CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨間取引も米国税庁IRSの調査対象となり課税対象となる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

脱税を取り締まるために、米国税庁IRSは最新税制法案を発表
ビットコインをアルトコインに換え、アルトコイン投資にて税負担を避けようとしていた米国の投資家に悲報です。
ブロックチェーンを利用した取引所売買追跡サービス
ブロックチェーンアナリスト専門サービスを利用し、特定の人物の仮想通貨取引記録を3年前まで監査することが可能です。

ビットコイン対アルトコイン取引は“同種”交換の対象にはならない

本日まで、税理士や会計士はビットコインをアルトコイン購入のために取引すれば課税の対象にならないと主張できましたが、アメリカ合衆国内国歳入庁(日本でいう国税庁)IRSはこの“税金の抜け穴”を埋めるために急いでいます。

最新の税制法案はこの税金最小化戦略を無効化します。

そもそも問題はIRSがビットコインを財産と分類したことが始まりです。内国歳入法 セクション1031を基にすると、仮想通貨間取引(ビットコインとアルトコインの取引など)は“同種”交換(Like-Kind exchange)に値するので非課税対象になると議論できます。

【補足】 Like-Kind exchange:  同種交換◆米国で同種の資産を交換した場合は、その資産を売却するまで課税対象にしないと言う制度。

しかしそれを覆す様に、最新税制法案は、“同種”交換は不動産取引だけに対象すると定義します。

例えば、ビットコインをtether(USDT)に換えたとき、課税の対象になります。

NY会計事務所税務マネージャー Evan Fox氏は以下のように述べています。

『一部の方は、“IRSが財産だと定義したビットコインとアルトコインを投資目的で取引しているので、これは内国歳入法 セクション1031によって守られます”と主張しますが、この弁解はすこし無理があります』

現在のフレームワーク

現状でアメリカ市民は、ビットコイン取引の利益を基に、自らそれに掛かる税金を計算し、申告しなければいけません。

資産所有期間が一年未満だった場合、短期投資の対象となり、税率は10~39.6%になります。

所有期間が一年以上だった場合は、長期投資と見なされ、税率は20%になります。Coinbase社で2万ドル(225万円)以上を取引した場合、自動的にIRSに記録が残ります。

Fox氏は以下の通りに述べています。

『ビットコイン投資で得た利益を現金化し、そのお金で200万ドル(約2.2億円)の家を購入すれば、もちろんIRSは気付きます。お金がどこからともなく現れることはないのです』

IRSは『Chainalysis』というブロックチェーンアナリスト専門サービスを利用し、特定の人物の仮想通貨取引記録を3年前まで監査することが可能です。

『数年後IRSが資産運用を解読できるようになれば、未申告の仮想通貨投資利益に発生している利子と罰金を課せられるようになるでしょう。ある程度のリスクを覚悟し申告をしない投資家もいますが、捕まった場合の結果は一目瞭然です

Fox氏はこのように述べています。

Trading Bitcoin for an Altcoin Won’t Shield You From the IRS Anymore

Avi Mizrahi on December 19th, 2017

参考記事はこちらから
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
15:17
テザー社、シンガポールにおけるUSDTの規約変更に関する噂を否定
テザー社のパオロ・アルドイノ氏は、シンガポールにおけるUSDTサービス停止に関する噂を否定した。利用規約は数年前に変更されたものだとしている。
13:21
Arbitrum、83億円相当のARBをDAOの財源へ
仮想通貨イーサリアムのL2アービトラムは、ARBのエアドロップ未申請分83億円相当をArbitrum DAOの財源に割り当てたことを発表。数量は6,944万ARBで、初期発行量の0.69%相当である。
13:14
JCBAがIEO制度改革案を公開、企業の資金調達推進へ
一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)は、IEO制度の健全化を目指す自主規制改革の初期案を公開した。価格の安定性向上と制度の運用方法の改善を目指し、関係者のロックアップ制度の確立、流動性の確保、公募価格の算定方法の多様化、及び安定操作の整備が挙げられている。
12:54
米SEC、破綻したセルシウスの資産分配についてコインベースの役割に異議
米証券取引委員会は、破綻した仮想通貨融資企業セルシウスの資産分配について、コインベースが果たす役割に反対する文書を提出した。
10:06
Friend.techコード活用のソラナ「Friendzy」急拡大
「Friendzy」は、ソーシャルファイ分野で注目を集める分散型アプリ「friend.tech」の類似技術を利用しており、ソラナエコシステム内で活況を呈している。週間取引量は1.36億円に達し、市場を牽引するfriend.techの半分近くに迫る勢いだ。
08:30
HTX(旧Huobi)、ETH12億円相当が不正流出
仮想通貨取引所HTX(旧Huobi)のアドバイザーであるジャスティン・サン氏は、HTXからイーサリアム12億円相当が不正流出したと発表。ユーザーの資産は安全であると説明している。
09/25 月曜日
21:35
5000BTC以上ビットコイン買い増し、米マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは新たに1.47億ドルのコストで5,445 BTCの仮想通貨ビットコインを取得した。
20:14
三菱UFJ信託銀行、バイナンスジャパンと協業で新たなステーブルコイン検討へ
三菱UFJ信託銀行は、バイナンスジャパンとステーブルコイン発行・管理基盤「Progmat」の協業により、円建てやドル建てを対象とした新たなステーブルコインの共同検討を開始することがわかった。
14:16
テラクラシックコミュニティ、 ステーブルコインUSTCの発行停止を決定
仮想通貨テラ・クラシック(LUNC)のコミュニティは、ステーブルコインUSTCの全ての新規発行及び再発行の停止を決定した。コミュニティ投票では、59%が賛成票を投じ、発行停止が可決された。
13:36
コインベース、世界最多のビットコイン準備金「推定94.7万BTC」保有か|Arkham分析
ブロックチェーン分析企業Arkhamは、大手仮想通貨取引所コインベースがサトシ・ナカモトの推定保有量に匹敵する94.7万BTC(3.7兆円相当)のビットコイン準備金を保有しているという分析を発表した。
11:52
軟調推移のビットコイン、イーサリアムのガス代平均は過去最低水準に
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)価格が続落する中、イーサリアムのガス代平均は過去最低水準となった。ETHの通貨供給量はデフレからインフレに転じている。
10:50
韓国大手仮想通貨取引所Upbit、偽アプトス(APT)の入金処理めぐり大騒動に
韓国の大手取引所Upbitで、仮想通貨アプトス(APT)のフェイクトークンが正規トークンとして入金認識され、不特定多数のアカウントに配布される事件が発生した。
09/24 日曜日
14:00
「ビットコインは最も寿命が長いブロックチェーン」VCが語る
第2回のGM Radio: Beyond The Priceは21日に公開。ゲストは仮想通貨ビットコインに特化したVCのファウンディングパートナーNico Lechuga氏である。
11:30
BTC上値トライに失敗、目先は下げ渋る展開見込む|bitbankアナリスト寄稿
国内大手取引所bitbankのアナリストが、一時400万円台に乗せるも上値トライに失敗し、ほぼ横ばいで推移している今週のビットコインチャートを図解。今後の展望を読み解く。ビットコイン・オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊まとめ|ETH初期投資家の相次ぐ資産移動に注目集まる
今週は、イーサリアム初期投資家の相次ぐ資産移動について書いた記事が最も多く読まれた。このほか、日本政府が、仮想通貨企業が資金調達を行う際の規制を緩和することなど、一週間分の情報をお届けする。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧