CoinPostで今最も読まれています

国際決済銀行の長Carstens氏がビットコインを激しく非難

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国際銀行の代表がビットコインを酷評
国際決済銀行の総責任者である「Agustin Carstens」氏は、ビットコインが「バブル/ポンジ・スキーム/環境破壊」の組み合わせであり、仮想通貨全体を見ても陳腐な技術、支払いシステムであると酷評しました。
発言の要旨
「仮想通貨が金融システムと密接に繋がることは、財政の安定に対する脅威になり得る」と言及、商業銀行でも「仮想通貨を推奨するようなサービスを停止する必要がある」との考えを述べました。

世界中央銀行の要職がビットコインに言及

世界株式市場は、この8日間で「$4兆(約440兆円)」もの損失を出し、ポートフォリオの損失を防ぐため、多くの投資家たちを「金」を始めとする代替資産に走らせました。

この背景を受けて、2月6日の火曜日に中央銀行の中央銀行とも呼ばれる、国際決済銀行(BIS)の総責任者を務める「Agustin Carstens」氏(以下、Carstens氏)が、ドイツにある「ゲーテ大学」の金融学部にて登壇しました。彼は、株式の話をするためではなく、ビットコインの話をするためにフランクフルトを訪れたのです。

『デジタル時代でのお金:中央銀行の役割』と題する講演を行なったCarstens氏は、ビットコインやその他の仮想通貨を「陳腐な技術と支払いシステムに過ぎない」と酷評しました。

講演の内容

発言の要旨は以下の通りです。

「新しい技術は、必ずしも良い経済につながるとは限りません。ビットコインがまさにそれに当てはまります。」

「政府の関与しない代替支払いシステムを想定しているのかも知れませんが、実際には”バブルとポンジ・スキームと環境破壊の組み合わせ”でしかありません。」

このような論評は、仮想通貨に対するよくある先入観(不的確な批評)であることが多く、Carstens氏も理解を深める必要があるでしょう。

しかし、ビットコインを(良し悪しに関わらず)評価する人の多くが、「仮想通貨が金融システムに定着することで、中央銀行への信用を損なってしまう可能性」を議題として挙げている現状もあります。

彼は、「金融通貨として偽装されたプライベートなデジタルトークンは、中央銀行からの信頼を失墜させてはなりません。」と語り、仮想資産エコシステムを取り締まる、銀行規制局による”揺るぎなき主張”を続けました。

仮想通貨への懐疑的な見方

「当局は仮想通貨の関連リスクを抑制する必要性を迫られている。」と同氏は述べ、その上で支払いにおける金融システムを保護することに対して政策介入が必要と主張、仮想通貨の機関金融インフラへのアクセスを拒否するべきだと語りました。

その理由として、仮想通貨そのものが「不正、あるいは違法取引にしか実用性がない、との見解を示しました。

さらに商業銀行に対しても、「ビットコインATMの広告を含む、仮想通貨を推奨するようなサービスを停止する必要がある」と付け加えました。

もちろん、このような公正な場の確立で、ビットコインや他の仮想通貨から”酸素”を奪うことはできないでしょう。しかし彼は、規制当局が今後いつでも公平性を調整可能だと考えを述べています。

講演の最後には

「金融当局は、財政の安定を保証するために干渉することもあり得ます。」

「当局が先んじて行動を起こさない場合、仮想通貨はより密接に金融システムと繋がり、財政の安定に対する脅威になりかねない。

と、総括しました。

“Bubble, Ponzi, An Environmental Disaster”: Central Banking Chief Blasts Bitcoin While Global Stock Market Loses Trillions

Feb 6, 2018 by Josiah Wilmoth

参考記事はこちらから
ビットコインニュース一覧
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア