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CPI通過でビットコイン10万ドル回復、XRPは日本円建て過去最高値500円を突破

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

15日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比+703.27 (1.65%)の43,221ドル、ナスダック指数は+466.84 (2.45%)の19,511ポイントで取引を終えた。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベースが前日比+7.6%の274.9ドル、マイクロストラテジーが+5.3%の360ドルと反発した。日本株では、ビットコイン大量保有のメタプラネットが寄り高で反落した一方、ビットバンクを持分法適用関連会社とするセレスが前日比+6.2%と反発している。

関連:ビットコイン10万ドル回復、CPIと米州の戦略備蓄報道が後押し|仮想NISHI

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.2%高の1BTC=99,830ドルに。

BTC/USD日足

米長期金利の上昇や米株指数の下落で下目線が増える中、三尊ネックライン割れからの急落懸念を否定し、一時10万ドルを回復したシグナルは無視できない。

また、CPI(米消費者物価指数)が無事通過したことで長期金利の上昇が一服したことに加え、トランプ次期政権の暗号資産(仮想通貨)関連政策の思惑や米オクラホマ州・テキサス州のビットコイン備蓄計画関連の動きが支援材料となり、乱高下しつつも底堅い推移を辿っている。

関連:米SEC、トランプ氏の大統領就任直後から仮想通貨規制の見直しを計画=報道

特にテキサス州では、上院議員自らが「私たちのテキサス州が“ビットコインの戦略的準備金”を設立する全米初の州となることを目指す。デジタル経済圏の最前線に立ち、世界をリードする」とXで決意表明するなど意欲的だ。

関連:テキサスなど米13州が検討中、ビットコイン準備金法案に進展

先物市場では、12〜13日の急落局面にて、約5.9億ドル(920億円)と大規模なロングポジションのロスカット(強制清算)が発生していた。

米投資運用会社のヴァンエックが、デジタル資産関連企業に投資する新たなETF(上場投資信託)の申請を米証券取引委員会(SEC)に提出したことも材料視された。

The Blockが報じたところによれば、「オンチェーン・エコノミーETF」と呼ばれる本商品は、純資産の80%以上をデジタル資産関連企業への投資に充てる方針だ。投資対象には、暗号資産取引所、決済プラットフォーム、マイニング企業などが含まれる。なお、暗号資産自体への直接投資は行わない。

この申請は、同社が2024年9月にイーサリアム先物ETF(EFUT)を清算した後に行われており、先物型から現物型へのシフトを進める同社の戦略の一環とみられる。

直近の取引状況では、VanEckの現物型イーサリアムETF(ETHV)が164万ドル、ビットコインETF(HODL)が1587万ドルの取引量を記録している。 デジタル資産業界への投資機会を多様化する本商品は、機関投資家向けの新たな選択肢として注目される。

関連:ビットコインは今後どうなる?2025年の価格予測と3つの注目材料

ビットコイン(BTC)について詳しく見る

アルトコイン相場

前週比で見ると、XRPやドージコイン(DOGE)のパフォーマンスが際立っている。

Messari

XRPは7年ぶりに3ドル水準を突破した。すでに円建てでは過去最高値を更新し、500円台を記録している。

XRP/USDT 日足

米SEC(証券取引委員会)はリップル裁判で控訴したが、これは織り込み済みだろう。

ドナルド・トランプ次期米大統領の就任やゲイリー・ゲンスラーSEC委員長の退任を控える中、リップルやコインベースなどSECに提訴された暗号資産(仮想通貨)関連企業への締め付けが民主党のバイデン政権時代よりも緩和され、Web3関連政策の推進やイーサリアム(ETH)に次ぐ現物ETF(上場投資信託)の承認につながるとみる向きがある。

関連:米SEC、リップル裁判で控訴提出 XRP価格は2018年以来の3ドル突破

ドージコイン(DOGE)のクジラ(大口投資家)による積極的な投資行動も注目を集めている。

過去1週間で、1,000万〜1億DOGEを保有する投資家層が、約4億1,000万DOGE(1億4,000万ドル相当)を買い増した。この投資家層の保有量は、2016年2月以来の最高水準となる225億4,000万DOGEに達している。

beincryptoがまとめたオンチェーンデータ分析の市場価値と実現価値の比率(MVRV比率)では、買い場となり得る水準の-1.76を示すほか、テクニカル指標のチャイキン・マネーフロー(CMF)も0.03とプラス圏で推移しており、資金流入が継続していることを示しているという。

国内暗号資産(仮想通貨)取引所では、bitbankやSBIVCなどで取り扱いがあるほか、コインチェックが15日にドージコイン上場を発表した。

関連:ドージコインの買い方とおすすめ取引所|トランプ政権下のDOGE省構想の影響は?

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