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リキッドステーキング大手Lido、ポルカドット(DOT)のサポート停止を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ポルカドットのサポートを停止へ

リキッド(流動的)ステーキングの最大手プロトコルLido Finance(LDO)について、ポルカドット(DOT)エコシステムのサポートを停止する計画が提案されたことが、7日に明らかになった。

Lidoのガバナンスフォーラムで公開された提案書で、Lidoのパートナーである開発企業MixBytesが2023年8月1日をもってポルカドットでのリキッドステーキングサービス「Lido on Polkadot」の開発を停止する方針を明かしている。

「Lido on Polkadot」は昨年6月にローンチ。ユーザーは、Lidoで暗号資産(仮想通貨)DOTをステークしてプロトコル報酬を獲得しながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)をDeFi(分散型金融)エコシステムで運用できるようになっていた。

MixBytesの最高製品責任者Kosta Zherebtsov氏は、ポルカドットエコシステムのサポートを停止する理由として、市場環境やプロトコル成長に課題を指摘。開発リソースが制限されている中で優先順位の調整を図ったものと加えた。

この計画に付随して、ポルカドットの実験的ネットワークであるクサマ(KSM)へのサポートも停止される方針だ。

Lido on Polkadotは、ポルカドットのMoonbeamプロトコルがLidoを導入したことで実現。データサイトDefiLlamaによると、MoonbeamのLidoのTVL(預入総額)は約30億円(2246万ドル)、クサマはその10分の一程となっている。

今後の予定としては、3月15日までにLidoで新規のDOTとKSMの預入を停止、6月後半を目途に自動的にステーキング解除を進めていく。計画は提案段階であり、コミュニティ議論によって変更される可能性がある。

関連:ポルカドットでリキッド・ステーキングが可能に DeFi運用を後押し

Lidoとは

LidoはPoSチェーンの仮想通貨のステーキング報酬を受け取りながら、代替資産を運用できる「リキッドステーキング」の最大手プロバイダー。Lidoにおけるイーサリアム(ETH)のTVLは約1.2兆円(89億ドル)に上り、ETHステーキング市場全体の3割(567万5,000ETH)を占める。

Lidoは22年10月、イーサリアム(ETH)のレイヤー2「Aribitrum、Optimism」への拡張を開始。ユーザーは、stETHをイーサリアムメインネットのLidoで包装資産「wstETH(Wrapped stETH)」に変換してから、AribitrumとOptimismの公式ブリッジでwstETHを移送できる。LidoのL2展開によりイーサリアムのステーキング貢献者の運用戦略の幅が広がっている。

関連:LidoのstETH、イーサリアムL2への展開を開始

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