- ビットコインの上昇トレンドは続くのか?BTCテクニカルチャート分析
- ビットコインのチャートをテクニカル分析を行い、今週1週間の流れと、今後のトレンドのキーを探る上でのヒントを紹介しております。パラボリックが上昇転換し、ミニゴールデンクロスを達成。ここから更に一段の上昇を確認する指標は一目均衡表の雲突破とゴールデンクロスになりそうです。
1週間の値動きを振り返る
直近1週間程度の値動きをみてみると、12日に68万円台をつけており、この68万円付近が底値になりました。
やや下ひげが実体よりも長い下影陰線をつけ、上昇転換を暗示。そこから徐々に切り上げていき、16日にはやや長い陽線をつけて、74万円台まで上昇し、さらに17日、18日と上昇。特に18日明朝には76万円台前後から85万円台まで一気に上昇しました。
その後は概ね81万円から84万円台半ばまでのレンジ内で推移しております(図2)
トレンドが転換か
10日から続いていたパラボリックの下降トレンドは、16日に上昇トレンドに転換。
さらに短期移動平均が中期移動平均線を築き上げ、ミニゴールデンクロスを達成し、中期移動平均線も上向いて、ゴールデンクロスも視野に入ってきております。
移動平均線とは
一定期間の株価の平均値を線とつなぎ合わせた指標のこと。主に短期、中期、長期の移動平均線三本を使用して分析を行う。テクニカル分析を始める人がまず最初に学ぶであろう分析手法でありながら、さまざまなテクニカル分析を学んでも行き着く先は移動平均線だと言われるほど、奥の深い分析手法。
パラボリッックとは
パラボリックとは、トレンドが継続しているか転換するかを計る際に有効なトレンド系テクニカル指標。チャート上の価格帯の下に丸い玉があれば上昇トレンド、価格帯の上に丸い玉があれば下落トレンドとなります。
短期的にはやや調整の可能性も?
ただ、この16日からの急激な上昇で、RSIは買われ過ぎの70%付近まで上昇しているほか、ボリンジャーバンドも20日17時現在基準でバンド帯の上限ライン付近であり、一旦調整の可能性はあります(図4)。
RSIとは
投資家の心理状況を表す為に考案されたテクニカル指標。このRSIの数字が高いと「買われ過ぎ」、低いと「売られ過ぎ」となり、相場の強弱を教えてくれるテクニカル指標で、株式の世界では一般的には70%以上だと買われ過ぎ、30%以下になると売られ過ぎと言われている。
ボリンジャーバンドとは
価格帯の大半がこのバンド(帯)の中に収まるという考え方をしたテクニカル分析の1つ。
95.5%の値動きは±2αの線の中に収まるという統計から、+2αを超えた時やその付近にある場合は売り、-2αを下回った時やその付近にある場合は逆に買いのタイミングという逆張りの手法によく使われる。
一目均衡表の雲突破なるか?
一目均衡表とは
ペンネーム「一目山人」という方が作り上げた、日本発のテクニカル分析手法。 転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンという線が描かれており、先行スパン1と先行スパン2の間に構成される”雲”の上下のどの位置に株価があるのかといった見方で説明される事が多い。雲より下に株価がある場合は抵抗帯となり、雲より上に株価がある場合は支持帯となる。
ミニゴールデンクロスを達成し、パラボリックも上昇転換した次は中期移動平均線が長期移動平均線を突き上げるゴールデンクロスを達成が一つのトレンドの確認となりますが、他の要素としては一目均衡表の雲突破を目安とするといいでしょう。
価格帯が雲を突破した後、テクニカル上級者の方々はさらに遅行スパンや基準線の動きを確認しながらトレードをする事も一つの手段にできます。
日足のチャート上では現在の価格帯からいくと85万円台後半から86万円台前半が直近の雲突破のラインとなりそうです。
免責事項
当記事は、特定の通貨に対する投資や買いや売りのタイミングを推奨するものではなく、市場環境などファンダメンタルズ要因によっても大きく左右されるため、あくまで一つの考え方となります。
また、仮想通貨投資をする際には、価格変動リスク、流動性リスクなど様々なリスクに注意し、自己責任で行って頂くようお願いいたします。当記事を参考にした投資に対して一切の責任を負いかねます。