Google Cloud MarketplaceにFlare API
相互運用性に特化したレイヤー1ブロックチェーン「Flare Network(フレアネットワーク)」は3日、Google Cloud Marketplaceで「Flare API Portal」のサポートが開始されたことを発表した。
これにより、Google Cloud Marketplaceを利用する開発者は、FlareのノードやConnected Chainのノードからブロックチェーンデータに容易にアクセスでき、dApps(分散型アプリ)の開発に必要なデータ(アカウントの残高やスマートコントラクトの状態など)を迅速に取得できるようになる。
Google Cloud Marketplaceでは、ノードだけでなく、データベースや開発ツールなど、一元化された構築環境を手軽に利用できる。Flare API Portalのサポートについて、Google CloudのWeb3エンジニアリング責任者であるJames Tromans氏は以下のように述べている。
Flareの高性能APIを当社のMarketplaceに統合することで、当社のエコシステムにおけるWeb3パートナーの野心を支援・促進できることを嬉しく思う。
Google Cloud Marketplaceは、Flareを含めた9つのブロックチェーンAPIをサポートしており、具体的なラインナップは以下の通りだ。
- アルゴランド(ALGO)
- BNBチェーン(BNB)
- ビットコイン(BTC)
- ドージコイン(DOGE)
- イーサリアム(ETH)
- フレア(FLR)
- ライトコイン(LTC)
- ソングバード(SGB)
- XRP Ledger (XRP)
フレアネットワークは2022年11月にGoogle Cloudとパートナーシップを結び、Flare API Portalや関連サービスをGoogle Cloudのマーケットプレイスに統合する計画が進められていた。今後、FlareのAPIポータルに追加されるブロックチェーンAPIはすべて、Google Cloudの開発者にも提供される予定だ。
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Flare API Portalとは
Flare API Portalは、Flareチェーンと、独自のState Connectorで接続されたチェーン「Connected Chain nodes」にまとめてアクセスできる一元化されたインターフェースを提供する。これにより、開発者は個別のAPIやノードにアクセスする手間を省き、効率的にクロスチェーンアプリケーションを開発できる。
Flare API Portalを利用すると、FlareやSongbirdなどのFlareのネットワークに加えて、ビットコインやXRPL(レジャー)などにもアクセスするノードを利用できるという。これにより、開発者は異なるブロックチェーンネットワーク間でのデータ共有やアプリケーション開発が容易になる。
State Connectorとは
State Connectorとは、フレアネットワークで外部ネットワークの正当性を検証するコンセンサス・メカニズムである。これにより、外部ネットワークで行われたアクションの正当性を確認し、フレアネットワークのスマートコントラクトに情報を提供する。この機能により、異なるブロックチェーンネットワーク間でのデータ共有やアプリケーション開発が一層容易になるだろう。
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