WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムL2アービトラム、ファイナリティが約一時間停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ファイナリティ達成の一時停止

イーサリアムのレイヤー2ソリューション「アービトラム(ARB)」は17日、約1時間、トランザクション処理に異常が生じた。しかし、開発元のOffchain Labsは、アービトラム自体がダウンしているわけではなく、一時的に決済完了性を得られない状況が生じたと説明した。

原因として、アービトラムがイーサリアムネットワークのリソースを大量消費中、イーサリアムのノード「geth」が予期せず反応したことが挙げられる。ブロックチェーン解析ツールArbiscanのデータによると、アービトラムはバッチ番号316,002から316,003の間で停止が発生した。これに対し、ソーシャルメディア上では一部ユーザーからブロックチェーン全体の停止を懸念する声が上がった。

Offchain Labsのハリー・カロドナーCTOは、アービトラムの動作メカニズムを明らかにした。シーケンサーはトランザクションを整理し、L2での「ソフト完了(Soft Finality)」を達成する。対照的に、バッチポスターは整理されたトランザクションをイーサリアムに提出し、L1での決済完了性(Finality)を実現する。

事の発端は、イーサリアムのガス価格が急上昇し、バッチポスターがその影響を避けるための仕組みを作動させたことにある。結果、L1エンドポイントがバッチポスターのガス残高を誤って認識し、トランザクションの提出を拒否した。ただ、シーケンサー自体は問題なく動作しており、例えばUniswapのような分散型取引所を利用する多くのユーザーは、アービトラムが通常通りに機能していた。

L1での完了性を得られない場合、特定の条件下では、トランザクションが変更や逆転される可能性が存在する。そのため、中央集権型の取引所などは、アービトラムからの入金を一時停止せざるを得なくなる。

カロドナー氏は、アービトラムのバッチポスターが消費するイーサリアムのガスリミットが2%程度まで高まったことが、イーサリアムノード「geth」の不具合を引き起こしたと指摘している。現在、Offchain Labsはこの問題の再発防止策を模索中だ。

関連:アービトラム、無許可型の検証プロトコルを発表、分散化に向け一歩

アービトラムとは

アービトラムはOptimistic Rollupという手法を取り入れたレイヤー2スケーリングソリューションで、トランザクションをオフチェーンで処理して、その結果を1つのブロックにまとめてレイヤー1(イーサリアム)に提出する。レイヤー1の混雑を軽減することを目指している。

レイヤー2のデータを追跡するL2BEATによれば、アービトラムのネットワークに預けられた資産総額(TVL)は19日時点で約55億ドル(約8,000億円)に達している。この数値は、イーサリアムのレイヤー2ソリューションの中で最も高いもので、アービトラムが業界内でどれだけ信用されているかを示している。

関連:BNBチェーンのレイヤー2「opBNB」、メインネット公開へ進展

Optimistic Rollupとは

より多くの取引を迅速に処理することを目的とし、取引手数料(ガス代)を削減できるよう設計されているL2技術の1種。オフチェーンでトランザクションを処理し、まとめてレイヤー1に提出する技術で、L2から送られる取引データが正しいことを前提に動作する。もし不正があった場合は、「不正証明」によって取引を無効にし、関係者に罰則や報酬が与えられる。

▶️仮想通貨用語集

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/11 火曜日
12:45
ビットマイン、イーサリアム保有量580万ETH突破 87%ステーキングで年利回り2.57億ドル
トム・リー氏率いるビットマインのイーサリアム保有量が580万枚を突破し、イーサリアム総供給量の4.8%に達した。同社は87%をステーキングし年間2.57億ドルの収益を見込んでいる。
12:20
イーサリアムのロードマップ大幅刷新、ヴィタリック氏「量子耐性を最優先に」
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、2023年ロードマップと最新のものを比較し、量子耐性署名など新たに加わった6要素を解説した。
11:04
ヘイズ氏、日米ドル円操作でビットコインに追い風と予測
ヘイズ氏、ベッセント財務長官が求めるFIMA拡充で円高誘導・ドル流動性拡大、ビットコインに追い風と予測。日本政府とGPIFの米国債保有1兆3,730億ドルを試算し、ETHとENAへの強気シナリオも解説する。
09:45
トム・リー氏、ロビンフッドチェーンを絶賛 イーサリアム普及を後押しか
ビットマイン会長のトム・リー氏は、ロビンフッドの顧客基盤2740万人を挙げ、ロビンフッドチェーンを2026年最大の成功事例と評価。稼働3週間で累計90億ドルのDEX取引高を記録した一方、8割超をミームコインが占める。
09:28
ストラテジー、ビットコイン170億円相当売却 優先株の買い戻しに充当
ストラテジーが仮想通貨ビットコインを約170億円分売却し、優先株STRC買い戻しに充てた。また普通株MSTR株売却により、米ドル準備金の積み増しも行っている。
08:38
トランプ・メディア、ビットコイン保有量65BTC減少
トランプ・メディアが第2四半期決算を発表。ビットコイン保有量は65BTC減の9,477.16BTCとなり、含み損が響いて純損失2.38億ドルに拡大。仮想通貨・賭博事業から撤退する方針も示した。
08:07
ビットコインが株式と相関低下、センチメントも転換=ブラックロック幹部
ブラックロックのミッチニック氏は8月10日、ビットコインの投資家センチメントが転換し株式相場との相関も弱まっているとの見方を示した。7月のAI株との比較で相対的に健闘を、分散投資先としての説得力を強める根拠に挙げている。
08/10 月曜日
15:50
英当局、金トークン化で大手銀行と協議=FT報道
英FCAとイングランド銀行が5月公表の文書で、トークン化した金を担保に使う検討に言及していた。FT報道によると、FCAは大手銀行と個別協議を進め、数カ月以内に金に特化した規制方針を示す見通しだという。
15:17
CMEヘッジファンド、ビットコイン先物で稀な買い越しに=アナリスト
CryptoQuant CEOのKi Young Ju氏が10日、CME上のヘッジファンドがビットコイン先物でネットロングに転換したと指摘。ベーシス取引による構造的ショートが崩れた稀な動きで、強気転換のシグナルとして注目される。
13:51
米上場Empery Digital、1635BTCのビットコイン売却
米ナスダック上場のエンペリーデジタル(Empery Digital)が7月1日から8月6日にBTCを1,635BTC売却したと10-Qで開示。担保954BTCを除く非拘束BTCは325BTCまで減少し、6月末比76%減となった。AI事業への追加出資リスクも残る。
13:27
「クラリティー法不成立でも仮想通貨業界は前進可能」グレースケール分析
グレースケールは、クラリティー法が不成立でも仮想通貨市場の発展は続くと分析している。一方で法制度が整わなければ投資や起業が海外に流出するリスクを指摘した。9月の上院採決が最初の関門となる。
12:59
ビットコインの新規ウォレット数が過去一年で最高水準
ビットコイン自己管理型ウォレット「コールドカード」からの資金盗難を受けて、ビットコインの新規ウォレット作成数やアクティブウォレット数が急増している。
11:24
米納税者の仮想通貨申告、32%から56%にとどまる=研究
仮想通貨を保有する米国内納税者の申告率は32%から56%にとどまるとの推定も。米IRSは仲介業者による申告様式「1099-DA」提出を2025年分から義務化し、業者報告との不整合が税務調査の焦点になるとみられる。米CNBCが報じた。
10:31
サムスン電子、今年中にウォレットへステーブルコイン導入=報道
サムスン電子は今年中、一部国でウォレットへステーブルコインの口座開設・海外送金・決済機能を導入すると表明。米サンドマークの取材に書面で回答し、7月のGalaxy Unpacked構想に初めて導入時期を示した。既存機能との違いも解説する。
09:37
ビットコインBIP-110分岐、セイラー氏「フォークに意味なし」
仮想通貨ビットコインは8日、「BIP-110」を支持するチェーンが少数派で分岐した。「BIP-110」への賛成はわずか2.5%にとどまり、大半の採掘者は既存ルールを支持している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧