*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(1/16 AM7時)
暗号資産(仮想通貨)市場は続伸し、一時ビットコイン(BTC)価格が10万ドルを回復した。昨日発表の消費者物価指数(CPI)は、インフレ再燃への懸念をやや和らげる内容となり、それに伴い米長期金利が大幅に低下(債券価格は上昇)、この影響でリスク資産全体に買いが入った。加えて、オクラホマ州やテキサス州がビットコイン戦略備蓄に向けた動きを見せたことも市場の好感を得る要因となった。
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1月15〜16日相場状況
ビットコインのオプション市場に注目すると、米長期金利の低下に伴って投資家心理は連日強気へと傾いている(下図黄色矢印参照)。コールオプションの建玉が増加し、特に12万ドルが最大建玉となった(下画像赤枠参照)。
さらに、オーダーブックを分析すると、10万1千ドル付近に大きなAsk(売り注文)が確認されており、この水準を突破できるかが今後の市場展開を占う重要なポイントとなる。
現状分析(1/16日AM7時)
米長期金利の低下は、ビットコインにとって大きな追い風となっている。また、1月20日に予定されているトランプ大統領の就任式まで長期金利に大きな影響を与える経済指標の発表予定はほぼないため、ここからはトランプ大統領の就任式後に出される大統領令についての予測報道が、ビットコイン市場に大きな影響を与える可能性が高いと考えられる。
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今後の重要な日程
- 1/16日 米小売売上高 12月
- 1/20日 トランプ大統領就任式
- 1/24日 日銀政策決定会合
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