- ヴィタリック・ブテリン氏がイーサリアム開発に専念
- 仮想通貨業界の専門家がイーサリアムネットワーク遅延問題を指摘した後、イーサ共同創業者のVitalik Buterin氏は中国ベースVC企業Fenbushi Capital社を去り、イーサリアム開発に専念すると、TechCruch社は報道しました。
イーサリアムに専念
Buterin氏はFenbushi Capital社(ブロックチェーン、仮想通貨セクターで最も活発的な投資機関の一つ)のジェネラルパートナーを辞任することを発表しました。
今後はフルタイムパートナーではなく、アドバイザーとして勤めるとコメントしました。
TechCrunchのインタビューにて、Buterin氏は仮想通貨市場は価値や利用者数の劇的な成長をみせた一方で、取引手数料やスケーラビリティ問題によりブロックチェーンの実用的な導入は遅れていると指摘しました。
急増するイーサリアムの需要と世界のイーサリアムコミュニティの期待に応えるために、Buterin氏は今後イーサリアムブロックチェーンネットワーク開発だけに努め、イーサリアムネットワークのスケーラビリティ問題を解決し、分散型アプリケーションのためのより優れたエコシステムを築くと述べました。
『2018年はアクション(活動)の年となるでしょう。今年は我々が過去四年間入念に開発し改善してきたスケーラビリティ、Plasma、PoS、プライバシーは遂に完全な形となり、テストネットやメインネット上で機能するコードになります』
Buterin氏の声明は、スケーラビリティ問題の改善に取り組んでいる開発者がイーサリアムネットワークに欠いているという点を、Augur共同開発者Joey Krug氏を含む複数の仮想通貨専門家が指摘した後のことでした。
CryptoKitties、EtherDelta、0xなど人気の増す分散型アプリケーションは(既に世界市場の総取引数を超える数の取引を処理している)イーサリアムネットワークを混雑させています。
スケーラビリティ問題
Etherscanによると、イーサリアムネットワークは日毎120万取引を処理し、これはビットコイン取引数の四倍にあたる数になります。
しかし、近日Plasmaの実用的な導入方法を発表したBankexの開発者らは、イーサリアムネットワークの混雑を無くすための相互接続されたブロックチェーン(CryptoKittiesのように数百万取引を毎日処理するアプリケーション)によるスケーリング案は、イーサネットワークをより大きなサイズの取引で埋めていると指摘しました。
0xのような一部の分散型アプリケーションはオフチェーンソリューションを使い取引を処理し、また別のアプリは複数の取引を一つにまとめイーサリアムメインネットワークに記載します。
しかし、その他多くのアプリケーションは未だにイーサネットワーク遅延を改善する案を持っていません。
Krug氏が指摘するように、イーサ遅延案に努める開発者はエコシステムのためには必要不可欠で、今後より多くの開発者の貢献が必要です。
『シャーディング、PoS、Plasma問題に取り組む、より多くの開発者が必要です。またイーサリアムはそのオペレーションに対応した人材を雇うべきで、仮にイーサリアムがこの3つの問題に取り組む開発者10人を雇うだけで、100倍も早くなるでしょう』
Vitalik Buterin Leaves China-Based VC to Focus on Ethereum Development
Joseph Young Jan 16th 2018
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