アルゴランド上でボーダーレスな決済ネットワークがローンチ|起業家集団ペイパル出身者ら

PayPal出身者がボーダーレス決済のソリューションを提供へ

決済サービスPayPalの元幹部は、新たに分散型のボーダーレス(国境を越えた)決済ネットワークをアルゴランド上でローンチした。

SiX Cloversは、デジタル通貨の効率性などを活かし国内・国際の両方に対応したリアルタイム決済サービスを提供する。

同社を設立したのは、決済サービスのPayPalにてビジネス、テクノロジーのリーダーを務めていたJim Nguyen氏とNas Kavian氏。天才起業家を多く生み出してきたPayPal出身者は、畏敬の念を込めて”ペイパル・マフィア”と呼ばれることもある。

15日にローンチが発表された決済ネットワーク「RAPID」は、SWIFT(国際銀行間通信協会)に依存した既存のボーダーレス決済の課題を解決することを目指している。ネットワークを統合する銀行や金融機関、企業は、効率性に優れた高速な支払いが可能になる。

また、RAPIDは、ブロックチェーンのアルゴランド上で構築され、法定通貨と価値が紐づけられたステーブルコインを利用していることが大きな特徴だ。

ブロックチェーンとして採用されたアルゴランドは、計算機科学者としてチューリング賞を受賞したシルビオ・ミカリ氏が設立した、次世代の金融インフラを目指すプロジェクト。

そのほか、RAPIDの特徴は以下の7つになるという。

  • 決済の再構築
  • ブロックチェーン・ネイティブ(アルゴランド上で構築)
  • ステーブルコイン(USDCを含めた米ドルステーブルコインを利用)
  • トラストレス(カウンターパーティリスクのない取引)
  • 高パフォーマンス(秒間約46,000件の処理)
  • トランザクションとデータプライバシーを重視
  • 24時間365日利用可能

RAPIDのローンチにあたり、ブログで共同創業者のJim Nguyen氏は次のように語った。

Six Cloversは国内や海外との決済における多くの課題を解決する、次世代の決済インフラストラクチャーであり、デジタル金融による全く新たな世界の扉を開く存在だ。

Six Cloversはこれまで、Borderless Capitalからの投資を受けており、そのほか、BCW Group、Grupo Supervielleなどが出資に参加している。

XRP (えっくすあーるぴー)

XRPは、リップル社が発行する仮想通貨で、ネットワーク上の仮想通貨や法定通貨間をつなぐブリッジ通貨の役割を持つ。

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リップル社の競合

SiX Cloversは、SWIFT(国際銀行間通信協会)による現在のクロスボーダー決済のシステムの問題点を指摘している。しかし、仮想通貨コミュニティにおいてSWIFTの名を広める役割を果たしてきた存在といえば、米国のリップル社が挙げられる。

当初よりSWIFTの課題を指摘し、暗号資産XRPを活用したソリューションなどでクロスボーダー決済における課題を解決しようとしてきたリップル社は、SiX Cloversと競合関係になり得る存在との指摘もある。

一方で、そのアプローチには違いもある。SiX Cloversでは、決済にステーブルコインを利用することを計画している。

それに対して、リップル社のソリューションのひとつOn-Demand Liquidity (ODL)は、独自アセットのXRPを送金側と受信側(二通貨)の間に挟む仕組みで決済を行う。受信側は事前に資金を用意する必要なく、スムーズにやりとりを終えることができることを特徴とする。

XRP (えっくすあーるぴー)

XRPは、リップル社が発行する仮想通貨で、ネットワーク上の仮想通貨や法定通貨間をつなぐブリッジ通貨の役割を持つ。

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