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Optimism、大型アップグレード「Bedrock」が6月に実施予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Optimismのアップグレード

イーサリアム(ETH)のレイヤー2(L2)ネットワークOptimismは16日、大型アップグレード「Bedrock」を2023年6月7日1:00(日本時間)に実施予定であると発表した。

このアップグレードはOptimismがイーサリアムとの互換性を深化させ、同時にシステムの複雑性を最小化する試みである。これにより、システムのバグが少なくなり、エコシステム開発者がより容易に貢献できる環境が整うとされる。

Bedrockは、Optimismのガバナンストークン「OP」による投票で承認された、最初の大規模なプロトコルアップグレードであり、Optimismの重要な進展を示すマイルストーンとなる。

このアップグレードの実施に際し、Optimismのメインネットでは2~4時間のダウンタイムが発生する予定。この間、取引や入出金が一時的に停止する。アプリやウォレットの開発者は、ユーザーに対する情報提供のため、ダウンタイム中にバナーを表示することが推奨されている。

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Bedrockの内容

Bedrockアップグレードは、Optimismのロールアップ・アーキテクチャに対する大規模な改善であり、ブロック生成間隔を2秒に短縮する新しいアーキテクチャを導入する。これにより、トランザクションの処理が効率化され、Optimismネットワークのスケーラビリティが向上すると期待される。

さらに、Bedrockはプロトコルのコストとセキュリティ料金を全体的に約47%削減することを目指す。これは、データの効率的な圧縮や送信手法などの新しい技術を導入することで達成されるとされている。

具体的には、L1とL2間のデータ送信を管理する新たな「システムトランザクション」が導入される。これにより、ユーザーの預け入れやデータの更新などがよりスムーズに行われ、全体のネットワークの効率性が向上すると期待されている。

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セキュリティ性能の向上

また、Optimismネットワークのセキュリティレベルも向上し、ユーザーの資産保護が強化される見込みである。

このアップグレードにより、Optimismのメインネット(OP Mainnet)やOptimismプロトコルを採用した他のチェーン(OP Stackチェーン)は、複数のクライアントをサポートすることが可能となる。これにより、ネットワークの耐久性と適応性が大幅に向上すると予想される。

これまでに、米大手VCのa16zCrtyptoが開発に貢献した「Magi」、及び「Op-Erigon」などの実行クライアントが、すでにOP Goerliにリリースされていた。

このアップグレードに伴い、新しい2段階の引き出しプロセスも導入される。これは、ブリッジのセキュリティを向上させ、攻撃の防止を目指すものである。新しいプロセスでは、引き出し手続きが「証明」ステップと「最終化」ステップの2つに分割される。このプロセスは、ユーザーにとっては待ち時間は変わらないものの、セキュリティが向上するというメリットがある。

最後に、Bedrockはスーパーチェーンの構築を推進し、OptimismのOP Stackコードベースで構築された「Base」などの開発を促進するとしている。

スーパーチェーン構想は、Optimismが提唱するブロックチェーンの新しい形。複数のチェーンが並行して動作しつつ、一つのブロックチェーンのように相互作用するシステムを目指している。L2の立ち上げをスマートコントラクトをデプロイするほど簡単にする未来を目指している。

このビジョンの一環として、Optimismは米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースをOP Stackコードベースのコアデベロッパーとしてエコシステムに迎え入れた。独自のL2ブロックチェーン「Base」が構築されている。

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