はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米下院議員がリブラの中央集権性を問題視「ビットコインを決済手段として導入する方が優れている」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米議員 リブラをBTCへ変更と提案

仮想通貨推進派として知られるWarren Davidson米下院議員は、ポッドキャスト「Noded Bitcoin」のインタビューで、フェイスブック社の仮想通貨リブラが持つ中央集権的な特徴を問題視し、新しくリブラを発行する代わりに、ビットコインを決済手段として対応した方がずっと”優れた方法”だとコメントした。

Davidson氏は、2016年にオハイオ州から選出された共和党議員だ。インタビューでは、「迅速なお金や価値の移転」を可能にする「キラーアプリ」として、2013年頃からビットコインに注目していたと明かした。

また同氏は、米国における仮想通貨規制をより明確なものとするため、証券法から暗号トークンを免除する法案「トークン分類法」を考案し、今年4月に国会に提出している。

しかし、仮想通貨業界や仮想通貨支持者に、Davidson氏の存在を最も印象づけたのは、7月に下院で行われたリブラに対する公聴会での一幕だろう。

関連グーグル検索数「草コイン」が急上昇、リブラ公聴会議員がビットコインと草コインに言及

Davidson氏は業界でよく使われる「ビットコインと草コイン」という表現を使って、10年以上、中央集権的な組織の介入なしに機能しているビットコインと、特定の組織や団体によって管理運営され中央集権的な特徴を持つ、その他のコインの差を明確にしたことを、仮想通貨業界に評価されている。

つまり、名指しすることなく、リブラは後者であることを示唆したわけだ。

ポッドキャストでは、フェイスブックがリブラを発行せず、ウォレットサービス「カリブラ」にビットコインを導入していたら、公聴会も開かれずに見逃されたのではないかとのホストの質問に、Davidson氏は次のように答えている。

面白い質問だ。(フェイスブック社が)試して見ることを望むよ。リブラよりもずっと優れたアイディアだと思う。

そして、リブラの功罪は、既にフェイスブック社に存在している多くの問題を具体化し、光を当てたことであり、公聴会で槍玉に上がったのはフェイスブックの企業としてのあり方で、多くの質問は、リブラに関するものでさえなかったと述べた。

フェイスブック社は、既にコンテンツにフィルターをかけている。

偏見からそう言う人々もいるし、一部の人々はそれが自分のスペースを守ってくれることだから、いいことだと言う。。。でも、我々は、フィルターを通した言論を望んでいるのだろうか、それとも自由な言論を望んでいるのだろうか。フィルターで処理されたトランザクションを望むのか、それとも自由を望むのか。

自由を守るには

金融の自由を維持すると言う意味では、リブラの公聴会は諸刃の剣だったとDavidson氏は述べている。

この公聴会が、特に伝統的な金融セクター出身の参加者にとって、リブラのような中央集権的な機関が持つ固有の問題への理解を通して、ビットコインへの理解を深める絶好の機会になったと、ポッドキャストのホストが主張したのに対し、Davidson氏は一概にはそう言えないと次の点をあげた。

「世界金融の管理者」として中央集権的なコントロールの必要性を確信している人々にとって、公聴会は、分散型台帳と分散型暗号通貨に対する敵対心を増強し、仮想通貨スペースへのより広範囲にわたる取締りの強化を望む方向へと導くものとなっていたと指摘した。

Davidson氏が「トークン分類法」を推進する理由も、金融の自由に制限がかけられることを危惧していることが大きいようだ。インタビューの中でも、繰り返し分散化の重要性を強調する同氏は、次のような言葉を残している。

もし、自由を守りたいのならば、お金を守るべきだ。

参考:Podcast

CoinPostの注目記事

【速報】リブラ協会ついに始動へ 21社が正式加盟・1500社が加盟に関心
21社の大手企業が正式に事業参加契約を署名、フェイスブック社が主導するリブラ協会に正式に加盟したことがわかった。これを受け、リブラ協会がついに始動する。
SEC長官が「リブラ専門の対策チーム」存在を明かす、米公聴会の質疑応答で
フェイスブック主導のリブラを初めとする仮想通貨に関する公聴会が米下院主催で開催された。SECコミッショナーや国会議員など関係者の発言要旨をまとめた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧