はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンスで幹部が相次いで退職、CZ氏は中心事業へ集中

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスの業務再編

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスで、今年7月以降だけで10人の幹部が相次いで退職している。

ソーシャルメディアでは、6月に米国証券取引委員会(SEC)がバイナンスや関連企業、そしてCEOを訴えたことを背景に、各国の規制当局との間に生じた軋轢が影響しているのではないかと囁かれている。訴訟後、最高戦略責任者や法律顧問、アジア太平洋地域の責任者を含む主要幹部が退任した。

しかし、バイナンスは事業のリソースを厳選し、中心事業に注力する方針をとっており、それが影響している部分もある。特に、ロシアのユーザーが経済制裁を逃れるためにバイナンスを利用しているという報道を受け、同所はロシアの主要5銀行とのP2P取引提携を終了。さらにロシアからの全撤退も視野に入れているとの報道が出ていた。

9月6日には、バイナンスの東欧およびロシア元責任者グレブ・コスタレフや、ロシアとCIS元ゼネラルマネージャーのウラジミール・スメルキスが、SNSで辞任を公表した。

関連:仮想通貨取引所バイナンス、ロシア市場撤退を検討か=WSJ

加えて、9月6日にはヘレン・ハイ、バイナンスのエグゼクティブVPやチャリティ財団の責任者も退職。その2日前には、プロダクト責任者のマユール・カマットがTelegramで退職を表明し、次代のリーダーに役割を託したとのメッセージを残している。これにより、9月だけでも4人の幹部が退職した格好だ。

バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOは、9月6日にX(以前のTwitter)で、退任した幹部たちについて言及。新しい役割に移行しても一つのコミュニティとして関係性を維持しており、「より多くの成長機会につながる」とのコメントを投稿した。

バイナンスは最近、各国の規制を踏まえたサービス改善や中心事業へのリソース集中を図っている。8月には主にEU圏などで法定通貨の入出金経路に用いられた「Binance Connect(旧Bifinity)」を終了した。

関連:バイナンスが事業の見直しを実施 「Binance Connect」の提供を終了へ

規制当局による調査

さらに、以下の幹部も今年、バイナンスを去っている:

  • 8月31日:アジア太平洋地域元責任者レオン・フォン
  • 7月7日:コンプライアンス担当元シニアバイスプレジデント、スティーブン・クリスティ
  • 7月6日:元最高戦略責任者、パトリック・ヒルマン
  • 7月6日:元ゼネラルカウンセル、ハン・エン
  • 7月6日:マーケティング/コミュニケーション 元グローバルバイスプレジデント、スティーブ・ミルトン
  • 7月6日:グローバル調査/インテリジェンス 元シニアディレクター、マシュー・プライス

SECによる提訴の主旨としては、Binance.USが投資家保護の規制を逃れ、取引の不正や顧客資産の管理不備などが指摘されている。バイナンス側は、資産凍結の要求に対し「不適切」として反論、結果的には資産凍結を避ける合意に至っている。

2022年末にロイターは、米司法省がバイナンスとCEOの刑事告訴を検討中で、マネーロンダリングや制裁違反が疑問視されていると報じた。さらに、米商品先物取引委員会(CFTC)もバイナンスとCEOに対して、「未登録で米国でデリバティブ取引サービスを提供した」として訴訟を提起した。

関連:米SECが極秘扱いで書類提出 対バイナンス裁判で、米司法省捜査に関連か

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
07:00
JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧