CoinPostで今最も読まれています

米選挙でライバル候補の仮想通貨献金への中傷広告が拡散、画面越しの激戦

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨献金で有名なBrian Forde候補
カリフォルニア州予備選挙に立候補しているBrian Forde氏はこれまでに、13万ドル(約1430万円)以上に上るビットコイン及び他の仮想通貨建ての選挙資金献金を集めたと報じられており、仮想通貨の筋金入りの支持者かつテクノロジー方面に精通した議員候補者として知られています。
Forde氏への批判的広告
Forde氏のライバル候補、David Min氏がForde氏への仮想通貨献金を痛烈に批判する広告を出し、話題となりました。Forde氏は新しい技術へ精通していない人間のすることだと述べ、技術の理解は政治的意思決定にも重要だと説明しています。

仮想通貨献金で有名なBrian Forde候補

2016年の大統領選でも見られたように、一般的にアメリカの選挙戦では、候補者間の中傷合戦に発展することも多いのですが、11月に行われる米連邦議会議員選挙のためのカリフォルニア州予備選挙(投票日=6月5日)も例外ではないようです。

Brian Forde氏への仮想通貨献金を誹謗する広告が出され、話題となっています。

カリフォルニア州オレンジ郡から立候補しているBrian Forde氏が、他の候補者を一線と画すのは、Forde氏が、筋金入りの仮想通貨支持者であり、その選挙戦の序盤より、ビットコインによる献金を受け入れたこともあり、”Crypto Candidate” ( 仮想通貨候補 ) と呼ばれていることでしょう。

Forde氏は全米屈指の名門大学、マサチューセッツ工科大学 (MIT) のデジタル通貨イニシアチブを率い、さらに前オバマ政権下では、科学技術政策部門の上級顧問として、仮想通貨に関する覚書を作成した経験を持っています。

また、テクノロジー方面に精通した議員候補者として、ウィキペディアの共同創始者Jimmy Wales氏、Web 2.0の提唱者Tim O’Reilly氏、そして仮想通貨業界からも多くの支持を受けています。 

同氏はこれまでに、13万ドル(約1430万円)以上に上るビットコイン及び他の仮想通貨建ての選挙資金献金を集めたと報じられています。

Forde候補への批判的広告

一方、Forde氏を誹謗する広告を出したライバル候補、David Min氏は、カリフォルニア大学アーバイン校法学部助教授で、米国証券取引委員会(SEC)の専属弁護士を務めた経験があり、金融規制面に詳しい法律の専門家です。

問題になった広告では、ハッカーを連想させる画像をバックに、Forde氏の献金提供者は「麻薬取引や人身売買への取り締まりに反対するビットコイン投資家たち」であるとのナレーションを流したとされています。

この中傷的な広告に対して、Forde氏は次のように反論しています。

私の支持者に対するコメントは、全く扇動主義的で、極めて正確性に欠けており、Min氏の技術への理解度と一致しているようです。 Min氏の広告は彼の理解の及ばない技術を見下しているものですが、国際連合はその技術を人身売買問題取り組みのために使っているのですよ。

(モルドバで、ブロックチェーン基盤のIDを使い子供の人身売買を阻止するためのプロジェクトが行われていることを指しています。)

「技術系候補VS法律系候補」の争いとも言えるこの予備選挙のエピソードは、現在のアメリカ連邦議会の議員構成が持つ問題の縮図とも、捉えられるかもしれません。 

技術職の経験者4%に対し、弁護士40%、平均年齢72歳という事実を挙げ、Forde氏は、これからの政治には、21世紀の問題に対処できる、新しい技術に確かな理解を持つ議員の存在が不可欠であると主張し、次のように述べています。

連邦議会により必要なのは、感情的に理不尽な決定をする政治家ではなく、証拠に基づく政策立案を支えられる合理的な科学者と科学技術者なのです。

なお、アメリカ連邦選挙委員会は、2014年に、献金者がその身元を明らかにする限りにおいて、ビットコインによる政治献金は受容できるとの判断を下しています。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧