はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アラブ首長国連邦大臣「仮想通貨は今後の貿易に大きな役割を果たす」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界規模のガバナンス構築

アラブ首長国連邦(UAE)のThani Al-Zeyoudi貿易大臣は20日、スイスのダボスでブルームバーグTVのインタビューに応じ、「暗号資産(仮想通貨)は今後、UAEの貿易において、大きな役割を果たすだろう」と述べた。

UAEは仮想通貨事業を促進する動きが活発で、仮想通貨に有利な法律が整備され、多くの仮想通貨関連企業が拠点を構えている。昨年3月には仮想通貨のライセンス制に特化した仮想資産規制局(VARA)が設立された。

関連:UAE、ライセンス制度導入で仮想通貨企業誘致へ

Al-Zeyoudi大臣は、「最も重要なことは、仮想通貨と仮想通貨企業に関してグローバル規模のガバナンスを確保することだ」と主張。「必要とされる適切なガバナンスと法的システムを共に構築することを目的として、いくつかの企業誘致を開始した。」と付け加えた。

規制に関する直近の動きとしてUAEでは、仮想資産の監督に関する新法を可決し、連邦レベルで規制体制を確立している。

UAEを拠点とする弁護士によると、同法は14日から施行され、仮想通貨関連活動を行う事業体には、VERAからライセンスと承認を得ることが義務付けられている。規制に遵守しない場合、最大3.5億円相当(1,000万AED)の罰金が科せられるなど、厳しい罰則が定められているという。

仮想通貨企業を積極的に誘致すると同時に、厳格な規制を打ち出すことで、UAEの国際基準の遵守を促す姿勢をアピールすることになるだろう。

19日には、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で仮想通貨に関する公開討論会に、UAEの人工知能・デジタル経済・リモートワーク応用担当大臣が登壇。

Omar Sultan Al Olama大臣は「仮想通貨企業がUAEを本拠地と呼ぶことは、間違いなくポジティブなことだ」と主張。UAEにとって仮想通貨活動のハブを目指す目標は不変のようだ。

UAEの仮想通貨エコシステム

ドバイに本拠を置くブロックチェーン・エコシステム「Crypto Oasis」は20日、2022年末の時点で、同エコシステムには、1,650以上の組織があり、8,300人以上がこの分野で雇用されていると発表した。

Crypto Oasisは中東・北アフリカ(MENA)地域にフォーカスしたブロックチェーン・エコシステムで急速に発展している。その最前線にあるとされるのが、ドバイ・マルチコモディティセンター(DMCC)で、500超のブロックチェーン組織が集まっているという。

昨年から厳しい状況が続く仮想通貨業界にあって、Crypto Oasisは昨年第4四半期に、200以上の組織が加わり、1,300人以上の新たな雇用(19%増)が生み出された。

Crypto Oasisはその要因として、UAEがブロックチェーン企業のハブとしての評判が高まっているためだと指摘。共同創設者のSaqr Ereiqat氏は、「UAEは、世界クラスのインフラストラクチャの上に構築された才能と資本の完璧な融合体だ」と述べた。

2022年にUAEの経済省(MoE)が発表したデジタル経済戦略によると、デジタル経済の貢献度を今後10年間で9.7%から19.4%に倍増させることが目標であり、同省は積極的にメタバースの取り組みを支援しているという。

UAEでは仮想通貨関連の投資も活発なようだ。

11日には、1,300億円規模のWeb3ファンドの設立が発表された。「Venom Ventures Fund(VVF)」は特定のブロックチェーンに拘らず、DeFi(分散型金融)、資産管理、ペイメント、GameFi(ゲーム+金融)など、広範囲なWeb3(分散型ウェブ)プロジェクトに投資していく方針だという。

関連:UAEで10億ドル規模のWeb3ファンド設立、ブラックロック元幹部が参画

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
09:45
著名投資家レイ・ダリオ、総資産の1%をビットコインで保有 量子リスクを懸念
著名投資家レイ・ダリオ氏が総資産の1%を仮想通貨ビットコインで保有していると表明した。量子コンピューターのリスクや金と比較した価値保存手段としての課題を解説している。
08:50
ビットコイン売り圧力は中期保有者が主因、長期大口は保有継続=VanEckレポート
バンエックが19日に公表したレポートで、ビットコインの売り圧力が長期大口投資家ではなく保有期間3〜5年の中期保有者に集中していると分析した。5年以上保有のビットコインは増加傾向を続けている。
08:25
メタプラネット、ビットコイン戦略のための新たな増資を発表
メタプラネットは、B種永久優先株式の発行を開示。調達した資金は主に仮想通貨ビットコインの財務戦略を推進するために使用すると説明した。
08:00
HashPort Wallet、1inchのスワップ技術を統合
HashPort Walletが1inchのスワップ技術を統合。ブリッジ不要でクロスチェーンスワップが可能に。JPYCを含む暗号資産を複数のブロックチェーン間で効率的に取引できる環境が整った。
07:55
21シェアーズ、ドージコイン2倍レバレッジETFをナスダック上場
仮想通貨ETF大手の21シェアーズが20日、ドージコインに2倍のレバレッジをかけた新ETF「TXXD」をナスダックに上場した。ドージコイン財団の公式組織との独占パートナーシップに基づく商品となる。
07:30
ストラテジー社に指数除外リスクか、最大1.3兆円流出の可能性=JPモルガン警告
マイケル・セイラー氏のストラテジー社が主要株価指数から除外される可能性が浮上し、最大88億ドルの資金流出が懸念されている。JPモルガンが警告を発表し、2026年1月15日にMSCIが最終判断を下す予定だ。
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧