はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムの価格動向分析 潜在的売り圧水準やETF資金流入反転などに注目

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムの今後の価格動向

グラスノードの23日の最新分析によると、イーサリアム(ETH)の価格動向は現在特徴的なパターンを示している。同社のETHサプライマッピングではビットコインとは異なり、「ファーストバイヤー」や「モメンタムバイヤー」の明確な増加は見られないものの、3月下旬から「コンビクションバイヤー」が活発に動いており、RSIは依然として80の高水準を維持している。一方、「ロスセラー」のRSIは4月16日にピークを迎え、現在は50を下回る水準まで減速している。(RSIは、変動幅を基に過買い・過売り状態を示すオシレーター指標)

出典:グラスノード

また、グラスノードのコスト分布分析では、次の大きな供給の壁(潜在的売り圧)が現在の価格付近の1,895.5ドルに位置しており、ここに約164万ETHが集中している。この価格帯の保有者の多くは2024年11月に最後の活動があり、価格上昇に乗じて購入し、コスト基準を引き上げたと見られている。

ETHはビットコインの大幅反発を受け、過去7日間で約13.5%上昇している。

出典:グラスノード

また、4月23日には、大口投資家(クジラ)がイーサリアムの価格反発を機に、Aaveから3,475万USDTを借り入れ、約1,740ドルの価格で19,973ETHを購入したことも観測された。この投資家は現在、Aaveで5万WETH(8,980万ドル相当)を担保として6,585万USDTを借り入れており、清算価格は1,549.5ドルとなっている。

さらに、機関投資家の動きも追随し始めているようだ。4月22日、米国上場のイーサリアムETFは10日間続いたフラットまたはマイナスの資金フローを打ち破り、3,874万ドルの純流入を記録した。フィデリティのFETHが3,265万ドルの流入でトップ、BitwiseのETHWが609万ドルで続いている。

これらの動きの背景として、イーサリアムの性能が最大100倍向上する可能性が注目されている。イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が4月20日、同ネットワークの長期的改善案を公表。トランザクションを処理する「実行レイヤー」の効率性を大幅に向上させることを目的としている。

具体的には、イーサリアムの仮想マシン(EVM)のスマートコントラクトを、相互運用性を確保しながら「RISC-V(リスクファイブ)」と呼ばれる命令形式に置き換えることを提案している。ブテリン氏によれば、この提案を実行することで場合によっては最大100倍以上の効率性向上が見込まれ、ブロック生成の競争性維持とゼロ知識証明における課題の解決も可能になるという。

関連:イーサリアムの性能が最大100倍高まる可能性、ヴィタリックが新たに提案

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧