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ビットコイン下落で仮想通貨560億円相当がロスカット、今年2番目の規模

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界情勢と仮想通貨市況

6日の米株式市場で米NYダウ平均株価は、前日比144ドル(0.4%)安の3万4496ドルと続落した。

10年国債利回り(長期金利)は2.65%台に達し、PER(株価収益率)の高いグロース株比率の高いナスダック総合指数は、前日比315ドル(2.2%)安となった。

6日に公開された3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録要旨にて、50ベーシスポイント(bp)利上げがロシアによる軍事侵攻(不確実性の上昇)を理由に見送られていたことが分かった。

5月のFOMCでは、インフレ抑制を目的とした量的引き締め(QT)開始も見込まれており、5月に950億ドルを上限にした「バランスシート」の縮小決定や50bpの利上げといった金融引き締めを加速させる可能性が高いとみられる。

7日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比4.19%安の537万円(43,340ドル)と下げ足を強めた。

BTC/USD日足

半値戻しとなる41,000ドル(①)や38,000ドル(②)のサポートラインまでは調整と言える範疇に留まり、反発すれば再浮上シナリオを残すものとみられるが、これを割り込んでくるようであれば、昨年の底値水準である3万ドル前後(③)も視野に入るか。

昨今は、FRB(米連邦準備制度)の金融政策やウクライナ情勢の影響で金融市場全般が揺さぶられるような展開が続いており、クリプトマーケットの主体性は低い。

coinglassのTotal Liquidationsデータによれば、暗号資産先物市場で、24時間の内に4億5,200万ドル(560億円)相当のロングポジションがロスカット(強制清算)された。

bybt

2022年以降では、1月21日の9億8,700万ドルに次ぐ2番目の規模であり、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻発生で市場が動揺した2月24日の3億7,700万ドルを上回った。

大口投資家の動向

相場の雲行きが再び怪しくなる中、クジラ(大口投資家)による断続的な買いも観測される。

米マイクロストラテジーは5日、235億円相当の4,167BTC買い増しを発表した。

これまでに買い進めたビットコイン(BTC)の保有量は129,218BTCに及ぶ。

関連:テラ関連のLFG、285億円のビットコインを買い増し

一方、テラ(LUNA)の非営利組織である「Luna Foundation Guard(LFG)」は、2億2700万ドル相当の5,040BTCを購入した。

米ドルに連動したステーブルコイン「Terra USD(UST)」の準備金として2000億円相当の計35,767BTCを保有するが、テラの開発を主導するTerraform Labs社のDo Kwon共同創設者によれば短期的には約3,600億円相当のBTCを買い進める計画がある。

USTの通貨発行益(シニョリッジ)の一部をビットコイン購入に充て、長期的にはサトシ・ナカモトに次ぐ最大100億ドル(1.2兆円)相当のビットコイン保有を目指す意向をポッドキャスト「Unchained」で示した。

関連:「サトシ・ナカモトを除き、過去最大のビットコイン保有者を目指す」仮想通貨テラの共同創設者が明かす

アルトコイン市場の動向

ブルームバーグのストラテジスト Mike McGlone氏は、最新のCryptoOutlookレポートにて、「ソラナ(SOL)、テラ(LUNA)、アバランチ(AVAX)などのオルタナティブL1がここ最近の市場をリードしている。」と指摘した。

出典:Bloomberg Intelligence

ベンチマーク資産の1.5~2倍程度の月次リターンを示しており、リスク選好の兆候も見られるとの見解を示した。

NEAR

NEAR Protocolの時価総額が100億ドルを超えた。

6日には大手VC「Tiger Global」が主導し、430億円規模の資金調達を実施した。 NEAR Protocolは今年1月にも資金調達を実施しており、Three Arrows Capitalやa16zなど大手VCから約170億円を調達している。

関連:Near Protocol、430億円調達  FTXベンチャーズなどが参加

Defi Llamaによると、イーサリアム互換のAuroraスケーリングソリューションは、Nearプロトコルに預け入れられた計11億ドルのTVLのうち、8億ドルを占める。

直近では、起業家が運営する分散型自律組織(DAO)「OrangeDAO」が、Web3.0スタートアップパートナーとしてNEARを選択した。

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