はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインがバブルではない理由(後編)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインはいずれ世界通貨になる可能性
ビットコインは価値貯蔵の役割すら果たすデジタルコモディティで、ビットコインは“バブル”の初期段階にあるのでしょうか?そもそもビットコインはバブルではないのでしょうか?

こちらは2記事構成となっています。全編を読んでいない方はこちらを先にお読みください。

ビットコインがバブルではない理由(前編)
人々は仮想通貨がNasdaq Bubbleやチューリップバブルなどの歴史上のバブルだと批判しますが、ビットコインはこれまで誰も見たことない前代未聞の現象です。

ビットコインはネズミ講や詐欺なのか?

ビットコインは、価値貯蔵、デジタルコモディティ、正当な通貨として幅広く受け入れられています。

知る限り、仮想通貨は、詐欺またはネズミ講に関連する特徴はありません

投機商品として先に購入している人が利益幅が大きいという事実はありますが、詐欺やネズミ講とは根本的な構造がちがうでしょう。

ビットコインはナスダックバブルと似ているのか?

ナスダックは、企業の利益などの指標に基づいて株価を反映する株式市場です。

Bitcoinは全く新しい概念であり、価値貯蔵と通貨的要素を持つデジタルコモディティです。

よって、BTCを90年代ナスダックに比較するのは不適切であるといえるです。

それに踏まえ、人々は現在ナスダックがドットコムバブル絶頂期より40%も高いことを忘れています

オランダチューリップバブルとの比較

ビットコインは世界中で売買される一方で、チューリップバブルが起きたのはオランダ国内だけでした。

チューリップは地位を象徴する物として価値が付いたため、ビットコインのような取引手段、価値貯蔵などの機能的価値はありませんでした。

“チューリップバブル”が起きた時、一つの球根が家などと取引され、一部の球根は平均年収約8倍まで跳ね上がりました

1ビットコインは現在約$40万(約4510万円)で取引されます。

たとえBTCがバブルであっても、1630年代のチューリップほど高騰はまだしておらず、これから株価上昇はまだ続く可能性があります。

企業とビットコインを比較

もちろんビットコインは企業ではなく、企業よりも優れた価値貯蔵機能を持ちます。

さらにビットコインの通貨的特徴や世界通貨になる可能性を踏まえると、不換紙幣の総価値と比較することが適切です。

例えば、世界のすべての金のおおよその価値は約$7.5兆(約845兆円)であり、M0~M3不換紙幣供給は約$5兆~75兆(約564~8,455兆円)です。

もし1ビットコインが約$16万(約1,803万円)で取引されると、その時価総額は約$2650億(30兆円)に上ります。

これは金の3.5%にしか過ぎません

金の時価総額と比較するには、1ビットコイン辺り$45万(約5,073万円)にならなければなりません。

これはビットコインをBoeing社や他企業と比較するより適した比較です。

ビットコインがバブルではない可能性はあるのか?

ビットコインが通貨や価値貯蔵として利用される今、批判者がバブルだと判断することは間違っているかもしれません。

さらにビットコイン取引量は過去二年でさほど増加していません。

過去二年間にブロックチェーン取引が約20万~30万件増加しましたが、これはバブル期のような急増とまでは行かないでしょう。

さらに、BTCにはバブル絶頂期に見られる現象が見られません。

しかし、この取引量でもBTCの取引遅延の懸念点はあり、今後不安視される部分でもあります。

多くの方が投資リターン目的でビットコインを保持しています。

BTCは引き続き世界の通貨として利用され、ますます利用手段は増えていくでしょう。

仮想通貨にとても批判的な声がありますが、これはバブルのまだ初期段階なのかもしれません。

これから第2、3段階と進展す可能性もあります。

いつか暴落が来る懸念はありますが、ビットコイン高騰はこれからも進むことが予想されています。

プライスターゲット

私はビットコインが金やM0供給の市場価値を持つ可能性は十分にあると思います。

これらの理由から著者は2018年末のビットコイン価格推測は$5万(563万円)で、2022-2023年には$40〜50万(約4,509~5,637万円)レベルに達成すると予測しています。

Bitcoin: Not Your Ordinary Bubble

Dec 9th, 2017 by Victor Derunov

参考記事はこちらから
仮想通貨ビットコイン最新ニュースまとめ:価格に関する情報を随時更新
仮想通貨ビットコイン(BTC)のニュースをまとめた特集記事です。価格の下落や高騰についても触れていきます。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/21 火曜日
17:30
日銀副総裁、ステーブルコインが国際決済の中核担う可能性を指摘
日銀の氷見野副総裁は21日、ステーブルコインが国際決済システムの主要プレーヤーとして浮上する可能性があると指摘。世界の資産の半分がノンバンク保有で規制の枠組みが追いつかない現状に警鐘を鳴らした。
17:06
ヴィタリック、ゼロ知識証明を10倍高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、ZK証明を高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説した。従来のSTARKと比較して約10分の1のコストで検証が可能になるという。長期目標「Lean Ethereum」の実現に向けた重要技術として注目される。
15:35
SBI系ビットポイント、法人のイーサリアム活用支援を強化 
SBIグループのビットポイントジャパンは、株式会社Def consultingとの提携により、イーサリアムを活用した法人向けの資産運用支援を強化。最新の戦略で企業価値向上を目指す。
14:08
片山さつき氏、財務大臣に起用 暗号資産規制整備にも期待
片山さつき氏が新財務相に就任。1988年に財務省入省後、金融政策や暗号資産規制、税制改革に関与してきた実績が注目されている。
13:30
X、ユーザーネーム市場を開設し最高100万ドルで販売開始
Xがプレミアム会員向けにユーザーネーム市場を開設し、非アクティブなユーザーネームを最高100万ドルで販売すると報じられた。無料の「プライオリティ」と有料の「レア」の2種類を提供する。
13:17
株価大幅下落のソラナ・カンパニー、私募株ロックアップ解除を予定通り実施へ
パンテラ・キャピタルが支援するソラナ・カンパニーは、株価下落する中、私募株のロックアップ解除を予定通り実施すると発表。「絆創膏を一気に剥がす」アプローチで、市場の圧力に対処する方針を示した。
12:50
ナスダック上場グリーンレーン、165億円調達でベラチェーン(BERA)戦略を開始
米グリーンレーン・ホールディングスが1.1億ドルの私募増資を実施し、仮想通貨BERAの保有戦略を開始すると発表した。ポリチェーン・キャピタル主導で上場企業として最大規模のベラ保有者を目指す。
11:40
アマゾンAWSの大規模障害、コインベースやロビンフッドにも影響
アマゾンAWSの障害で仮想通貨取引所コインベースや取引アプリのロビンフッドに一時不具合が発生した。集中型クラウドへの依存リスクが改めて浮き彫りになった。
11:25
パンプファン、ミームコインローンチ市場を再び支配 日次1.5億円収益維持=報道
ミームコインローンチパッドのパンプファンが市場シェア95%を獲得し独占状態に。市場低迷下でも日次1.5億円の収益を維持。圧倒的な卒業数と強固な回復力を示す。
11:03
ユーザー数5500万人突破、Web3ソーシャルインフラ「UXLINK」のCEOが描くマスアダプションへの道
UXLINK CEOローランド・サフォー・ンタゲ氏の独占インタビュー。Telegram基盤で5500万ユーザーを抱えるWeb3ソーシャルインフラの戦略と日本市場への期待を聞いた。
10:40
カナダの州政府、AI電力制限と仮想通貨マイニング恒久禁止を提案
カナダのブリティッシュコロンビア州が人工知能データセンター向けの電力供給を制限し、新規の仮想通貨マイニングプロジェクトを恒久的に禁止する法案を提出したと報じられた。
10:00
BTC採掘企業ビットディアの株価目標上方修正、ベンチマークがAI事業を評価
ベンチマークが仮想通貨ビットコイン採掘企業ビットディアの目標株価を大幅に引き上げた。AI事業の社内化により収益創出が加速すると予測している。
09:35
「ETHに押し目買いの傾向」CoinSharesが先週の資金流動結果を公開
CoinSharesは、先週の仮想通貨投資商品への資金フローは約5.1億ドルの純流出だったと公表。イーサリアムの投資商品では押し目買いが見られたが、ビットコインの投資商品に相殺されたと指摘している。
08:30
コインベース、米財務省にマネロン対策規則の全面見直しを要請
仮想通貨取引所コインベースが米財務省に対し、1970年制定の銀行秘密法を含むマネーロンダリング対策規則の全面見直しを求めた。AI活用やブロックチェーン解析を推奨し、現行制度は時代遅れで逆効果だと主張。
08:10
イギリスで仮想通貨ETP解禁、ブラックロックなど個人投資家向けに上場
21シェアーズ、ビットワイズ、ウィズダムツリーがビットコインとイーサリアムの上場投資商品を英国の個人投資家向けに初めて開放した。当局が4年間の販売禁止を解除。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧