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ブラジルのスタートアップJungle、Web3ゲーム開発へ8億円の資金調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Jungleの資金調達

NFT(非代替性トークン)採用のモバイルシューターゲームを開発するJungleは14日、約8億円(600万ドル)の資金調達を完了したことを発表した。

Jungleのシードラウンドでリードインベスターを務めたのはBitkraft VenturesとFramework Ventures。投資家としてDelphi Digital、32bit Ventures、Karatageなどの著名なベンチャーキャピタルが参加した。

Jungleはブラジルに拠点を置くスタートアップ。既存のゲームIP(知的財産権)を買い取り、Web3モバイルゲームへと最適化する戦略で開発スピードとマーケティングの効率化を図る。

Web3ゲームとは、主にブロックチェーン技術やNFTにより、遊びながら報酬を稼ぐことができる「P2E(Play-to-Earn)」ゲームを指す。ゲームプレイを通して独自のトークンやゲーム内アイテムであるNFTを報酬として受け取り、それらを売却することで現金を得られる。

Jungleは現在1作目の制作を進めており、シードラウンドで調達した資金はゲーム開発チームの増員に充てられる。タイトル名は非公開とされているが、ゲームを通してユーザーが獲得したアイテムはNFTとして保有でき、専用マーケットプレイスで販売可能になる計画だ。

関連:Web3ゲームの歴史から学ぶ、トークノミクスの重要性と解決案(後編)|LGG寄稿

Web2ゲームをコンバートする

Jungleチームによれば、Web3ゲームのプラットフォームとしてモバイルは、多くのユーザーベースを取り込む可能性がある点で最適と見ている。また、PCゲームや家庭用ゲーム機器のタイトルと比べて、開発が比較的短期間で完了する利点もある。

Jungle共同創設者兼CEOのJoao Beraldo氏は、海外の仮想通貨メディアDecryptに以下のように語った。

私たちの戦略は、優れたモバイルゲームを選択すること。既に発売、あるいは発売を控えている作品の中で、Web3タイトルとして上手くコンバートでき、ブロックチェーンゲーム業界で支配的なタイトルになる可能性があるものを求めている。

Bitkraft VenturesのパートナーであるCarlos Pereira氏は、同社としてWeb2ゲーム分野での投資経験を活かして、Web3ゲームプロジェクトの投資先を探す中でJungleへの投資を決めたという。

米大手ブロックチェーン開発企業ConsenSysによると、世界中で30億人強のユーザーベースを誇るゲーム市場は、無料モデルの普及により2014年以降ユーザーベースが100%以上増加。新たなWeb3モデルの導入により、ゲーム市場のTAM(実現可能な最大の市場規模)はさらに拡大する可能性があると見られている。

統計サイトMetaverse PostによるとNFT、メタバース、ゲーム、AI、VR、ARを専門とする348社及びプロジェクトは2022年に合計約9,500億円(71億6,499万7,888ドル)を調達。前年比で48億ドル増加した。

このうちWeb3ゲームセクターは44億8,730万ドルを占めており、「Otherside」を手掛けるYuga Labs社を筆頭とするメタバース分野は22年を通して合計18億2,890万ドルを調達した。

関連:ImmutableX基盤 Web3シューティングゲーム「Undead Blocks」リリース

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