米決済大手NCRがビットコインATM関連企業を買収
米エンタープライズ決済大手NCRはビットコインATMオペレーターLibertyXを買収することがわかった。NCRはフォーチュン500の上場企業だ。
NCRとは
NCRとは、旧称:National Cash Registerのことで、1884年に創業された決済関連企業。主に銀行や信用組合に向けて、POSシステム、現金自動預け払い機、小切手処理システム、バーコードリーダー、オフィスの消耗品などを販売している。
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NCRは公式発表で買収の事実を伝えている。それによると、LibertyXとは決定的な合意に至ったという。一方、現時点では買収金額などの詳細は明らかにされていない。
LibertyXのChris Yim CEOはThe Blockの取材で、「この買収はビットコインATMオペレーターにおける初事例だ」と話した。同社のシステムを利用するATMは全米で1万台以上設置され、コンビニや薬局、スーパーなどで利用されている。
NCRは今回の買収で仮想通貨決済の事業拡大を狙っている模様。LibertyXが提携するATM機械プロバイダーはCardtronicsで、NCRは今年1月にCardtronicsを2,700億円で買収していた。
また、7月にNCRは仮想通貨投資企業NYDIGと提携し、NCRのサービスを利用する全米650銀行の顧客に仮想通貨取引を提供する計画も報じられた。当時、独自のカストディも導入し、20万店舗のレストランやその他小売店で仮想通貨が利用できるように、ブロックチェーン技術の応用も模索していくとした。
今回、LibertyXを買収することによって、銀行やレストラン、小売店にデジタルソリューションを提供する計画だ。
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