はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イスラム国、テロ活動支援にNFT利用 検閲耐性を悪用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テロリスト関係者が作成か

ウォールストリート・ジャーナル紙の報道によると、イスラム過激派勢力「イスラム国(IS)」を称賛するニュースがNFTとして作成され、国家安全保障当局の関係者らが懸念を表明している。

NFT(非代替性トークン)の検閲耐性という特徴を利用し、テロのメッセージを拡散する試みではないかと危惧されている。

「IS-NEWS #01」という名称のNFTには、イスラム国の紋章と、「万能のアッラーの恩恵により」タリバン兵を乗せた車両の爆破に成功した旨が記されている。米調査会社「Jihadoscope」が、イスラム国支援のSNS上でこのNFTを発見した。同社の共同設立者Raphael Gluck氏は、NFTの作成は、おそらくコンテンツが破壊されないようにする試みだろうと述べた。

ISISとNFT? イスラム国の支援者が、グループの最新ニュースをNFTとして投稿し、コンテンツの削除を避けようとしている。実験的な試みと思われるが、それでもNFTは「燃やせる」一方で削除が難しいため、検閲を回避しようとする試みだ。

このNFTは OpenSeaやRaribleなどのNFTマーケットプレイスに掲載されたが、現在は販売されていないようだ。OpenSeaの広報担当者によると、同社はこのNFTの掲載を迅速に削除し、投稿者のアカウントを閉鎖したという。「憎悪や暴力を煽るコンテンツは一切容認しない」というポリシーに基づく措置だとしている。

関連:OpenSeaの盗品NFT凍結機能に不満続出、訴訟問題に

NFTとは

NFTとは「Non-Fungible Token」の略称で代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーン上で管理・取引を行うことで、デジタルコンテンツの作成者、保有者、取引履歴などの情報が保存される。固有のIDが付与されることにより、唯一無二のものであることが証明される

▶️仮想通貨用語集

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

タリバンが仮想通貨取引禁止

イスラム国の同調者によるNFT利用の試みとは対照的に、アフガニスタンの中央銀行は、暗号資産(仮想通貨)の取引を全面的に禁止する命令を出した。

昨年8月末、米軍のアフガニスタン撤退により、20年に及ぶ「米国史上最長の戦争」に終止符が打たれ、現在、タリバン政権がアフガンを支配している。なお、イスラム国はタリバンと敵対しており、米軍不在の同地域を奪還する機会を狙っているようだ。

ブルームバーグの報道によると、中央銀行の取引禁止令を遵守しなかった複数の取引業者が逮捕された。アフガニスタンで仮想通貨取引の拠点となっているヘラートでは、13人が逮捕(のち保釈)され、20以上の仮想通貨関連事業が閉鎖に追い込まれたと、同市警察本部の幹部は語った。このような厳しい措置は、一部のアフガン国民が財産防衛のため、「タリバンの手が届かない」仮想通貨を利用したことを受けてのものだという。

タリバンは、イスラム教の教義に照らし合わせた上で、仮想通貨が認められるか検討すると2月に発表していたが、その答えが出たようだ。

関連:政情不安で通貨安懸念のアフガニスタン、仮想通貨に活路を見出す人々も

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧