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米SEC、トランプ氏の大統領就任直後から仮想通貨規制の見直しを計画=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨規制の明確化へ

米証券取引委員会(SEC)の共和党のトップのメンバーは、早ければ来週にも暗号資産(仮想通貨)規制の見直しを開始する予定であることがわかった。事情を知る3名の話としてロイターが15日に報じた。

具体的には、有価証券に該当するかを判断する際の基準や係争中の裁判を見直したりして、最終的に仮想通貨規制のルールを明確にできるように取り組むという。

投資家保護などを理由に、これまで仮想通貨業界に厳しい執行措置を講じてきたゲーリー・ゲンスラー委員長は、ドナルド・トランプ新大統領が就任する20日に退任することが決定している。

トランプ氏は後任に、仮想通貨肯定派のポール・アトキンス氏を指名しており、SECの規制緩和には、仮想通貨業界からすでに期待が集まっている。

アトキンス氏が正式にSEC委員長に就任するかは現時点では決定していないが、これまで仮想通貨規制の明確化を訴え、アトキンス氏と良好な関係を持つとされるSECのヘスター・ピアース委員とマーク・ウエダ委員が、今回の規制の見直しを進める模様だ。

SECの委員会は5名で構成され、アトキンス氏が加われば仮想通貨肯定派が過半数を占めることになるが、実際に新しい規制内容で合意を得られるかは、数カ月以上先になる可能性もあるという。

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SECの行動に対する見解

ピアース氏とウエダ氏は先月、あくまで個人の意見とした上で、今後のSECの行動見通しについて見解を述べた。

この時、ピアース氏は係争中の裁判についてはコメントはできないとした上で「(ゲンスラー委員長下の)SECは、この分野での法的執行を常に選択肢として重視してきた。SECの体制が変われば、取り扱う案件も変わる可能性があると思う」などと話している。

また、ウエダ氏は「これまでSECは仮想通貨には明確な規制を構築してこなかった」と指摘。そして「金融分野では常にイノベーションが起こっており、責任ある規制当局は、管轄権限を明確にしつつ、イノベーションが確実に起こるようにすることが役目だ」と述べた。

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