CoinPostで今最も読まれています

なぜ金よりビットコインが資産として優れているのか=米ナズダック上場企業CEO

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインは金より優れた準備資産

4.25億ドル(450億円相当)のビットコイン投資で注目を集めた米MicroStrategy社のCEO、Michael Saylorはビットコインはデジタルゴールドであり、金(ゴールド)よりも優れた準備資産であると強く信じているようだ。

米投資調査会社Stansberry Researchとのインタビューで、Saylorは、金は自身にとって第二の選択肢でもあると認める一方で、コモディティとその価格の歴史を振り返ると、ビットコインの方が実質資産としてより優れていると主張した。

希少性で勝るビットコイン

金を供給量の面から調べてみると、金鉱山では、毎年おおよそ2%増産していることがわかったとSaylorは言う。そのため、年に2%の供給量の増加が100年続いた場合、1億ドル相当の金価格は、1250万ドルまで低下することになると主張する。

また、金の価格が倍、ひいては10倍になった場合、金生産のインセンティブも増加し、人間は金を採掘するために資本を投入すると同時に、より効率的な方法を発明するため、供給量も増加するだろうと説明した。ゴールドアクセサリーを溶解し、精錬することも可能。つまり、金は、供給量を増やすことできるコモディティであり、供給量が増えると、結果として価格は下がっていくとSaylorは見ている。

価格が上昇すれば、人間は創意工夫して、より多くを生産するようになるのが、コモディティの歴史だったとSaylorは主張する。石油の場合、原油価格が1バレル100ドルになると、新たにフラッキング(水圧破砕法)と呼ばれる採掘法が考案され、石油の生産量が大幅に増加したことを例にあげた。その結果、アメリカにおける石油の生産量は1日500万バレルから、5年で1日1000万バレルになったという。

一方、ビットコインは供給量の上限が2100万BTCと定められており、ビットコイン価格が10倍になった場合、いくらマイニング投資を増やしても、それ以上のビットコインを生み出すことはできないとSaylorは指摘。1兆ドルを投資したとしても、ビットコインの供給量を増やすことは不可能で、ネットワークの機能と安全性を高めることに寄与することになるだろうと主張した。

最も流動性が高い資産

先月、Saylorは「MicroStrategyが保有するビットコインは、いつでも清算できる」と発言していた。しかし、この発言が多くの誤解を招いてしまったとして、今回のインタビューで、その真意を次のように説明した。

「ビットコインは最高のセキュリティであり、最も流動性の高いセキュリティとして発明された。」

例えば、土曜日の午後、外国為替、金、株式や債券市場で取引をする言葉できないが、ビットコインなら365日、どんな通貨でもどのような時間帯にでも取引することができると説明。そして、歴史上、これほど流動性が高く、いつでも、地球上のどの市場でも取引できる資産は存在しなかったと改めて強調し、それこそがビットコインが、無傷の資産である証だと主張した。

また、Saylor自身、投資に対しては「ウォーレン・バフェット派の考え」を持っており、トレーダーのように短期売買によって利益を生むためではなく、時間の経過とともに価値が上昇すると考えるからこそ、ビットコインを長期的に保有するために投資したのだと述べた。

デジタルゴールド

「アップルがカメラを非物質化し、フェイスブックが写真を非物質化し、グーグルが図書館を非物質化したのと同じように」、ビットコインは金(ゴールド)を非物質化したデジタルゴールドだとSaylorは述べている。

ビットコインは、あらゆる場所へ高速な移動が可能であり、コンピュータプログラムによって、さらに賢く進化できると指摘した。

「バーチャルの波の最前線で、その前に存在したものよりも100万倍も良くなることに貢献していることは、非常にクールだ」と主張。多くのテクノロジー愛好家から構成されるMicroStrategy社の社員は、同社のデジタルゴールドへの投資を、非常に進歩的な動きとして大歓迎しているという。

出典:Stansberry Research Interview

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア