暗号資産(仮想通貨)取引をするにあたり、他では取り扱われていない銘柄が上場している仮想通貨取引所を利用したいという人も多いのではないでしょうか。そうした取引所で口座開設することで、投資における選択肢を増やし、優位に立つことができます。
本記事では、国内取引所のなかで初めてトロン(TRX)とエイダ(ADA)を上場させたビットポイントについて、初心者向けに特徴やおすすめポイントなどを紹介します。
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1.ビットポイントの運営企業の概要と取引所の特徴
ビットポイントの運営企業の紹介をしたあと、取引所の取り扱い銘柄一覧、取引単位、手数料など、基本項目を見ていきます。
1-1 ビットポイントの運営企業
ビットポイントの運営企業である株式会社ビットポイントジャパンは、2016年3月に創業し、同年7月より仮想通貨取引所ビットポイントで現物取引のサービスを開始しました。
同社は、東証二部上場企業であるリミックスポイントの傘下であることから資金力をいかした取引所の安定した運営やサービス拡大が期待されます。また、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)の正会員であり、関東財務局より暗号資産交換業者として第00009号に登録されていることから、信頼度の高い取引所であると言えるでしょう。
1-2 取引所の基本スペック
特徴 | 取引所 | 販売所 |
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取扱通貨(2021年8月時点) |
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最小取引単位 |
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最大取引単位 |
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※相場により変化する。 |
取引手数料 |
無料(スプレッドは発生する) |
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入出金手数料 |
■入金 ■出金 |
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注文方法 |
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取引時間 | 24時間365日(※メンテナンス時間を除く) | |
セキュリティ | コールドウォレット/マルチシグ対応/SSL証明/二段階認証/24時間365日の監視体制/資産の分別管理 | |
スマートフォン対応 | 〇 |
他の取引所では取り扱われていないトロン(TRX)・エイダ(ADA)の取り扱いや、最低取引単位が500円と、少額から仮想通貨投資を始められる点、各種手数料が無料な点などを特徴としています。
2.ビットポイントをおすすめする3つのポイント
ビットポイントを利用するメリットを3点紹介します。
2-1 トロン・エイダの取り扱い
ビットポイントは、国内取引所では初めてトロン(TRX)とエイダ(ADA)を上場させた取引所です。
本記事執筆時点(21年9月)でトロンとエイダの時価総額ランキングはそれぞれ23位と3位であり、特に時価総額トップ3に入っているエイダの上場発表は注目を集めました。他の取引所で取り扱われていない銘柄を積極的に上場させる戦略により、差別化を図る意図があると思われます。
もちろん、それ以外にもビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP(リップル)といった定番の銘柄も取り扱っているため、メジャーな通貨を売買したいトレーダーにも向いています。
2-1-1 開催中のキャンペーン
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2021年8月25日よりADAの取り扱いを始めたことを記念し、ADAがもらえる2つのキャンペーンを実施しています。
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キャンペーン期間:2021年8月31日(火)16:00~2021年9月30日(木)16時
対象:期間中に、口座開設完了の手続きを完了した人
プレゼント内容:1,000円相当のADA
プレゼント実施日:2021年10月11日(月)
- 10,000円相当のADAを抽選で100名にプレゼント
キャンペーン期間:2021年8月25日(水)~2021年9月24日(金)
対象:期間中に、以下の1と2の条件を両方達成した人の中から抽選で100名
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- キャンペーンツイートをリツイート
プレゼント内容:10,000円相当のADAをプレゼント
プレゼント実施日:2021年9月27日(月)(※受け取りにはビットポイントの口座が必要)
2-2 初心者に優しい取引ツール
ビットポイントは仮想通貨の売買のためのツールとして「BITPOINT」と「BITPOINT PRO」の2種類を提供しています。
2-2-1 BITPOINT
BITPOINTは仮想通貨投資の初心者向けツールで、売買したい銘柄を選択して数量を入力するだけで簡単に取引ができる販売所サービスを提供しています。
販売所サービスを提供する専用アプリでは、全取り扱い銘柄の価格推移や騰落率が一目でわかるようになっているほか、仮想通貨の半減期やハードフォークなど市場価格に影響し得る仮想通貨特有の重要スケジュールについて、仮想通貨メディアCoinPost編集部が厳選・配信するクリプト指標も搭載されているため、使い勝手の良さや利便性に定評があります。
ただし、販売所サービスは取引所での板取引と比べてスプレッドが広いため注意が必要です。
2-2-2 BITPOINT PRO
BITPOINT PROは、板取引やレバレッジ取引機能を提供する中・上級者向けの取引所サービスです。販売所サービスと比較すると複雑な仕組みになっていますが、板取引を利用すればスプレッドがせまいためお得に取引できます。
2-3 各種手数料が無料
ビットポイントでは各種手数料が無料です。提携先銀行口座(PayPay銀行・住信SBIネット銀行・イオン銀行)を利用していれば手数料無料で即時(リアルタイムで)入出金ができます。また、仮想通貨の入出金手数料や口座管理料も無料です。
3.「貸して増やす」レンディングサービス
「貸して増やす」は、ビットポイントが提供するレンディングサービス(貸仮想通貨サービス)です。
同社とユーザー間で消費貸借契約を締結し、ユーザーが保有する仮想通貨を貸し出すことで、契約期間終了時に一定の利率に基づいた貸借料を受け取れます。ビットポイントで取り扱われている全ての銘柄が対象です。
長期保有しようと考えていて利用予定のない銘柄を貸し出すことで、単に資産を口座に眠らせておくよりも効率的に資産運用できます。
なお、貸出期間は募集ごとに決定されますが、期間中は仮想通貨を売却・送金ができなくなるため注意が必要です。中途解約することもできません。
関連:レンディング(貸し仮想通貨)サービスで利益を得る方法 メリットやおすすめサービスは
4.強固なセキュリティ体制
2019年7月、ビットポイントで仮想通貨の不正流出騒動が発生しました。流出したのはビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、XRPの5銘柄で流出額は計35億円に上ります。
しかし、それ以降ビットポイントはセキュリティ対策を強化しています。流出元のウォレットがホットウォレットであったため、顧客からの預かり資産については100%コールドウォレットで管理する体制に変更しました。
また、マルチシグ方式の採用や、ネット上で2つのシステム間の情報のやり取りを秘匿化して情報漏洩を防ぐSSL証明技術・24時間365日の監視体制の導入など、顧客資産を保護する施策をめぐらせており、セキュリティの強化を経営上の重要課題として位置付けていることがわかります。
5.ビットポイントの今後の展望
ビットポイントにおいて今後想定される、サービスのローンチなどについて解説します。
5-1 独自トークン・NFT/DeFiサービスの開発
2020年9月、ビットポイントを運営するビットポイントジャパンは、ブロックチェーン開発企業Stake Technologiesとの協業を発表しました。
協業内容は、ビットポイントジャパンが事業化を検討している取引所ネイティブトークン、NFT(非代替性トークン)DeFi(分散型金融)関連サービス、P2P電力取引の基盤開発において共同開発を行っていくというもの。
Stake Technologiesは、独自のブロックチェーンAstarネットワークとShiden(紫電)ネットワークの開発をしており、Polkadot(DOT)エコシステムに貢献している企業です。
共同開発において、同社がこれまでに積み上げたブロックチェーン開発の知見を用いて密に連携していくとしており、ビットポイントの独自トークンやDeFi・NFT関連プロダクトの開発促進が見込まれます。
5-2 NFTマーケットプレイスを開発中
ビットポイントは2021年5月にNFT事業に参入することを発表しました。
Ethereum(ETH)のブロックチェーンを基盤としたNFTマーケットプレイスを開発中であると明かしており、ビットポイントの口座を持っている人であればそのまま利用可能になるとしています。また、NFTの売買で発生するネットワーク手数料(ガス代)は無料とすることを想定しているといいます。
なお、開発中のマーケットプレイスはNFTサービス基盤のプラットフォーム上で動作するように設計しているといいます。そのため、マーケットプレイスの機能だけでなく、以下のような分野のサービスの提供も検討されています。
- デジタルコンテンツマーケットプレイス
- 会員権
- アカデミック証書
- チケット管理
- ドメイン名オーナーシップ
5-3 ファントークン・NFT発行の可能性
2021年7月、親会社であるリミックスポイントは日本プロサッカーリーグ(J1リーグ)加盟のプロサッカークラブである横浜 F・マリノスとトップパートナー契約を締結しました。
これに伴い小田玄紀CEOは、ビットポイントジャパンが保有するブロックチェーン技術を活用した、クラブ独自のファントークンの発行やNFTなどの将来的な協業も模索していくとコメントしました。
将来、ビットポイントがクラブのファントークンやNFT発行のプラットフォームを提供する可能性が示唆された形です。
関連:リミックスポイント、国内サッカークラブ「横浜F・マリノス」とパートナーシップ
6.まとめ
ここまで、ビットポイントの特徴やおすすめできる点について解説してきました。要点をまとめると以下の通りです。
- TRXやADAを国内取引所として初めて上場させた。
- 親会社は東証二部上場企業リミックスポイントで、その資金力や経営ノウハウをいかした安定した運営が期待できる。
- 初心者から上級者まで幅広い層に対応した2種類の取引ツールを提供している。
- 以前よりもセキュリティが強化され、安心して利用できるようになった。
- 各種手数料が無料。
- 開発中のNFTマーケットプレイスが完成したら口座を持っている人は利用可能。
他の取引所で上場していない銘柄を取扱っていく戦略やNFTマーケットプレイスの開発や独自トークン発行の計画が進行していることなどを踏まえると、業界内で同取引所のプレゼンスが益々高まっていく可能性も考えられます。