CoinPostで今最も読まれています

「ビットコイン、8月までに1200万円到達は可能」 投資企業パンテラCEOが予想、理由は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

パンテラの予想

米大手仮想通貨投資企業パンテラのDan Morehead CEOは、「ビットコインが今年の8月までに、1,200万円(115,000ドル)に到達することは可能」とする予想をで展開している。blockworksなどが報じた。

報道によると、理由はデジタル通貨の進展やファンダメンタルズにあるとした。

ビットコイン市場は、13日にかけて現物の大量投げなど強い売り圧力が発生したが、懸念されていた3万ドルの重要サポートを割り込むことなく、下値を切り上げた二番底を付けると、明け方にかけて大幅反騰している。

ビットコイン再び400万円──米経済対策詳細発表・2000ドルの給付金配布へ
15日の仮想通貨市場でビットコイン(BTC)が続伸。日本円建で400万円台の前日比6%高となり、一時、米ドル建で4万ドルに再びトライした。

Morehead氏は米12日の会社カンファレンスコールで、ビットコインの価格について、アンダーバリュー(価値より現在価格が低い状況)である点を指摘した。

ビットコインがオーバーバリュー(本来の価値を超えて高騰しすぎている状況)になっているとは思えない。過去3年間、フェアバリュー以下で取引されており、今もアンダーバリューだ。

過去6ヶ月で、価格は大幅に上昇していたが、今後も上昇する余地は十分にある。

115,000ドルになり得る予想の根拠の一つは、デジタル人民元のようなデジタル通貨の進展があると論じた。Morehead氏は銀行口座を持たない人口(アンバンクト層)にリーチする動きが世界で拡大しており、デジタル通貨でいう仮想通貨にも大きな後押しになると見ている。金融包摂に取り組むPayPalなどの企業も、グローバル送金や国際的な取引価格を持つ仮想通貨の可能性を見て、取引や送金事業に取り組んでいる実例がある。

デジタル化の波が後押しする金融包摂では、ツイッター社CEOを務めるJack Dorsey氏が手がけるSquare社もアフリカを中心に取り組んでいる。Dorsey氏は、伝統金融インフラが欠如するアフリカ大陸で進む金融デジタル化が急速に進んでいるとして、ビジネス的な側面からも注目している。

仮想通貨に関連したものでは、「アフリカがビットコイン(BTC)の未来を握っている」とする発言のほか、金融機関を介さないDeFi(分散型金融)の発展のきっかけになると注目した。

関連次世代の決済システムが金融包摂を促進=世界銀行報告書

なお、世界で最も法定通貨のデジタル化が進んでいるとされる中国では、デジタル人民元(DCEP)の仕組みとしてユーザーの取引データなどの個人情報が政府に管理される。仮想通貨取引が中国政府に禁止されている中、仮想通貨取引所を通して取引できず、OTC取引ではAliPayやWeChat Pay利用への取り締まりが強化されていることから、デジタル人民元の普及後も、仮想通貨の購入も政府に制限される可能性は高く、よりトラッキングしやすい中国のDCEPが直接的な仮想通貨市場への資金流入に繋がらないとの見方が強い。

2017年と違う

同社のJoey Krug首席情報責任者は、2017年の仮想通貨バブルと異なる点もビットコイン・仮想通貨全体市場の上昇を支えている要因の一つにあると説明した。

Krug氏によると、2017年のバブル相場では具体的なファンダメンタルズがなく、多くのプロジェクトはメインネットすらローンチしておらず、プロダクトもほぼなかった状態だったと指摘。これは、ただのブームで個人のお金が大量に流入している状況にあったとする意見だ。実際に、名も知られていない仮想通貨が高騰する事例や、ICOに例外なく資金が流れる傾向、それに乗じた詐欺などが多く見られた。

一方、2020年以降は、機関の参入などで、業界も成熟しつつあり、多くのプロジェクトはすでにプロダクトやサービスを提供している点に大きな違いがあるとした。

2017年の仮想通貨バブルは個人投資家によるもので持久力が弱く、今の強気相場は機関投資家も参入することで、市場の底堅さにも変化が見られているとの見解もある。米国の機関投資家を中心に、株式や債券とは値動きが連動しない「代替資産」として保有する動きが実例として、加速している。

関連「今回のビットコイン暴落は機関投資家にとって好機だった」関係者が実情を明かす

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/24 日曜日
11:30
BTC上値トライに失敗、目先は下げ渋る展開見込む|bitbankアナリスト寄稿
国内大手取引所bitbankのアナリストが、一時400万円台に乗せるも上値トライに失敗し、ほぼ横ばいで推移している今週のビットコインチャートを図解。今後の展望を読み解く。ビットコイン・オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊まとめ|ETH初期投資家の相次ぐ資産移動に注目集まる
今週は、イーサリアム初期投資家の相次ぐ資産移動について書いた記事が最も多く読まれた。このほか、日本政府が、仮想通貨企業が資金調達を行う際の規制を緩和することなど、一週間分の情報をお届けする。
09/23 土曜日
18:00
米コインベースが過去に欧州FTX買収を検討
米仮想通貨取引所コインベースは破綻したFTXの欧州法人を買収することを検討していた。デリバティブ商品に力を入れていることが背景とみられる。
17:10
グーグルクラウド、BigQueryにアバランチなど11のブロックチェーンを追加
Google Cloudは、ビッグクエリ公開データセットにアバランチ(AVAX)など11の仮想通貨ブロックチェーンを追加したと発表した。
07:40
イーサリアム「Dencun」、2024年に実施か
仮想通貨イーサリアムの開発者は21日に会議を開催。次期アップグレードDencunについて、実施が来年初めになる可能性が示された。テストの開始が遅れる可能性があるという。
09/22 金曜日
16:29
大手VCパラダイム「仮想通貨は新たな惑星のようなもの」 投機需要も欠かせないと見る理由
仮想通貨関連技術に特化した米大手ベンチャーキャピタルParadigmは、「火星のカジノ」と題した論説で、仮想通貨を新しい惑星に例え、投機的な投資も「移住の起動プロセスの一部」として欠かせないものだと主張した。
16:15
セガ三国志大戦IP活用のBCG「Battle of Three Kingdoms」、動画初公開
  三国志大戦のIP活用BCGのチュートリアル動画公開 セガの人気ゲーム『三国志大戦』のIPを活用し、double jump.tokyo株式会社が開発を手がける新作ブロックチェ…
14:00
米FRB「資産のトークン化」に警鐘
米FRBは、トークン化が金融安定性に及ぼす影響について詳細に調査した論文を公開した。トークン化がデジタル資産のエコシステムと伝統的な金融システムとの相互接続を促進し、伝統的な金融システムに新たなリスクをもたらす可能性があると指摘している。
13:40
「Proof of Play」、a16zなどから約50億円調達
ブロックチェーンゲーム企業「Proof of Play」はシードラウンドで約49億円を調達した。プレイヤーが世界構築に参加できるWeb3ゲームを開発していく。
12:17
ビットコイン続落、FOMC後の金融引き締め長期化懸念で日米株安進む
暗号資産(仮想通貨)相場でビットコインが続落した。FOMCにおけるFRBの2024年の金融政策見通し悪化を受け、株安が進んでいる。
12:00
10年ぶりの日銀総裁交代、植田新総裁の金融政策は
2023年4月8日に黒田前総裁が退任し、翌9日より植田新総裁が就任し新体制へ。黒田前総裁は10年間でどのような政策をとり、経済・市場環境にどのような影響を与えたのか、また植田新総裁の現時点で発表されている政策による今後の影響も解説します。
11:45
韓国釜山市がWeb3産業育成に本腰 取引所も設立へ
韓国の釜山市はブロックチェーン育成関連の計画を発表。独自メインネットやデジタル資産取引所、100億円規模の育成ファンドを立ち上げるとしている。
11:00
チューリンガムの親会社クシム、Zaif親会社と経営統合へ
Web3企業チューリンガムの親会社クシムは、カイカエクスチェンジホールディングスと経営統合することを取締役会で決議したと発表した。仮想通貨取引所Zaifの運営企業も連結対象となる予定。
08:45
バイナンス、ETHのガス代を1日で計1億円相当支払い
仮想通貨取引所バイナンスは21日に、イーサリアムのガス代を1日で合計1.2億円相当も支払ったことがわかった。バイナンスの担当者が経緯を説明している。
08:10
恐怖指数上昇 米国株続落、日銀マイナス0.1%金利維持|22日金融短観
本日米NYダウは続落。ナスダックとS&P500は6月以来の安値となった。昨日のFOMC会合では市場の予測通りに金利据え置きが発表されたが、年内1回の追加利上げの可能性が示唆された余波を受けた形だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧