、保管したい通貨によって、インストールするアプリが変わります。各ウォレットアプリの対応通貨はこちら

ここまで出来たら、初期設定は完了です。 お疲れさまでした!

CoinPostの関連記事

仮想通貨時価総額ランキングTOP50|将来性と最新ニュースを徹底解説
ビットコイン、リップル、モナコインなど仮想通貨(暗号通貨)の「仮想通貨時価総額ランキングTOP50」です。通貨の特徴などポイント解説、前週比の相場変動まで一覧表で掲載。最新の海外ニュースや2017年仮想通貨ランキングもあるので、将来性の確認や参考投資情報としてお役立て下さい。
仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧
投資初心者のための「仮想通貨用語まとめ」を作成。ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など知名度の高い仮想通貨名と重要な関連用語、国内外の主要取引所名、マイニング関連用語集などを幅広く解説!仮想通貨投資の入門編としてお役立て下さい。

リップル(XRP)の入金方法

ここからは、レジャーナノ(Ledger Nano S)を使用する人の多い、仮想通貨「リップル(XRP)」の入出金(送金)方法について解説します。

Ledger Wallet Ripple

  1. PC側で、ダウンロードしたアプリ(Ledger Wallet Ripple)を開く
  2. Ledger Nano側で、パスワード(PINコード)を入力
  3. Ledger Nano側で、リップル(XRP)のアイコンを選択し、両ボタンを同時押し
  4. Ledger Wallet Rippleの上部メニューで、「入金(RECEIVE XRP)」を選択

  5. リップルウォレットの入金アドレスとQRコードが表示される
  6. リップル(XRP)を購入した仮想通貨取引所から送金を行う
  7. (アカウントアクティベートのため、初回受金には20XRP以上必要

リップルウォレットのアドレス

入金の成功画面

リップル(XRP)の送金方法

  1. PC側で、ダウンロードしたアプリ(Ledger Wallet Ripple)を開く
  2. Ledger Nano側で、パスワード(PINコード)を入力
  3. Ledger Nano側で、リップル(XRP)のアイコンを選択し、両ボタンを同時押し

  4. Ledger Wallet Rippleの上部メニューで、「送信(SEND)」を選択
  5. 「ADVANCED MODE」をクリック(参考画像①)すると、手数料とタグを設定する画面が開く
  6. 「AMOUNT」は、送金したいリップル量(まずは、少額のテスト送金を推奨
  7. 「RECIPEPIENT ADDRESS」には、取引所などの送金先アドレスを入力
  8. 「FEES(参考画像②)」は、手数料(初期設定の最小単位10drops(0.00001XRP)のままだと送金時間が数日かかるため、通常の取引所と同じ150000drops(0.15XRP)に設定変更すると良い)
  9. リップルの「タグ設定」が必要な取引所(bitbankやバイナンスなど)に送金する場合、任意のタグ(参考画像③)を設定する必要があるので要確認

  10. SENDボタンで送金
  11. Ledger Nano側に画面表示をチェック。宛先のアドレス、送金量、手数料(0.15XRPになっていればOK)に問題がなければ、右側の決定ボタンを押す(キャンセルする場合は左ボタン)
  12. 送金作業が完了すると、PC側の画面に「Transaction Completed」と表示される。しばらくすると送金先の取引所などに着金(早ければ数分)し、入金履歴にも反映される

送金画面

bitbankへの送金

まとめ

仮想通貨を安全に保管するための、ハードウェアウォレット「レジャーナノ」の基本的な使い方は以上になります。

「レジャーナノ」を日本の正規販売代理店で購入した場合、不明点をメールかチャットで問い合わせれば日本人スタッフが教えてくれるなど、サポート体制も万全なので、初心者の方にはおすすめです。

参考:Ledger日本正規代理店「Hardwarewallet.jp

CoinPostの関連記事

なぜ、仮想通貨XRP(リップル)に関心が集まるのか|今後の将来性と重要プロジェクト
投資家の注目度の高い仮想通貨XRP(リップル)に関するSEC裁判の行方など、XRPのプロダクトや今後の将来性について、投資初心者でもわかるように解説しています。
世界で100万台以上販売の仮想通貨ウォレット『レジャーナノS』:対応通貨を8種類追加、月1で新対応通貨を発表予定
仮想通貨取引所のハッキング対策で投資家に重宝される「レジャーナノS」を開発するLedger社が、ICONやVeChainなど新たに8通貨への対応を発表した。今後も定期的に対応通貨を追加予定。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧