はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

カナダの小規模仮想通貨取引所が全資産を流失、補償不可と閉鎖を告知|その真相は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カナダの小規模仮想通貨取引所が全資産を流失、閉鎖
カナダのアルバータ州発の小規模ビットコイン取引所『MapleChange』は全資産を流出したものの、弁償ができず、業務を停止すると発表をおこなった。一連の動きから実際は出口詐欺ではないかという疑惑が指摘されている。

注意すべき「資金流出」の主張と出口詐欺

複数のメディアの報道によって、カナダのアルバータ州の小規模ビットコイン取引所『MapleChange』が「資金流出」被害を受けたと主張していることが明らかになった。

公式ツイッターフォロワーはわずか2千人という小規模ではある同取引所は、「弁償する資金が無くなったため、取引所を閉鎖し、SNSもすべて削除する」と言い残し、ツイッターアカウントを削除した。

同取引所の一連の流れから、資金流出の被害こそ主張しているが、持ち逃げを行う出口詐欺である見方が強まっている。

出口詐欺の常套手段

*出口詐欺とは、顧客の信頼を得て、それらの資金を一ヶ所(この件では取引所のウォレット)に集めさせて、タイミングを見計らって持ち逃げするというトリックである。

このように、人気アナリストであるJoseph Young氏も、今回の「資金流出報告」を明らかな『出口詐欺』であると指摘し、「小規模な取引所を使うメリットが無く、規制されている、透明性の高い取引所を使うべきだ」と注意喚起を行なっている。

さらに、世界最大級仮想通貨取引所Binanceの代表CZ氏もこの事件に関して、コメントをおこなった。

コールドウォレットを使用しない取引所は避けたほうがいいだろう

通常、資産を多く保有し、狙われやすい取引所は、セキュリティの万全を期すためコールドウォレット (ネットと接続していない)を併用する(保有ではメイン)が、このような手立てを行わない時点で、ユーザーは注意すべきであり、仮にこのような手段が講じられていない状況下での資金流出被害報告は疑問視されることとなり、単なる詐欺と考えられるということだ。

なお、今回の事件から注意したい点が以下の2点だ。

  • 小規模な取引所およびツイッターのフォロワーの少ない取引所には要注意(米大手取引所Coinbaseのツイッターフォロワーは100万人超え; Binanceの顔と言われるCZ氏は23万人フォロワー)
  • セキュリティ性、もしくは保険・弁償の効く取引所は信用できると言える。(米取引所Gemini は保険の適応を発表、ハッキング回数が最も多いBithumb は損失を全額補償を告知している。)

CoinPostの関連記事

ICOを利用した出口詐欺が過去2年間で約100億円、約半数が資金調達に失敗している実態が明らかに
英GreySpark社のリサーチで、ICOによる資金調達を試みた企業の内、46%が失敗していることが明らかに。その一方、40%の企業が100万ドル超の資金調達に成功するなど二極化しており、より慎重な投資判断が求められる。
ICO Ratingが仮想通貨取引所100社のセキュリティー格付けを公開|Coinbaseが1位、Zaifは89位に
ICO評価サイトのICO Ratingが仮想通貨取引所セキュリティ格付けレポートを発表した。仮想通貨取引所は現在200以上あると言われているが、今回は取引量が1日で100万ドル以上を記録している上位100の取引所を対象にセキュリティーに関する調査と格付けが行われた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:10
リップル、XRPトレジャリー設立で1500億円資金調達を主導
リップルがXRPトレジャリーのため10億ドル規模の資金調達を主導していることが明らかになった。SPAC経由で資金を調達し、XRPに特化した最大級のデジタル資産保有企業を設立する計画だ。
10:45
スクエアのビットコイン決済端末、米国のコーヒーショップへ導入
ジャック・ドーシー氏が率いるブロック社のスクエアで、仮想通貨ビットコインの決済事例が報告された。Compass Coffeeがビットコイン決済対応のスクエア端末を設置したとXに投稿している。
10:30
アーサー・ヘイズらがイーサリアムの年末1万ドル予想を維持、大幅下落後も強気姿勢
ビットマインのトム・リー会長とアーサー・ヘイズ氏が、イーサリアムの年末1万ドル到達予測を改めて表明した。現在価格から142%上昇の見込みだが、歴史的平均は21%増に留まっている。
09:40
コインベース、競合バイナンスのBNBを上場の計画 CZ氏は関連トークンの取り扱いも推奨
米コインベースが競合バイナンス関連の仮想通貨BNBを上場予定リストに追加した。CZ氏はBNBエコシステムの成長を背景に、他のBNBチェーン銘柄の上場も推奨している。
08:50
仮想通貨トレジャリー企業のバブル崩壊か、ビットマインのトム・リー会長が指摘
ビットマインのトム・リー会長が、多くの仮想通貨保有企業が純資産価値を下回る取引状況を指摘し、バブル崩壊の可能性に言及した。メタプラネットも企業価値指標が基準を下回る事態となっている。
08:12
ビットマインが押し目買いか、600億円超のイーサリアムを追加購入
トム・リー氏率いるビットマインが押し目買いで10万4336ETHを新規購入した模様。同社は総供給量の5%取得を目標に掲げ、イーサリアム保有を継続的に拡大している。
08:00
フロリダ州、退職基金の10%までビットコイン投資を認める法案提出
フロリダ州議会が州の公的資金と退職基金の最大10%をビットコインなどの仮想通貨に投資できる法案を提出した。インフレヘッジとして位置づけ、2026年7月施行を目指している。
07:10
OKXとスタンダード・チャータード、機関投資家向けサービスを欧州へ拡大
仮想通貨取引所OKXは、スタンダード・チャータード銀行とのパートナーシップ拡大を発表。機関投資家が資産を同銀で保有したまま残高をOKXに反映させる機能を欧州経済領域でもローンチした。
06:45
米SEC委員長「仮想通貨規制は10年遅れ」、イノベーション促進へ方針転換
米SECのアトキンス委員長が仮想通貨規制の遅れを認め、業界発展を最優先課題に位置づけた。イノベーション免除制度の導入やトークン化推進により、海外流出企業の呼び戻しを目指している。
06:30
複数の仮想通貨企業幹部も出席、トランプ大統領がホワイトハウス舞踏室建設の資金調達ディナー開催
トランプ米大統領は建設中のホワイトハウス舞踏室への資金提供を約束した企業を招いたディナーを開催した。仮想通貨業界ではジェミニの共同創業者やコインベース、リップルの幹部も出席。
06:10
OKXが6銘柄の上場廃止を発表、10月23日に取引停止へ
仮想通貨取引所OKXはSLERF、ALPHA、BADGER、OAS、MLN、AIDOGEの6銘柄の現物取引ペアを10月23日に上場廃止すると発表した。上場基準を満たさないことが理由となった。
06:02
ロビンフッド、ASTER・XPL・VIRTUALの3銘柄を新規上場
ロビンフッドは16日、分散型取引所プラットフォームのASTER、ステーブルコイン決済特化のXPL、AI統合プロトコルのVIRTUALの3銘柄を新規上場したと発表した。
05:45
ブラックロック、米ステーブルコイン規制対応のマネーマーケットファンドを提供へ
ブラックロックはジーニアス法に対応するマネーマーケットファンドBSTBLを刷新したとCNBCが報じた。ステーブルコイン発行者向けに国債重視のマンデートで再設計された。
05:30
リップルが企業財務事業に参入、Gトレジャリーを150億円で買収
リップルは財務管理システムの世界的リーダーであるGトレジャリーを10億ドルで買収すると発表した。数兆ドル規模の企業財務市場(DAT)に参入し、大手企業顧客への直接アクセスを獲得する狙いだ。
10/16 木曜日
21:37
バイナンスが韓国の仮想通貨取引所Gopaxを買収 4年ぶりの韓国市場復帰へ
バイナンスが韓国の仮想通貨取引所Gopaxの買収を完了。2年半の規制審査を経て承認され、2021年の撤退以来、4年ぶりに韓国市場へ復帰。流動性危機の救済として始まった買収が実現。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧