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バイナンスの広告権限を制限 英当局

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスの規制遵守手続き一歩後退

英国の金融行動監視機構(FCA)は10日、バイナンスと広告規制準拠で提携している「Rebuildingsociety.com」が、暗号資産(仮想通貨)金融プロモーションを承認することはできないと発表した。

これにより、バイナンスが英国で広告規制要件を遵守する上での手続きが一歩後退したことになる。

この背景にある英国の金融プロモーション制度は、誤解を生じさせるような不適切な広告宣伝から消費者を保護することを目的とするものだ。

製品の宣伝を行う上で条件を課しており、プロモーションが公平・明確で、誤解を招くものではないという要件や、リスク開示、クーリングオフ制度の設置などを義務付けている。

FCAは10月より、この制度の対象範囲を仮想通貨企業にも広げている。FCAに未登録の仮想通貨企業は、英国の消費者に製品プロモーションを行う上では、FCAにプロモーション承認権限を認可された別の会社から、広告内容について承認を受ける必要がある。

FCAは今回のような場合には、仮想通貨企業は、金融プロモーションを承認する認可企業がふたたび見つかるまで、英国の消費者に対するプロモーションを中止しなければならないと述べた。さらに、次のように続けている。

「Rebuilingsociety.com」によってプロモーションが承認されている仮想通貨取引所を利用している消費者は、引き続き、資産の引き出し、送信、売却などを可能にするような連絡を受け取ることが許可されるべきだ。

ただし消費者は、さらなる投資活動に関連するプロモーションを受けることはできない。

FCAは、金融サービス市場法に基づいて、今回「Rebuilingsociety.com」の権限に制限を課したとしている。詳細な理由については明かしていないが、「消費者保護の確保などを推進するために必要な場合に、企業に要件を課すことができる」と述べている。

FCAは、「Rebuilingsociety.com」は11日までに、金融プロモーションの承認を撤回し、そのことを顧客に通知しなければいけないとしている。

さらに「Rebuildingsociety.com」は13日までに、必要な手続きを完了したことをFCAに書面で伝える必要があるとも続けた。「Rebuildingsociety.com」は、今回の措置に関連してFCAに異議を表明する権利を持つとも付け加えている。

FCAとは

イギリスの金融を規制する機関。Financial Conduct Authority(金融行動監視機構)の略。金融サービス業に携わる企業の行動を規制している。

▶️仮想通貨用語集

バイナンスらの反応

「Rebuildingsociety.com」は、「制限が課せられたことは残念であり、その解除に取り組んでいる」とコメントしている、この決定に対して異議を表明するつもりだとも述べた。

バイナンスは、FCAの新たな規制を遵守するために「膨大な時間とリソースを投資」していたと述べた。一方で、新たな企業とのパートナーシップを模索するのか、英国でのプロモーションを中止するのかについては明言を避けている。

バイナンスは6日、「Rebuildingsociety.com」と提携して、英国の金融プロモーション制度に準拠した、英国向けのドメインを立ち上げたばかりだった。

このドメインは、仮想通貨取引やNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスなどは通常通り提供するが、プロモーションに抵触するような、ギフトカードやユーザー紹介報酬制度などは提供しないものである。

関連:バイナンス、英国の広告規制に準拠したドメイン立ち上げ

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