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ImmutableX基盤 Web3シューティングゲーム「Undead Blocks」リリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3ゲーム「Undead Blocks」

Web3ゲーム開発企業Wagyu Games Studioは28日、無料のマルチプレイヤー型シューティングゲーム「Undead Blocks」を、イーサリアム(ETH)のL2スケーリングソリューションImmutableXでリリースすると発表した。

「Undead Blocks」で、プレイヤーはゾンビを撃ちながら、ランダムに発生する様々なアイテムや報酬を集める。遊んで稼ぐことが可能な「Play to Earn」ゲームとなっており、各武器はNFT(非代替性トークン)の形で提供される。

プレイヤーは、友人やその他ゲーム内で出会う他のプレイヤーと一緒に遊んだり、トーナメントに参加することで、レアな武器やキャラクターの装備を入手するための独自トークン「ZBUX」を入手することが可能だ。

ZBUXは、分散型取引所Uniswapで取引されており、イーサリアム(ETH)やImmutableX のIMXトークンをはじめ、様々な暗号資産(仮想通貨)と取引することができる。

また、ガバナンストークンであるUNDEADトークンを取得してステーキングを行うことで、ZBUXトークンや特別な武器を表わすNFTといった報酬を得られる仕組みだ。これらのアイテムについて、プレイヤーは完全なデジタル所有権を持ち、いつでも自由に譲渡、交換、取引することができる。

ステーキングとは

特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組み。厳密には、仮想通貨を保有するだけでなく、ネットワーク上に預け入れておく必要がある。

▶️仮想通貨用語集

Undead Blocksはまだオープンベータ版だが、すでに2022年に米国テネシー州ナッシュビルで、総額約2,000万円(15万ドル)以上の賞金を用意したトーナメントイベントを開催。7,500人以上の参加者を集めた。

今後、セントルイス、シカゴ、ヒューストン、ダラスでも同様のイベントが開催される予定だ。Wagyu Games Studioによると、2022年第4四半期(10~12月)には10万人以上がプレイしたとされる。

「Web3に不慣れなプレイヤーも親しめるものに」

Wagyu Games Studioは、ゴールドマン・サックスでアナリストを務めていた経歴のある、グラント・ハセリー氏が設立したWeb3ゲーム開発企業だ。

ハセリー氏は、Undead Blocksについて、ゾンビという分野に興味があれば、誰でもプレイしたくなるようなゲームを作ることを目指したと語っている

ハセリー氏は、現在、Web3ゲームにまだあまり人気が出ていないのは、ゲーム内容自体がそれほど面白くなかったり、持続可能なトークン経済を持っていなかったり、一般ユーザーには仕組みが難しすぎることがあると意見した。この点を解決するためにUndead Blocksを作ったと示唆した形だ。

イーサリアムのL2スケーリングソリューションImmutableXでリリースしたことの背景にもユーザーの利便性を高める目的があった。Wagyu Games Studioは次のように説明している。

ImmutableXを活用することで、Undead Blocksのプレイヤーに、ウェブに慣れているかどうかにかかわらず、誰でも楽しめる没入感のある体験を提供することができる。

たとえば、ユーザーはデジタルウォレットを個別設定する必要がなく、電子メールアドレスで登録するだけですぐに無料でゲームをプレーできる。

また、NFTの生成に手数料がかからないことや、すべてのトランザクションが安価で高速に行われることもメリットとして挙げた。

ImmutableXは、取引手数料無しで秒間9,000回の取引を処理できるイーサリアムL2チェーン。「NFT専用のレイヤー2」として、NFTカードゲーム「Gods Unchained(ゴッズ・アンチェイン)」などに対応している。

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レイヤー2とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

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