CoinPostで今最も読まれています

ビットコインキャッシュ:90%は取引されずホールドされたまま

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインキャッシュの10%しか取引されていない
ビットコインキャッシュの90%は投機目的としてホールドされ取引されていないことがChainalysisの調査により明らかになりました。ビットコインの取引のスピードやスケーラビリティ問題を改善するために誕生したはずのビットコインキャッシュですが、皮肉なことにビットコインに比べ取引されるコインの割合が低いことがわかりました。
ホールドとは
ホールドとは仮想通貨を保有し続けることを意味します。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ビットコインキャッシュの10%しか実際に取引されていない

Chainalysisの調査により、ビットコインキャッシュの90%は投機目的としてホールドされ取引されていないことが明らかになりました。

ビットコインキャッシュはビットコインの取引のスピードやスケーラビリティ問題の改善のために誕生しました。

これを考慮すると、取引を行うユーザーはビットコインよりもビットコインキャッシュを持つと考えるのが理にかなっています。

しかし、全体に対する取引を目的としたユーザーの割合はビットコインキャッシュの方がはるかに低いのです。

730万枚のビットコインが投資や取引のために流動しているのに対し、ビットコインキャッシュは150万枚しか流動していません。

この興味深い矛盾はソーシャルメディアでの論点となっており、香港に拠点を置く仮想通貨取引所BitMEXは先週のツイートで今回の調査結果を強調していました。

BitMEXがRoger Ver氏のツイートに対し返信したものです。

Roger Ver氏:

もしあなたが仮想通貨はちゃんと通貨として扱われるべきであると考えるなら、来週のソウルで行われるビットコインキャッシュのミートアップに参加してください。

BitMEX:

しかし、調査チームのChainalysisの驚くべき調査によると、取引されているコインの10倍の量のコインが(長期の)投機目的としてホールドされ続けているという結果が出ています。

それに対し、ビットコインの長期投機目的と取引目的の割合は1:1です。

ツイート文にも記載されている図からもわかるように、ビットコインの投機目的:取引目的は1:1ですが、ビットコインキャッシュの投機目的:取引目的は10:1となっています。

提供:CHINALYSIS

黒色:ビットコインキャッシュ

オレンジ色:ビットコイン

左のグラフが、取引されているコインの量、右のグラフが投資目的のためにホールドされているコインの量を示しています。

さらに、取引所などによって使われるビットコインキャッシュの割合も減っており2017年11月には15%でしたが、2018年4月には7%まで落ち込んでいました。

これは、多くの取引所がビットコインキャッシュを取り扱い始め、個人がビットコインキャッシュを売り払ってしまい、最終的にビットコインキャッシュをホールドし続ける投資家の手に渡ってしまうためです。

次の各コインの通貨供給の内訳を示した2つの図をご覧ください。

上の図はビットコインのもので、下の図がビットコインキャッシュのものです。

提供:CHINALYSIS

提供:CHINALYSIS

赤色(M0):投資目的だが頻繁に取引されるコイン。(流動しているコイン。)

オレンジ色(M1):仮想通貨取引所などが保有している取引用のコイン。

紫色(M2):個人のウォレットに長期的に保有されているコイン。(流動していないコイン。)

青色(M3):失われた、もしくはまだマイニングされておらず、誰も利用することができないコイン。

ビットコインキャッシュの大部分がホールドされたままになっており、通貨としての大事な機能が使われていません。

本当にビットコインキャッシュは仮想”通貨”なのでしょうか。

CoinPost関連記事

ビットコインキャッシュが日本のコンビニでの決済対応を目指し協議中?ロジャーバー氏が発言
6月3日、Bitcoin.comの動画内で、ロジャー・バー氏が、会議内でビットコインキャッシュが日本のコンビニで決済に対応する旨の会話がなされた、と発言しました。この発言の影響で、BCH価格が11万円台から13万円台へと高騰しました。
Roger Ver(ロジャー・バー)氏:独占インタビュー
ビットコインキャッシュは政府が仮想通貨を認めていない国が多く、幅広く進めていくには率先してビットコインキャッシュを使い、使用していけば将来ビットコインを初めとする仮想通貨はお金として認知されていくでしょう。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/02 木曜日
06:15
FOMCで政策金利現状維持、ビットコイン一時59000ドル台回復
仮想通貨ビットコインは一時58,000ドル水準を回復。パウエル議長が「米経済は成長もしくはインフレでスタグフレーションは想定していない」とコメントしスタグフレーションへの懸念を後退させた。
05/01 水曜日
15:00
Bitwise最高投資責任者「米国でステーブルコイン法案可決なら、甚大な影響を及ぼし得る」
仮想通貨投資企業Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、米国議会が今年、包括的なステーブルコイン法案を可決する可能性に言及。実現した場合、仮想通貨の広範な普及という面で ビットコイン現物ETFの承認と同等か、それ以上に大きな影響を与える可能性があると述べた。
12:30
米コインベース、ビットコインのライトニングネットワークを導入
米大手仮想通貨取引所コインベースは、ビットコインのライトニングネットワークを導入したと発表した。BTC送金を高速・低コストにする。
11:59
仮想通貨全面安、地合い悪化と香港ビットコインETFの思惑買い剥落で
暗号資産(仮想通貨)相場では、経済指標を受けた米国株安などの地合い悪化に加え、香港市場のビットコインETF・イーサリアムETFの初動不調の影響もあり、ビットコイン(BTC)やアルトコイン相場が急落した。
11:25
Web3ゲーム企業Games for a Living、クラクラ制作企業などから5億円調達
EAの創設者Trip Hawkins氏が共同で立ち上げたWeb3ゲーム企業Games for a Livingは調達ラウンドで、5億円を調達した。
10:05
バイナンスCZ前CEO、懲役4か月の判決
米地裁は、仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOに懲役4か月の判決を下した。法律違反を知らされていた証拠がないことなどが緩和材料となった。
09:20
東京都、デジタル証券発行の補助金申請を受付開始
デジタル証券(ST)発行企業を支援するため、東京都が補助金申請の受付を開始。都内の企業は申請が認められれば、ST発行に必要な経費の一部を補助してもらうことができる。
07:50
香港のビットコイン・イーサ現物ETF、初日出来高は米国版を大幅に下回る
6つの仮想通貨ビットコイン及びイーサリアムETFの初日出来高は1,100万ドルだった。1月に米国でデビューしたビットコインETF10銘柄の純流入額は6.55億ドルで、香港版はこれを大幅に下回った格好だ。
07:20
リップル社、日本にXRPL基盤のソリューション導入へ 
日本にXRPL基盤の企業向けソリューションを導入するため、リップル社とHashKey DXが提携。このソリューションを最初に利用するのはSBIグループの企業である。
06:45
バイナンスジャパン、ソラナ・XRPなどで日本円取引拡充
仮想通貨取引所Binance Japanは今年2月に、ラップドビットコイン、ファイルコイン、スイに対応追加。国内では、最多のラインアップを有する取引所として50銘柄を提供。
06:15
1つのソラナミームコインの時価総額が300兆ドルに、その理由は
この仮想通貨ミームコインの9割以上の発行数はトークン発行者に保有されており、「凍結権限」が発動されたため、購入した投資家はトークンの送信をすることができなくなっている。
05:50
米マイクロストラテジー、4月にもビットコイン買い増し
仮想通貨ビットコインを大量に保有しているが、2024年1Q業績については、売上高は前年同期比5%減の1億1,520万ドルとなった。株価は暴落している。
04/30 火曜日
14:45
米SECは一年前にイーサリアムの「正式調査命令」を承認していた コンセンシスの訴状で明らかに
米Web3企業コンセンシスは、対米SEC裁判で新たな書類を提出した。SECは一年前にイーサリアムを調査する正式命令を発行したと申し立てている。
14:34
個人マイナーがビットコインのブロック生成に成功、報酬3500万円相当を獲得
ビットコインのマイニングを行う個人マイナーがブロック生成に成功し、ブロック報酬と取引手数料で3,400万円の採掘報酬を獲得した。
13:18
EigenLayer、独自トークンをローンチへ
独自トークンEIGENをローンチしてエアドロップを行うことなどを、仮想通貨イーサリアムのリステーキングプロジェクトEigenLayerが発表。EIGENの役割も説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア